Oracle Analytics Serverの既知の問題

Oracle Analytics Serverの使用時に発生する可能性がある問題と、その回避方法を学習します。

トピック

これらの問題は、インストール、移行、分析およびダッシュボード、メタデータ・リポジトリ開発、システム開発など、Oracle Analytics ServerおよびOracle Analytics Publisherのすべての分野に関係します。

ドキュメントのアクセシビリティについて

Oracleのアクセシビリティについての詳細情報は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイト(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docacc)を参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポート契約がある場合には、My Oracle Supportを通して電子支援をご利用いただけます。詳細情報は(http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=info) か、聴覚に障害のあるお客様は (http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs)を参照してください。

エクスポートしたBARファイルにはデータ・ファイルが含まれない

インスタンスをOracle Business Intelligenceアプリケーション・アーカイブ(BAR)ファイルにバックアップすると、アップロードしたデータ・ファイルがBARファイルに含まれません。

BARファイルをターゲット・システムにインポートすると、データ・ファイル自体ではなく、データ・ファイルのメタデータのみがインポートされます。この問題を回避するには、BARファイルをインポートしてから、データ・ファイルをターゲット・システムにアップロードします。

SSL構成でBIコンポーザを使用できない

システムがSSL構成で動作している場合、BIコンポーザ機能を使用できません。

この問題の回避策はありません。

水平スケール・アウトされたデプロイメントで認可が失敗する

認可がランダムに失敗する場合は、デプロイメントを確認してください。

デプロイメントが水平方向にスケール・アウトされており、Oracle WebLogic ServerのLDAPサーバーでのユーザー移入を主要なアイデンティティ・プロバイダとして管理している場合は、Oracle WebLogic Server管理コンソールを使用してユーザーおよびグループを作成します。このタスクでは、Oracle Analyticsコンソールのユーザー管理ページを使用しないでください。「管理」ページに関する問題により、このコンポーネントを使用して追加したユーザーはシステムの両方のノードに反映されないため、認可がランダムに失敗します。

Oracle Essbaseデータ・ソースに関する既知の問題

Oracle Essbaseデータ・ソースには、多数の既知の問題があります。

  • Oracle Essbaseデータ・ソース内の特定の列を検索すると、「一致が見つかりませんでした」というメッセージが表示されます。

  • Advanced Analyticsの機能がOracle Essbaseデータ・ソースに対して動作しません。

  • 時間ベースの列は正しくインポートされない場合があります。書式不一致のため、テキストで日付を表示している列を日付データ型の列に変換できません。

  • Oracle Essbaseデータ・ソースがデータ・フローで動作しません。

  • プロジェクトで作業するときに、列の照合を使用して、プロジェクトに含まれる別のデータ・ソースとOracle Essbaseデータ・ソースを結合できません。

  • Oracle Essbaseデータ・ソースをインポートするときに、データを準備できず、インポート後にデータを編集できません。たとえば、列のデータ型または集計を変更できません。

MongoDB接続およびデータ・ソースに関する既知の問題

MongoDBデータベースの接続タイプおよびMongoDBデータ・ソースには、多数の既知の問題があります。

  • MongoDBからのスキーマ・マップがリフレッシュされない - MongoDBデータ・ソースへの接続を作成すると、基礎となるドライバによってMongoDBデータベース用に正規化されたスキーマが自動的に作成されます。コレクションがMongoDBデータベースのスキーマに追加されている場合、ドライバはこれらの追加コレクションを見つけられません。この問題の回避策はありません。

XLSXファイルのNull値が文字列に設定される

XLSXファイルをデータ・ソースとして追加する場合に、スプレッドシートのnull値がハイフンで表されていると、Oracle Analyticsでは、列の他の値に関係なく、null値が文字列として扱われます。

