FO要素およびXSL要素の使用
ここでは、FO要素およびXSL要素の使用方法を説明します。
FO要素の使用
Microsoft Wordのフォーム・フィールド内でFO固有の構文を使用できます。
XSL-FOの詳細は、W3CのWebサイトを参照してください。
PublisherでサポートされるすべてのFO要素のリストは、「サポートされているXSL-FO要素」を参照してください。
XSL要素の使用
テンプレートでは、XSL構文をフォーム・フィールドに挿入することによって、任意のXSL要素を使用できます。
基本RTF方式を使用している場合は、XSL構文をテンプレートに直接挿入できません。Publisherでは、RTFテンプレートで使用できるように次のXSL要素が拡張されています。
これらを基本方式のRTFテンプレートで使用するには、XSL要素についてPublisherタグ・フォームを使用する必要があります。フォーム・フィールドを使用している場合は、いずれかのオプションを使用します。
テンプレート・ルールの適用
現行要素の子ノードにテンプレート・ルールを適用するには、この要素を使用します。
XSL構文: <xsl:apply-templates select="name">
Publisherタグ: <?apply:name?>
この関数は、<xsl:template-match="n">
に適用されます。nは要素名です。
現行ノードのコピー
現行ノードのコピーを作成するには、この要素を使用します。
XSL構文: <xsl:copy-of select="name">
Publisherタグ: <?copy-of:name?>
名前付きテンプレートのコール
現行のテンプレートに挿入または適用される名前付きテンプレートをコールするには、この要素を使用します。
たとえば、この機能を使用すると表を複数回レンダリングできます。
XSL構文: <xsl:call-template name="name">
Publisherタグ: <?call-template:name?>
テンプレートの宣言
指定したノードが一致した場合に一連のルールを適用するには、この要素を使用します。
XSL構文: <xsl:template name="name">
Publisherタグ: <?template:name?>
変数の宣言
ローカルまたはグローバル変数を宣言するには、この要素を使用します。
XSL構文: <xsl:variable name="name">
Publisherタグ: <?variable:name?>
例:
<xsl:variable name="color" select="'red'"/>
color変数に値redを割り当てます。この変数をテンプレートで参照できます。
スタイル・シートのインポート
スタイルシートの内容を別のスタイルシートにインポートするには、この要素を使用します。
ノート:
インポート対象のスタイルシートの優先順位は、インポート先のスタイルシートより低くなります。
XSL構文: <xsl:import href="url">
Publisherタグ: <?import:url?>
スタイルシートのルート要素の定義
この要素と<xsl:stylesheet>
要素は完全に同じ要素です。両方とも、スタイルシートのルート要素を定義するために使用されます。
ノート:
組込み対象のスタイルシートの優先順位は、組込み先のスタイルシートと同じになります。
XSL構文: <xsl:stylesheet xmlns:x="url">
Publisherタグ: <?namespace:x=url?>
ノート:
ネームスペースはテンプレートで宣言する必要があります。ネームスペースの宣言を参照してください。
ネイティブXSL数値の書式設定
XSL固有のformat-number関数では、次の基本書式が使用されます。
基本的な書式は次のとおりです。
format-number(number,format,[decimalformat])
次にパラメータについて説明します。
-
number - 必須。書式設定する数値を指定します。
-
format - 必須。書式パターンを指定します。次の文字を使用してパターンを指定します。
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# (桁数を表します。例: ####)。
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0(先頭および後続の0(ゼロ)を指定します。例: 0000.00)。
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. (小数点の位置。例: ###.##)。
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, (千単位のグループ・セパレータ文字。例: ###,###.##)。
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%(数値をパーセントで表示します。例: ##%)。
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; (パターン・セパレータ文字。最初のパターンはプラスの数値に使用され、2番目のパターンはマイナスの数値に使用されます)。
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decimalformat - オプション。10進書式の詳細は、基本的なXSLTマニュアルを参照してください。