このドキュメントでは、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-In 13c (13.4.2.0.0)リリースの新機能、主な変更点および既知の問題について説明します。内容は次のとおりです。

1.1 新機能と変更点

この項では、Oracle GoldenGate Enterprise Manager Plug-Inの様々なリリースに導入されている新機能の概要を示します。

1.1.1 新規および変更されたパラメータおよびコマンド

Oracle GoldenGateターゲットを検出するために、次のemcli動詞が追加されています。
  • discover_gg: Oracle GoldenGateクラシック・ターゲットの検出
  • discover_ggma: Oracle GoldenGate Microservicesターゲットの検出
詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inユーザー・ガイドOracle GoldenGateターゲットの検出を参照してください。

1.1.2 リリース13.4.2.0.0 - 2021年3月

コマンドラインによる検出がサポートされるようになりました。

Oracle GoldenGateターゲットを検出するために、次のemcli動詞が追加されています。
  • discover_gg: Oracle GoldenGateクラシック・ターゲットの検出
  • discover_ggma: Oracle GoldenGate Microservicesターゲットの検出
詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inユーザー・ガイドOracle GoldenGateターゲットの検出を参照してください。

デプロイメントのフィルタが「サービス・マネージャ」ページに追加され、ユーザーが特定のデプロイメントを選択して、そのデプロイメントのプロセスおよびサービスのみを表示できるようになりました。

詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inユーザー・ガイドサービス・マネージャに関する項を参照してください。

Oracle GoldenGateサービス・マネージャの優先資格証明

Oracle GoldenGate MicroservicesインスタンスのOracle GoldenGateサービス・マネージャ・ターゲットに、モニタリング資格証明に加えて優先資格証明を設定する必要があります。Microservicesインスタンスの優先資格証明を設定する際には、ホスト資格証明のみを追加する必要があります。詳細は、Oracle GoldenGate System Monitoring Plug-Inユーザー・ガイドOracle GoldenGate Microservicesインスタンスの資格証明の設定に関する項を参照してください。

Oracle Cloud Marketplace上のOracle GoldenGateは、Oracle Cloud Marketplace上でOracle Enterprise Managerを使用して動作保証されます

このリリースではOracle Enterprise Manager 13.5.0.0.0が動作保証されています

1.2 インストールとアップグレード

インストールおよびアップグレード手順の詳細は、Oracle GoldenGate Enterprise Managerプラグインのインストールを参照してください。

1.3 修正された問題

具体的なBugDBバグ識別番号またはサービス・リクエスト(SR)チケット番号に関する質問は、Oracleカスタマ・サポートにお問い合せください。

1.3.1 リリース13.4.2.0.1 — 2021年8月

バグ32709655 - サービス・マネージャ・ホスト名が長い場合に、Oracle GoldenGate Microservices (MA)ターゲットの検出に失敗する

この問題は修正されました。長いサービス・マネージャ・ホスト名が入力されている場合でも、Oracle GoldenGate Microservices (MA)ターゲットは正常に検出されます。

バグ32965181 - emcliクライアントがOMSと同じ場所にない場合に、discover_ggmaを使用した検出に失敗する

この問題は修正されました。configFileがEMCLIのローカルの場所に存在する場合、EMCLI動詞discover_ggおよびdiscover_ggmaは正常に実行されます。

バグ33173023 - 受信サーバーが停止している場合に、インシデント・マネージャで、「Oracle GoldenGate受信サーバー」ページの「インシデント・ダッシュボード」に「ターゲットは停止中です」の不正なサマリーが表示される。

この問題は修正されました。インシデント・マネージャでは、次のいずれの場合でも不正なサマリーが表示されなくなりました: 受信サーバーのパスが設定されていない、または受信サーバー・パスが停止している。

1.3.2 リリース13.4.2.0.0 — 2021年3月

バグ31631150およびバグ32089989 - パフォーマンスの問題(ナビゲーションおよびアプリケーションのハングの問題)

