32 CSV出力の生成

ここでは、大規模なレポートのCSV出力を生成する方法について説明します。

非常に多くの行が含まれているレポートを出力するには、レポートをCSV形式でのみ出力するように選択します。大規模なレポートの出力にCSV形式のみを選択すると、データ・プロセッサはXMLファイルを生成せずにCSV出力を直接生成するため、メモリー不足が問題となる可能性が低下します。

要件

大量のデータに対してCSV出力を生成するには、必ず次のようにします。

  • SQL問合せを使用してデータ・セットを作成します。

  • データ・モデルの「プロパティ」ページで「CSV出力の有効化」プロパティを設定します。

  • レポートに対して「データ(csv)」出力フォーマットのみを選択します。

  • レポートの「自動実行」オプションおよび「レポート・オンラインの実行」オプションの選択を解除します。

  • レポートをスケジュールしている場合は、「出力」タブで「再公開用にデータを保存」オプションの選択を解除します。

制限事項

次の場合、データ・エンジンではCSV出力を生成できません。

  • SQL問合せにCLOB/BLOB列が含まれている

    問合せにCLOB列が含まれている場合、LOBはXMLデータまたは非構造化データである可能性があるため、データ・プロセッサではCSV出力を生成できません。LOB列を変換してCSV形式をフラット化しても、スケーリングされません。このタイプの変換は、データ・エンジン内に書式設定エンジンを埋め込む場合と同様の複雑なコード変更を必要とします。

  • データ・モデルに、複数のグループが含まれる複雑な親子データ・セット階層がある

    データ・モデルに複雑な親-子リンクを持つデータ・セットが複数ある場合、データ・エンジンではCSV出力を生成できません。

  • SQL問合せにDFF/EFF列が含まれている

    問合せにDFF (付加フレックスフィールド)列またはEFF (拡張フレックスフィールド)列が含まれる場合、データ・プロセッサではCSV出力を生成できません。各DFFまたはEFF列は、問合せでネストされたサブグループとして扱われるため、ネストされたXMLデータが生成されます。ネストされたXMLデータをCSVファイルに直接フラット化できません。

  • データ・モデルにSQLデータ・セットとSQL以外のデータ・セットの両方が含まれている

    データ・モデルにSQLとSQL以外のデータ・セット(Webサービス、HTTP、XMLなどの非標準データ・セット)が混在している場合、データ・プロセッサではCSV出力を生成できません。

  • データ・モデルに非標準のSQL問合せが含まれている

    データ・モデルに、参照を戻すプロシージャや関数などの非標準の問合せが含まれている場合、データ・プロセッサではCSV出力を直接生成できません。ネストされたXML構造を戻す非標準の問合せは、データ・エンジン内では処理できません。

  • スケジュールされたレポートに複数の出力フォーマットがある

    スケジュールされたレポートに対して複数の出力フォーマットを選択した場合、データ・プロセッサではCSV出力が生成されません。

  • スケジュールされたレポートでバーストが使用されている

    データの分割および配信には、Raw XMLデータが必要です。データ・エンジンではバースティング・レポート用のCSV形式を生成できません。