この問題を回避するには、列からハイフンを除去し、XLSXファイルを再度インポートします。

プロジェクトをインポートしてOracle Databaseデータ・フローをオープンした後、接続が見つからないというエラー・メッセージが表示される

Oracle Databaseをソースとするプロジェクトをインポートしてデータ・フローをオープンしようとすると、接続が見つからないというエラー・メッセージが表示されることがあります。

この問題を回避するには、接続名をクリックして、それを再度選択し、データ・フローを保存してから再オープンします。

文字列値の列に対する問合せ結果が高い

文字列型の列に対する問合せでは、異なる結果が返されることがあります。このような状況は、CHARデータ型を持つメタデータ・リポジトリのサブジェクト領域の列と文字列が一致する場合に発生する可能性があります。多くのSQL関数では、後続の空白はVARCHARデータ型とCHARデータ型の間で異なって処理されます。この問題の回避策はありません。

カスタム書式が分析で使用できない

Oracle Analyticsで、分析エディタで作成されたカスタム書式が含まれる分析を開くと、エラー・メッセージが表示されます。「列のプロパティ」ダイアログの「データ書式」タブにある「カスタムの数値書式」オプションを使用して、分析エディタでカスタム書式を適用した可能性があります。

この問題を回避するには、分析エディタで分析を編集してカスタム書式を削除するか、カスタム書式が含まれる分析の項目を削除します。その後、分析を再度開きます。

「名前を付けて保存」オプションを使用したデータ・フローの保存

データ・フローをすでに存在する名前で保存しようとすると、「名前を付けて保存」オプションが機能しません(つまり、既存のデータ・フローは上書きされません)。

この問題を回避するには、「名前を付けて保存」オプションを使用するときに、まだ存在しないデータ・フロー名を指定するか、使用する名前を持つ既存のデータ・フローを先に削除します。

Oracle Analytics Server開発者クライアント・ツールに関する問題

この項では、Oracle Analytics Server開発者クライアント・ツールに関する問題および回避策について説明します。

Oracle Analytics Server開発者クライアント・ツールのユーザー支援

Oracle Analytics Server開発者クライアント・ツールのユーザー支援が必要な場合は、Oracle Help CenterのOracle Analytics Serverページにアクセスしてください。ツールで使用できる文脈依存ヘルプ・リンクは使用しないでください。その内容は最新ではありません。

時系列関数およびDoubleデータ型の時間ディメンション・キーに関する問題

分析で時系列関数を使用すると、内部エラー・メッセージが表示されることがあります。このエラーは、BI管理ツールで時間ディメンション・キーがDoubleデータ型に設定されているために発生します。

この問題を回避するには、BI管理ツールで時間ディメンション・キーのデータ型をINTに変更します。あるいは、データベース・プロパティに移動し、TIME_SERIES_TODATE_SUPPORTEDデータベース機能を無効にします。

同時リストア操作は推奨されない

管理者権限を持つユーザーは誰でも、スナップショットをリストアできます。Oracle Analytics Serverでは、複数のユーザーが同時リストア操作を開始できなくなることはありませんが、これにより、スナップショットのリストアが頻繁に失敗します。

このような問題を回避するには、リストア操作を他の管理者と調整し、あるリストア操作が終了するのを待ってから別のリストア操作を開始することをお薦めします。

大きいスナップショットを作成またはリストアする際の問題

非常に大きいスナップショット(サイズが5GB以上のスナップショット)を作成またはリストアしようとすると、次のようなエラー・メッセージが表示されることがあります。

Plugin:com.oracle.bi.contentstorage.metadatalcm.ContentStorageMetadataPlugin: commitImport Operation:importBAR StatusCode:Operation Failed

このエラーは、作成またはリストアのプロセス中にシステムがタイムアウトしたときに発生します。問題が解決しない場合は、Oracleサポートに連絡し、ロード・バランサのタイムアウト値の増加をリクエストしてください。

