3 Oracle GoldenGate Microservices on Marketplaceのプロビジョニング

Oracle GoldenGate Microservices Architecture on Marketplaceを使用すると、クラウドへのスケール・アウトが可能になり、セキュアでスケーラブルなデータ・レプリケーションが提供されます。

Oracle GoldenGate Microservices on Marketplaceを使用すると、オンプレミスからクラウドおよびクラウドからクラウドのプラットフォームへのレプリケーションを実行および管理できます。

トピック:

3.1 Oracle Cloud Marketplace内でのOracle GoldenGateの検索

Oracle Cloud MarketplaceからOracle GoldenGate Microservicesを起動するには:
  1. Oracle Cloud Marketplaceにログインします。
  2. Oracle Cloud Marketplaceホームページから、「アプリケーション」の下の検索ボックスを使用し、Oracle GoldenGateというキーワードで検索します。
  3. 検索結果から、必要なデータベースまたはBig Dataの実装に基づいて、Oracle GoldenGate for Oracle、Oracle GoldenGate for Non-OracleまたはOracle GoldenGate for Big Dataのいずれかを選択します。

3.2 Oracle Cloud Marketplace上でのOracle GoldenGate Microservicesのデプロイ

Oracle Cloud Marketplace内でOracle GoldenGate Microservicesのリストを見つけた後、提供されているスタック・リストを使用してOracle GoldenGateをデプロイできます。このTerraFormスタックによって特定の情報の入力を求められた後、必要なハードウェア設定、Oracle Database Client (該当する場合)、Oracle GoldenGate Microservicesおよび最大2つのデフォルト・デプロイメントでOracle Cloud Infrastructureコンピュート・ノードを構築します。

スタック・リストを使用してOracle Cloud MarketplaceにOracle GoldenGate Microservicesをデプロイするには、Oracle Cloud Marketplaceの検索結果からOracle GoldenGateを見つけた後、次のステップを実行します。

  1. アプリケーション・ページで「Get App」を選択します。
  2. OCI Region」を選択するか、シングル・サインオン資格情報を使用してログインします
    • OCI Region – 目的のリージョンを選択し、「Create Stack」をクリックします。
  3. OCIテナントの詳細を指定します。
  4. アイデンティティ・プロバイダにサインインし、次の詳細を指定します。
  5. Oracle GoldenGateアプリケーション・ページで、次の情報を指定します。
    • Select Version – リストで使用可能なバージョンのリストが提供されます。
    • Select Compartment - コンピュート・ノードを構築するコンパートメントを指定します。通常、コンピュート・ノードを構築するためのアクセス権を持つ場所です。
    • Terms of Use –このチェック・ボックスはデフォルトで選択されています。Oracleでは、インスタンスの作成に進む前にライセンスを確認することをお薦めしています。
    • Launch Stack– OCI環境でスタックを起動します。
  6. 必要なスタック情報を入力します。
    • 名前 - スタックの名前。これにはデフォルト名があり、日時スタンプが指定されます。必要に応じて、この詳細を編集できます。
    • 説明 - 作成しているスタックの説明。
    • コンパートメントに作成 – Oracle GoldenGateアプリケーション・ページで選択したコンパートメントにデフォルト設定されます。
    • タグ(オプション) – タグは、追跡メカニズムの割当てに便利な方法ですが、必須ではありません。簡単に追跡できるよう、任意のタグを割り当てることができます。環境によっては、原価分析目的でタグを割り当てる必要があります。
    • 「次」をクリックします。
  7. 必要な詳細を入力して変数を構成します。この情報は、Oracle GoldenGate Microservicesを使用してコンピュート・ノードを構築するために必要です。
    • 新しいリソースの名前 -
      1. Display name - すべての新規OCIリソースの識別に使用される表示名。
      2. Host DNS Name - 新しいコンピュート・ノードのドメイン名サービスの名前。
    • ネットワーク設定 -
      1. Create New Network - 新規ネットワーク・リソースを作成する場合は、このチェック・ボックスを選択します。
        • このチェック・ボックスを選択した場合は、「Create New Network」ウィザードが表示され、新しいネットワーク情報を追加および編集できます。
        • このチェック・ボックスを選択しない場合は、「Create New Network」ウィザードは表示されず、VCN内の既存のネットワーク・オプションを使用してコンピュート・ノードが作成されます。
      2. Network Compartment (オプション)- 新規または既存のネットワーク・リソースの区分。
      3. VCN (オプション)- 新規ネットワークを作成していない場合に、新規作成されたインスタンスに使用する既存のVCN。
      4. Subnet Network Compartment (オプション) - VCNサブネットが存在しているコンパートメントを指定します。
      5. Subnet (オプション): 新規ネットワークを作成していない場合に、新規作成されたインスタンスに使用する既存のサブネット。選択したサブネットは、「Instance Settings」で設定したものと同じ可用性ドメインに一致する必要があります。
    • インスタンスの設定 -
      1. Availability Domain - 新規に作成されたOracle GoldenGateインスタンスの可用性ドメインを指定します。「Use Existing Network」設定で選択したサブネットと一致する必要があります。
      2. Compute Shape - 新規コンピュート・インスタンスのシェイプ。サポートされているシェイプは、VM.Standard2.1、VM.Standard2.4、VM.Standard2.8、VM.Standard2.16およびVM.Standard2.24です。
      3. Assign Public IP – このオプションは、新しく作成したVMにパブリックIPアドレスが必要かどうかを示します。このオプションはデフォルトで選択されています。このチェック・ボックスの選択を解除すると、パブリックIPアドレスは割り当てられず、コンピュート・ノードへのパブリック・アクセスを防ぎます。