これらの問題は修正されました。Oracle GoldenGateホームページのロード中に、特定のシナリオにおいて、Oracle Monitoring Service (OMS)からいくつかの構成メトリックを取得するためにGoldenGateモニタリング・エージェントへの接続が作成されていました。Oracle GoldenGateモニタリング・エージェントへの接続に問題があった場合に、ホームページがハングするか、ロードに時間がかかっていました。

バグ31654769 - DistributionパスおよびReceiverパスのインシデント・アラートがサポートされていない

この問題は修正されました。分散パスおよび受信者パス・ステータスのアラートを設定できるようになりました。

バグ32028058 - ユーザーが名前を変更したターゲットを起動/停止できない

この問題は修正されました。ExtractおよびReplicatターゲットの名前が変更された場合、これらのターゲットを起動または停止できませんでした。

バグ32106807 - Oracle Enterprise Managerプラグインを使用したMicroservices (MA) - リモートEMエージェントを使用して構成またはログを取得しようとして問題が発生する

この問題は修正されました。リモート・エージェントから検出された場合に、Oracle GoldenGate Microservices Secure Sockets Layer (SSL)インスタンスのログおよび構成にアクセスできるようになりました。

バグ32351556 - Oracle Enterprise ManagerへのMicroservicesデプロイメントを検出できない

この問題は修正されました。Service Managerパスワードに特殊文字が含まれている場合、検出に失敗していました。

1.4 既知の問題

具体的なバグまたはチケット番号に関する質問は、Oracleカスタマ・サポートにお問い合せください。SRはOracle Support SR番号で、BugDBはバグ識別番号です。

1.4.1 リリース13.4.2.0.0 - 2021年3月

バグ31563078 - 最後のOGGチェックポイント以降の秒数メトリックによって「すべてのメトリック」ページの右側のセクションにリダイレクトされません。

OGGホーム・ページで最後のOGGチェックポイント以降の秒数をクリックしても、「すべてのメトリック」ページの最後のOGGチェックポイント以降の秒数ページにリダイレクトされません。

バグ30111773 - OGG MAがリモート・エージェントとともに構成されている場合、最後のOGGチェックポイント以降の秒数値が高く表示される

Oracle GoldenGate Microservicesインスタンスがリモート・エージェントに構成されている場合、最後のOGGチェックポイント以降の秒数には有効な値が表示されず、非常に高い値が表示されます。

バグ31551487 - ユーザーがDistribution、pmsrvrおよびReceiver Serverを一緒に昇格できない

「検出の設定」ページから、Distribution Server、Performance Metrics ServerおよびReceiver Serverを一緒に昇格することはできません。

回避策: Distribution Server、Performance Metrics ServerおよびReceiver Serverを個別に昇格する必要があります。

バグ31772746 - アップグレード環境でインシデントのアラート・ページにラグが複数回表示される

メトリックと収集ページまたは「すべてのメトリック」ページのいずれかを使用して、ラグのメトリック・アラートを設定できます。ただし、インシデント・アラート・ページでルールを定義している間、ラグは2回表示されます。

回避策: インシデント・ルールの定義中に、両方のラグにアラートを設定する必要があります。

1.5 My Oracle Supportの利用

My Oracle Supportを使用して、お客様、パートナおよびOracle従業員から報告された解決策、回避策およびその他の情報を検索できます。My Oracle Supportでは、SRチケットをオープンすることもできます。SRの解決にパッチが必要な場合は、ダウンロード方法に関する手順をMy Oracle Supportから入手してください。

ノート:

Oracle GoldenGateおよびサポートをディストリビュータ経由で購入した場合は、My Oracle Supportを通してサービス・リクエストを作成するのではなく、ディストリビュータにお問い合せください。

