新しいパラメータの追加

名前およびその他のプロパティを割り当ててパラメータを作成します。

パラメータ名を決定する際は、使用するデータベースの識別子に許容された最大文字数を超過してはいけません。識別子の長さの制限については、使用するデータベースのドキュメントを参照してください。

レイアウト・エディタを使用してレポート・レイアウトを設計する際、レポート出力のプレビューでは、パラメータのデフォルト値が使用されます。

行配置は、レポート・レベルで構成できます。レポート定義では、パラメータに対して追加の表示オプションをサポートしています。

新規パラメータを追加するには:

  1. 「データ・モデル」のコンポーネント・ペインで、「パラメータ」をクリックし、「新規パラメータの作成」をクリックします。
  2. パラメータの「名前」を入力します。
    名前はデータ・セット内のこのパラメータへの参照と同じにする必要があります。
  3. リストから「データ型」を選択します。「日付」データ型は、日付の「パラメータ・タイプ」のみをサポートします。
  4. パラメータの「デフォルト値」を入力します。長時間実行される問合せを防止するために、これをお薦めします。
  5. 「パラメータ・タイプ」を選択します。
  6. パラメータを必須としてマークするには、「必須」を選択します。
    必須パラメータに値を入力しないと、「データの表示」オプションを使用してレポートをテストしたり、オンラインでレポートを実行したり、レポートをスケジュールできません。
  7. 「行配置」設定で、パラメータを表示する行の数と、各パラメータを配置する行を構成します。

    たとえば、レポートで6個のパラメータが使用されている場合、行1を先頭に、パラメータを行1-6に1個ずつ割り当てることも、行1、2、3にパラメータを2個ずつ割り当てることもできます。デフォルトでは、すべてのパラメータが行1に割当てられます。

テキスト・パラメータの作成

「テキスト」タイプのパラメータは、テキスト・ボックスを提示して、パラメータとしてデータソースに渡すテキスト・エントリを入力するようにユーザーに求めます。

テキスト・パラメータを作成するには:
  1. 「パラメータ・タイプ」リストから「テキスト」を選択します。
  2. 「表示ラベル」を入力します。たとえば、Departmentです。
  3. 「テキスト・フィールド・サイズ」に整数を入力します。このフィールドにより、フィールドのサイズ(幅)が決まりますが、ユーザーがテキスト・ボックスに入力できる文字数は制限されません。
  4. 必要に応じて、次の「オプション」を有効にします。
    • テキスト・フィールドにカンマ区切りの値を含む - ユーザーはこのパラメータに対してカンマ区切りの複数の値を入力できます。データソース内のパラメータは、複数の値をサポートするように定義されている必要があります。

    • 変更時に他のパラメータをリフレッシュ - このパラメータの値に依存する値を持つ他のパラメータをリフレッシュするために、ページの部分的なリフレッシュを実行します。

メニュー・パラメータの作成

メニュー・タイプのパラメータは、ユーザーに値リストを提示します。

最初に、値リストを定義しておく必要があります。メニュー・タイプのパラメータは、文字列および整数のデータ型のみをサポートします。

メニュー・パラメータを作成するには:

  1. 「パラメータ・タイプ」リストから「メニュー」を選択します。下側のペインに適切なフィールドが表示されます。
  2. データ型で、「文字列」または「整数」を選択します。
  3. 「表示ラベル」を入力します。表示ラベルは、レポートを表示したときにユーザーに表示されるラベルです。たとえば、Departmentです。
  4. このパラメータに定義した「値リスト」を選択します。
  5. 「リストに表示する値の数」を入力します。このフィールドのエントリよりもリスト内の値の数が多い場合、次の図に示されているようにユーザーは「検索」をクリックして、表示されていない値を探す必要があります。このフィールドのデフォルトは、100に設定されています。
  6. 必要に応じて、次の「オプション」を有効にします。
    • 複数選択 - ユーザーはリストから複数のエントリを選択できます。データソースは、このパラメータに対して複数の値をサポートできる必要があります。複数の選択をサポートするメニュー・パラメータの表示は別のものになります。次の2つの図を参照してください。
    • 全選択可能 - リストに「すべて」オプションを挿入します。

      ユーザーが値リストから「すべて」を選択した場合、パラメータに対してnull値を渡す、またはすべてのリスト値を渡すことができます。「NULL値が渡されました」または「すべての値が渡されました」を選択します。

      「*」を使用するとNULLを渡すことになるため、データソースでNULLを処理する必要があります。nullを処理するメソッドは、where customer_id = nvl(:cstid, customer_id)のような標準のOracle NVLコマンドです(cstidは値リストから渡された値で、ユーザーが「すべて」を選択すると、null値が渡されます。)

    • 変更時に他のパラメータをリフレッシュ - このパラメータの値に依存する値を持つ他のパラメータをリフレッシュするために、ページの部分的なリフレッシュを実行します。