ウィルス・スキャナ設定が有効にならない

コンソールでウィルス・スキャナに対して行った設定が有効にならないことがあります。

この問題を回避するには、システム設定を使用してOracle BIプレゼンテーション・サービスを再起動します。

  1. 「コンソール」「システム設定」の順にクリックします。
  2. 「再起動」をクリックしてから「OK」をクリックして確認します。

変更内容がシステム全体でリフレッシュされるまでしばらく待機します。

Oracle BI Discovererとの統合およびOracle BI Discovererからの移行はサポートされない

Oracle BI Discovererとの統合およびOracle BI Discovererからの移行はできません。

ドキュメント・セットにあるこうした統合や移行に関する記載は無視してください。たとえば、Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの第8章「アプリケーションでのDiscovererデータの使用」はOracle Analytics Serverには適用されません。

Cygwinによるスクリプトの起動はサポートされない

Cygwinを使用して、サービスを起動および停止するためのスクリプトを起動することはできません。

システム設定の接続外部化プロパティが適用されない

「システム設定」ページに表示される接続外部化プロパティは、Oracle Analytics Serverでは適用できません。

  • 接続外部化有効
  • 接続外部化のポーリング間隔

この問題の回避策はありません。

Oracle Data Visualizationの問題および回避策

この項では、Oracle Data Visualizationの問題および回避策について説明します。

Microsoft Accessによって生成されたXLSXファイルをインポートするとエラーになる

Microsoft Accessによって生成されたXLSXファイルのインポートが失敗する場合があります。Data Visualizationでは、このようなXLSXファイルをヘッダーなしまたは空として解釈することがあります。

次の手順を実行してこの問題を回避します。
  1. Accessにより出力されたXLSXファイルをMicrosoft Excelで開きます。
  2. セルを選択します。
  3. 変更を加え、その変更を元に戻します。たとえば、左上のセルを選択し、Xと入力してから、Xを削除します。
  4. ファイルを保存します。
これで、この変更済ファイルを正常にインポートできます。

空白文字を含むMicrosoft Accessデータベースからのデータ・セットの作成エラー

Microsoft Accessデータベースからデータ・セットを作成するときに、データベースのスキーマ名、表名または列名にスペースが含まれている(たとえば、AssetCategoryではなくAsset Categoryになっている)場合は、エラーが発生してデータ・ソースの作成に失敗します。

次の手順を実行してこの問題を回避します。
  1. Microsoft Accessでデータベースを開きます
  2. 無効なスペースを削除します。
  3. データベースを保存します。
  4. データ・ソースを構築しなおします。

分析とダッシュボードの問題および回避策

この項では、分析とダッシュボードに関する問題および回避策について説明します。

ツリーマップ・ビューがPDF、ExcelまたはPowerpoint形式でダウンロードされない

分析にツリーマップ・ビューが含まれる場合、Oracle Analytics Serverを正しいバージョンのJava Development Kit (JDK)とともにインストールしていないと、Adobe Acrobat、Microsoft ExcelまたはMicrosoft Powerpointに結果を適切にエクスポートできません。

この問題を回避するには、Oracle BIサーバー・マシンにJDK 1.8.0.211をインストールします。JDKのバージョンは8u60ビルドb10以上である必要があります。Oracle Analytics Serverをインストールする前に、JDKをインストールする必要があります。

ダッシュボードのアーカイブおよびアンアーカイブで分析へのリンクが失われる

ダッシュボードをアーカイブし、別のサーバーでアンアーカイブすると、そのダッシュボードで分析の下にあるリンクの一部または全部が失われる場合があります。

この問題を回避するには、宛先サーバーのカタログ・フォルダとオブジェクトが、必ず元のサーバー上の構造と一致するようにしてください。

プロンプト値が「すべての列値」にリセットされる

プロンプトを作成すると、各プロンプトが相互に依存することがあります。

このときプロンプトで値を選択すると、各プロンプトへの問合せが再作成されます。一部のプロンプトで以前に選択した値が「すべての列値」にリセットされ、問合せの結果が返ってこない場合があります。この問題を回避するには、すべてのプロンプトを相互に依存しないようにしてください。

