Template Builderの翻訳ツールの使用

Template Builderツールを使用することにより、翻訳が簡略化されます。

Template Builderには、テンプレートの翻訳の作成およびテストを可能にするツールが用意されています。

翻訳について

この項では、レポートに翻訳済テンプレートを追加するオプションについて説明します。

Publisherのレポート定義に翻訳済テンプレートを追加するためのオプションが2つあります。

  • 翻訳されている別々のRTFテンプレート(ローカライズ済テンプレート)を作成する方法

  • オリジナル・テンプレートからXLIFFファイルを生成する方法(実行時に、レイアウトについてはオリジナル・テンプレートが適用され、翻訳についてはXLIFFファイルが適用されます)

翻訳済テンプレートにオリジナル・テンプレートと異なるレイアウトが必要な場合は、最初のオプションを使用します。

テンプレート・レイアウトのテキスト文字列の翻訳のみが必要な場合は、XLIFFオプションを使用します。

詳細は、「翻訳サポートの概要と概念」を参照してください。

Template Builderの翻訳ツールを使用して翻訳用のテンプレートを作成するには、この項の次のトピックを参照してください。

  • 翻訳のためのXLIFFファイルへのテキストの抽出

  • 翻訳のプレビュー

  • テンプレートのローカライズ

Publisherのローカライゼーション機能を示すデモについては、Template Builderインストールに付属するLocalizationDemo.exeデモを参照してください(Oracle Analytics Publisher DesktopをインストールしたPublisher\Oracle Analytics Publisher Desktop\demosフォルダにあります)。

翻訳のためのXLIFFファイルへのテキストの抽出

このメニュー項目を使用すると、テンプレートからボイラープレート・テキストを含む標準的なXLIFF翻訳ファイルを作成できます。XLIFFは、多数の翻訳ソフトウェア・パッケージで認識される標準的なファイル・フォーマットです。XLIFFはXMLファイルのため、テキストを通常のテキスト・エディタで翻訳できます。

翻訳可能文字列は、表ヘッダーやフィールド・ラベルなど、発行レポートに表示される、テンプレート内の任意のテキストです。実行時にデータから設定されるテキスト、およびMicrosoft Wordのフォーム・フィールドで指定したテキストは翻訳不可です。

翻訳用にXLIFFファイルにテキストを抽出するには:
  1. Publisherメニューから、「ツール」「テンプレートの変換」「テキストの抽出」の順に選択します。
  2. 抽出ファイルをXMLファイル形式で保存するように求められます。抽出ファイル名を入力して、目的の場所に保存します。
  3. テンプレートを手動で翻訳する場合は、テキスト・エディタで.xlfファイルを開き、翻訳した文字列をファイルに入力します。
  4. 完了後に翻訳をプレビューできます。次に、ファイルをPublisherのレポート定義にアップロードします。

テンプレートと翻訳ファイルのプレビュー

テンプレートの翻訳をPDFファイルとしてプレビューできます。

翻訳済XLIFFファイルを適用したテンプレートをプレビューするには:

  1. Publisherの「ツール」グループで、「翻訳」「翻訳のプレビュー」の順に選択します。
  2. 保存されているXLIFFファイルを選択するように求められます。ファイルを見つけて「開く」をクリックします。

Template Builderによりサンプル・データ、翻訳ファイルおよびRTFテンプレートがマージされ、プレビュー用のPDFが生成されます。

テンプレートのローカライズ

テンプレートのローカライズとは、特定の言語に使用するテンプレートを作成することを意味します。

Publisherを使用すると、ボイラープレート・テキスト文字列をテンプレートからXLIFFファイルに抽出し、翻訳して実行時に適用できるため、他の言語のレポートでのみこれらのテキスト文字列の翻訳が必要な場合は、翻訳済XLIFFファイルを指定して基本テンプレートに添付するのみで済みます。

ただし、特定の言語におけるレポートの要件が、レイアウトに含まれるテキストの単純翻訳を超えている場合は、テンプレートをローカライズします。

テンプレートをローカライズ済テンプレートとして保存するには:

  1. Publisherメニューの「ツール」グループで、「翻訳」「テンプレートのローカライズ」の順に選択します。これにより、テンプレートをローカライズするとテンプレートが上書きされることを告げる警告メッセージが表示されます。「OK」をクリックします。
  2. XLIFF翻訳ファイルを選択するように求められます。該当するファイルを特定して「開く」をクリックします。

    現在Microsoft Wordで開いているテンプレートに、翻訳済のXLIFFファイルが適用されます。

  3. ローカライズしたテンプレートを保存します。
  4. カタログの適切なレポート定義にテンプレート・ファイルをアップロードします。アップロード・ダイアログで適切なロケールを選択します。