次の図は、複数選択が有効にされていない場合に、レポート利用者に表示されるDepartmentメニュー・タイプのパラメータを示しています。

次の図は、複数選択が有効にされている場合に、レポート利用者に表示されるDepartmentメニュー・タイプのパラメータを示しています。

メニュー・パラメータの表示のカスタマイズ

レポート内でのメニュー・パラメータの表示は、レポート定義でさらにカスタマイズできます。

メニュー・タイプのパラメータは、追加の表示オプションをチェック・ボックスまたはラジオ・ボタンの静的リストとしてサポートしています。

日付パラメータの定義

日付タイプのパラメータは、データソースに渡すパラメータとして日付を入力するようにユーザーに求める日付ピッカーを提示します。

  1. 「パラメータ・タイプ」リストから「日付」を選択します。下側のペインに、選択に応じた適切なフィールドが表示されます。
  2. 「表示ラベル」を入力します。表示ラベルは、レポートを表示したときにユーザーに表示されるラベルです。たとえば、Hire Dateなど。
  3. 「テキスト・フィールド・サイズ」に整数を入力します。このフィールドでは、日付エントリ用のテキスト・ボックスにユーザーが入力できる文字数を決定します。たとえば、10です。
  4. オプション:日付パラメータ値をUTCで表示する場合は、「ユーザー・タイムゾーンの無視」を選択します。
  5. 「日付書式文字列」を入力します。この書式は、Javaの日付書式にする必要があります(例: MM-dd-yyyy)。
  6. オプション:「開始日」「終了日」を入力します。ここに入力した各日付によって、日付ピッカーでユーザーに提示する日付の範囲を定義します。たとえば、「開始日」に01-01-1990と入力した場合, 日付ピッカーによりは、ユーザーは01-01-1990より前の日付の選択が許可されません。「終了日」を空白のままにすると、将来の日付がすべて有効になります。

図に、レポート利用者に表示されるHire Dateパラメータを示します。

視点(POV)パラメータの作成

「POV」(視点)タイプのパラメータを使用すると、多次元ビューを提示できます。

POVパラメータをMDX問合せに直接指定してPOVパラメータを作成するか、先にPOVパラメータを作成してからMDX問合せを更新してWHERE句にPOVパラメータを含めることができます。データ・モデルでPOVタイプのパラメータを作成する前に、POVパラメータの値リストを定義します。

POVパラメータを作成するには:
  1. 「データ・モデル」コンポーネント・ペインで、「パラメータ」をクリックします。
  2. 「新規パラメータの作成」をクリックします。
  3. 「名前」フィールドにパラメータの名前を入力します。
  4. 「パラメータ・タイプ」リストから「POV」を選択します。
  5. 「データ型」リストから、「テキスト」を選択します。
  6. 「デフォルト値」フィールドにパラメータのデフォルト値を入力します。
  7. 「行配置」設定で、パラメータを表示する行の数を構成します。
  8. 「順序変更」列を使用してパラメータの順序を指定します。
  9. 「表示ラベル」フィールドにラベルを入力します。
  10. 「値リスト」リストからPOVパラメータのLOVを選択します。

MDX問合せでのPOVパラメータ値の挿入

キューブ内でディメンションを検索し、MDX問合せにPOVパラメータ値を含めることができます。

データ・モデルのMDX問合せにPOVパラメータを含め、そのPOVパラメータがデータ・モデルに存在しない場合、問合せの保存時に、PublisherによってそのPOVパラメータがデータ・モデルに作成されます。

POVパラメータ値をMDX問合せに含めるには:

  1. データ・モデル・エディタのコンポーネント・ペインで「データ・セット」をクリックします。
  2. 編集するMDX問合せのデータ・セットをクリックします。
  3. 「選択したデータ・セットの編集」をクリックします。
  4. MDX問合せのWHERE句に、POVパラメータの名前を${ }で囲んで入力します。
    たとえば、P_Yearという名前のPOVパラメータを作成する場合、またはP_Year POVパラメータがデータ・モデルに存在する場合、条件はWHERE ([Year].[${P_Year}]と指定します。
  5. パラメータ値バインディング・ダイアログで、パラメータの横にある検索アイコンをクリックします。
  6. 「ディメンションの選択」ダイアログで、パラメータのキューブ、ディメンションおよび値を選択します。
  7. 「選択」をクリックします。
  8. 「OK」をクリックします。
  9. データ・モデルを保存します。

検索パラメータの作成

「検索」タイプのパラメータを使用すると、検索テキストを入力するためのボックスと、ユーザーが選択できるように検索に一致する値を検索してリスト表示するための検索アイコンを提示できます。

「検索」タイプのパラメータは、長い値リスト内で値を検索する場合に使用します。「検索」タイプのパラメータを定義する前に、パラメータのLOVを作成する必要があります。

「検索」タイプのパラメータを作成するには:

  1. 「データ・モデル」のコンポーネント・ペインで、「パラメータ」,をクリックし、「新規パラメータの作成」をクリックします。
  2. パラメータの名前を入力し、「データ型」リストから「文字列」を選択し、パラメータのデフォルト値を入力します。
  3. 「パラメータ・タイプ」リストから「検索」を選択します。
  4. 「表示ラベル」フィールドにパラメータのラベルを入力します。
  5. 「値リスト」リストからパラメータのLOVを選択します。
  6. オプション:「変更時に他のパラメータをリフレッシュ」を選択します。