Oracle Analytics Publisherの問題および回避策

この項では、Oracle Analytics Publisherに関する問題および回避策について説明します。

ScheduleService Webサービスを使用して印刷するときOracle Analytics PublisherにPDFファイル・エラー・メッセージが表示される

Oracle Analytics PublisherでScheduleService Webサービスを使用してドキュメントをPDFとして印刷すると、ドキュメントはPDFファイルではありませんなどのエラー・メッセージが表示されることがあります。

この問題が発生するのは、ファイルをPostscriptプリンタに印刷するためにPDFtoPostScriptフィルタを構成している場合のみです。PDFファイルをPostscriptファイルに変換した後、Oracle Analytics PublisherではWebサービスでコンテンツ・タイプがapplication-pdfからapplication/octet-streamに変更されません。

この問題を回避するには、WebサービスのDeliveryRequestパラメータでcontentTypeapplication/octet-streamに設定します。

インストールおよびコンフィギュレーションのオンライン・ヘルプ

Oracle Analytics Serverのインストーラおよびコンフィギュレーション・アシスタントで「ヘルプ」をクリックすると、Oracle Business Intelligenceと記述されたトピックが表示されます。Oracle Business Intelligenceの記述のほとんどは、Oracle Analytics Serverと書き換える必要があります。

Oracle Analytics Serverのコンフィギュレーション・アシスタントの操作中に、「ヘルプ」をクリックすると、各画面の詳細を取得できます。ヘルプ・システムは更新されておらず、一部の詳細はOracle Analytics Serverに適用できません。データベースの詳細のステップのトピックでは、Oracle Analytics Server.でリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)データベースとしてサポートされていないIBM Db2データベースについて説明します。

Oracle Analytics PublisherおよびOracle Analytics Serverの一部のドキュメントが更新されない

この問題は、更新されなくなったOracle Analytics PublisherおよびOracle Analytics Serverのドキュメントについて言及しています。

次のドキュメントはガイド内では更新されない予定です。これらのドキュメントに関する更新については、このリリース・ノートと今後のリリース・ノートを確認してください。

Oracle BI管理ツールのドキュメント

Oracle BI管理ツールのドキュメントでは、次に示す問題に対処します。

Oracle BI管理ツールのオンライン・ヘルプは更新されない

Oracle BI管理ツールのオンライン・ヘルプは更新されていません。

Oracle BI管理ツールの現行の機能に関する最新情報については、Oracle Analytics Serverメタデータ・リポジトリの管理始める前にを参照し、ドキュメントの更新情報についてはリリース・ノートを参照してください。

Oracle Fusion Middlewareライセンス情報ユーザー・マニュアル

次の問題は、『Fusion Middlewareライセンス情報ユーザー・マニュアル』に適用されます。

Fusion Middlewareライセンス情報ユーザー・マニュアルOracle Business Intelligenceに関する項の情報は、示された製品の次の名前の変更を除いてすべて現状のままです。

元の名前 新しい名前

Oracle Business Intelligence Suite Extended Edition

Oracle Analytics Server

Oracle Business Intelligence Publisher

Oracle Analytics Publisher

Oracle Business Intelligence Server Enterprise Edition

Oracle Analytics Server Enterprise Edition

Oracle Business Intelligence Standard Edition One

Oracle Analytics Standard Edition One

Oracle Business Intelligence Server Administrator

Oracle Analytics Server Administrator

Oracle Business Intelligenceインタラクティブ・ダッシュボード

Oracle Analyticsインタラクティブ・ダッシュボード

Oracle Business Intelligenceアンサー

Oracle Analyticsアンサー

Oracle Business Intelligenceデリバー

Oracle Analyticsデリバー

Oracle Business Intelligence Suite Extended Edition for Oracle Applications

Oracle Analytics Server for Oracle Applications

Oracle Business Intelligence Publisher for Oracle Applications

Oracle Analytics Publisher for Oracle Applications

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド

『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイド』では、次に示す問題に対処します。

偽装ユーザーの作成と使用に関する記載が不正確

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition開発者ガイドの第1章「ADFアプリケーションでのBusiness Intelligenceオブジェクトの埋め込み」では、偽装ユーザーの作成および使用方法に関する項が不正確です。