1.5.1 Oracle GoldenGateナレッジ・ベースの表示

Oracle GoldenGateナレッジ・ベースを表示するには、次のステップに従います。

  1. My Oracle Support Webサイト(https://support.oracle.com/portal/)を参照します。
  2. 言語を選択し、電子メールとOracleパスワードでログインします。
  3. 「ナレッジ」タブをクリックします。
  4. 「製品または製品ラインを選択します」フィールドで、GoldenGateと入力し、Oracle GoldenGate製品を状況依存リストから選択して結果を絞り込みます。(このリストが表示されるまで数秒待機する必要が生じる場合があります)。
  5. 「検索条件の入力」フィールドで、検索キーワードまたは複数のキーワードを入力して、問合せを絞り込みます。

「ヘルプ」をクリックすると、このタブの使用方法の追加情報が取得されます。

1.5.2 Oracle GoldenGate SRチケットの作成

質問または問題に対する回答をナレッジ・ベースで見つけられない場合は、次のステップに従ってOracle Supportによるサポート・リクエスト・チケットをオープンできます。

  1. My Oracle Support Webサイト(https://support.oracle.com/portal/)を参照します。
  2. 言語を選択し、資格証明でサインインします。このWebサイトを使用するための登録がまだの場合は、登録する必要があります。
  3. 「サービス・リクエスト」タブをクリックします。
  4. 「SRの作成」をクリックします。
  5. サービス・リクエストの作成ウィザードを使用して、SRを完了して送信します。「ヘルプ」をクリックすると、このタブの使用方法の追加情報が取得されます。

1.6 対象読者

このガイドは、Oracle GoldenGateをインストール、構成および実行するインストール実行者、データベース管理者およびシステム管理者を対象としています。

1.7 関連情報

Oracle GoldenGate製品ドキュメント・ライブラリは、次のサイトにあります:

Oracle GoldenGateのドキュメント

Oracle GoldenGate関連の製品ドキュメント・ライブラリは、次のサイトにあります。

https://docs.oracle.com/en/middleware/goldengate/index.html

Oracle GoldenGateの詳細は、次を参照してください。

https://www.oracle.com/middleware/technologies/goldengate.html

https://www.oracle.com/database/technologies/high-availability/oracle-database-maa-best-practices.html

1.8 表記規則

本文では、次の表記規則を使用します。

表記規則 意味

太字

太字は、操作に関連するグラフィカル・ユーザー・インタフェース要素("「ファイル」メニューから「保存」を選択します"など)を示します。太字は、本文中で定義されている用語および用語集に記載されている用語も示します。

イタリック

イタリック

イタリックは、TABLE table_nameのようなパラメータ文など、ユーザーが特定の値を指定するプレースホルダ変数を示します。イタリックは、ドキュメントのタイトルおよび強調にも使用されます。

固定幅フォント

固定幅フォント

固定幅フォントは、ユーザー・イグジットやスクリプトなどのコードのコンポーネント、ファイルおよびデータベース・オブジェクトの名前、URLのパス、および画面に表示される入出力テキストを示します。大文字の固定幅フォントは、Oracle GoldenGateのパラメータ、コマンド、ユーザーが構成可能な関数およびSQLコマンドとキーワードを表すために使用されます。

大文字

通常フォントの大文字は、特別な場合を除き、ユーティリティの名前を表します。

{ }

構文内の中カッコは、パイプ記号で区切ったオプションのセットを囲み、その中の1つを選択する必要があることを表します。たとえば、{option1 | option2 | option3}です。

[ ]

構文内の大カッコは、オプションの要素を示します。たとえば、CLEANUP REPLICAT group_name [, SAVEcount]という構文では、SAVE句はオプションです。オプション要素内の複数の要素は、[option1 | option2]のように、パイプ記号で区切ります。

1.9 ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracle Supportへのアクセス

サポートを購入したオラクル社のお客様は、My Oracle Supportを介して電子的なサポートにアクセスできます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info)か、聴覚に障害のあるお客様は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。