        ノート:

        プライベートIPアドレスを使用してコンピュート・ノードにアクセスする場合、IPSec VPNまたはFastConnect接続を設定する必要があります。詳細は、OCIのドキュメントを参照してください。
      4. Custom Volume Sizes: コンピュート・ノード用に構築される新しいブロック記憶域ボリュームのサイズをカスタマイズするには、このチェック・ボックスを選択します。

        ブロック・ストレージ(カスタム・ボリューム・サイズ) -

        1. ブート・ボリューム・サイズ – デフォルト値は50GB
        2. スワップ・ボリューム・サイズ – デフォルト値は256GB
        3. 証跡ボリューム・サイズ – デフォルト値は512GB
        4. デプロイメント・ボリューム・サイズ – デフォルト値は50GB
    • Oracle GoldenGateデプロイメントの作成 -
      1. デプロイメント: Oracle Database Marketplaceイメージのオプションが、「デプロイメント - Autonomous Database」を選択することで、これにより次の詳細を含むGoldenGateデプロイメントに接続するためのAutonomous DBに関する詳細情報を求めるプロンプトが表示されます。
        • デプロイメント名: Oracle GoldenGateデプロイメントの名前。
        • デプロイメント - Autonomous Database。デプロイメントがAutonomous Databaseに接続する場合に選択します
        • デプロイメント- Autonomous Databaseコンパートメント。既存のAutonomous DatabaseがDeployment - Autonomous Databaseインスタンスに存在するコンパートメント。
        • Autonomous Databaseインスタンスの選択: この変数は必須です。

    • シェル・アクセス -
      • SSH Public Key - opcユーザーとしてのSSHアクセスを許可する公開鍵。鍵を入力して、「次」をクリックします。
  8. 「Review」ページで、入力した情報を確認してから、「作成」をクリックします。
  9. 「Create」をクリックした後、「Stacks Job Details」ページに移動します。このページを使用して、コンピュート・ノードの作成を監視できます。
  10. 完了すると、「Instances」の下にOracle GoldenGate Microservicesコンピュート・ノードを表示できるようになります。

3.3 Oracle Zero Downtime Migrationを使用したExadata Cloud@Customerへの移行

MarketplaceイメージOracle GoldenGate for Oracle - Database Migrationsには、ダウンロード可能なDockerイメージが含まれており、Oracle Zero Downtime Migration (ZDM)を使用してExadata Cloud@Customerにデータを移行するためにオンプレミスにインストールできます。Exadata Cloud@Customer以外のすべての移行ターゲットは、dockerイメージではなく、Marketplaceコンピュート・インスタンス上のOracle GoldenGateインストールを使用する必要があります。

Oracle Zero Downtime Migrationの詳細は、ゼロ・ダウンタイム移行を使用したOracle Cloudへの移動を参照してください。

DockerイメージをホストするシステムにDockerエンジンを設定しておくことが必要です。Dockerエンジンの設定の詳細は、Dockerドキュメントを参照してください。

  1. Oracle GoldenGate for Oracle - Database Migrations Marketplaceコンピュート・インスタンスをプロビジョニングし、開始します。これは、Marketplaceインスタンスからdockerイメージをダウンロードするために必要です。dockerイメージがダウンロードされたら、インスタンスを停止して削除できます。
  2. SFTPまたはSCPを使用して、dockerイメージ・ファイルを次の場所からダウンロードします: /home/opc/ora21c-21.3.0.0.0.tar
  3. docker importコマンドを使用して、Docker Engineインストールにdockerイメージをインポートします。docker importの使用方法の詳細は、Dockerドキュメントを参照してください。
  4. docker runコマンドを使用して、イメージをコンテナとして実行します。イメージは、Oracle GoldenGate Web UIおよびAPIへのHTTPSアクセス用にポート443を公開する必要があり、適切なパラメータを使用してポートを公開およびマップします。docker run出力の一部として、ggadminユーザーのパスワードが生成され、次のように表示されます。
    -- Password for OGG administrative user 'oggadmin' is 'xxxxxxxxxxxxxxx'
    パスワードは、後でOracle GoldenGate Web UIで変更してください。

    ノート:

    docker runコマンドのパラメータの詳細は、GITHUBページコンテナでのOracle GoldenGateの実行を参照してください。ここでのパラメータはすべてオプションです。dockerイメージは、このページで説明したそのプロジェクトのdockerファイルを使用して作成されました。
  5. dockerコンテナが起動したら、 http://hostnameを使用するOracle GoldenGate Web UIを介してアクセスできます。ここで、hostnameはdockerコンテナが開始されたサーバーのホスト名またはIPアドレスです。ポート443が別のポートに再マップされた場合は、それに応じてURLを調整します。