代わりに次の手順を使用する必要があります。

偽装する権限を持ったユーザーまたはアプリケーションを作成するには、リソース・タイプoracle.bi.userを使用し、名前にアスタリスク(*)、アクションに偽装を指定した権限付与を作成する必要があります。

ノート:

新しく作成した権限をアプリケーション・ロールまたはユーザーのいずれかに付与することを選択できます。この例では、ユーザーを選択します。
  1. 管理者アカウントを使用してOracle BI EEインスタンスのFusion Middleware Controlに接続します。
  2. 「WebLogicドメイン」メニューから、「セキュリティ」を選択します。
  3. 「アプリケーション・ポリシー」をクリックします。
  4. 作成」をクリックして、「アプリケーション権限の作成」ページを表示します。
  5. 「権限」セクションで、「追加」(+)をクリックします。
  6. 「リソース・タイプ」を選択します。
  7. 「リソース・タイプ」リストからoracle.bi.userを選択します。
  8. 「続行」をクリックして、「権限の追加」ダイアログを表示します。
  9. 「リソース名」フィールドにアスタリスク(*)を入力します。
  10. 「権限アクション」セクションで偽装 | impersonateを選択します。
  11. 「選択」をクリックします。
    ここで、新しい権限受領者を追加します。
  12. 「権限受領者」セクションで、「追加」(+)をクリックして「プリンシパルの追加」ダイアログを表示します。
  13. ドロップダウン・リストから「ユーザー」を選択します。
  14. 「プリンシパル名」リストから「が次を含む」を選択し、フィールドにアスタリスク(*)を入力します。
  15. 検索の矢印アイコン(>)をクリックしてユーザー・リストを表示します。
  16. 権限を付与するユーザーを選択し、「OK」をクリックします。
    この例ではweblogicを使用しています。
  17. 「アプリケーション権限の作成」ページで「OK」をクリックします。
    これにより、偽装権限がユーザーに付与されます。
OracleのSiebel CRMへのOracle Analytics Serverの埋込み

Oracle Analytics ServerをOracleのSiebel CRMに埋め込むことができます。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの第10章「Oracle BI EEのOracle Siebel CRMへの埋込み」でOracle BI EEをOracleのSiebel CRMに埋め込む方法について説明しています。同じ手順を使用して、Oracle Analytics ServerをOracleのSiebel CRMに埋め込むことができます。

使用するWSDLバージョンに関する記載が不正確

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの第1章「Oracle Business Intelligence Webサービスの概要」では、Oracle Business Intelligenceのセッション・ベースWebサービスに関する項を更新する必要があります。

最後の段落では、クライアントのバージョンに応じて、次のOracle BI EE WebサービスのURLのうちの1つを使用してWSDLドキュメントにアクセスすることを提案しています。

http://host:port/analytics-ws/saw.dll/wsdl/v6

http://host:port/analytics-ws/saw.dll/wsdl/v7

この段落では、v6またはv7について記述するのではなく、Oracle BI EEでは、新しいコードを開発したり、既存のコードを再コンパイルする場合、バージョン12 (以降)のOracle BI EE WebサービスのURLを使用する必要があることを明記する必要があります。たとえば、次のようになります。

http://host:port/analytics-ws/saw.dll/wsdl/v12

カタログ・グループに関するドキュメントの記載が不適切

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド』および『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』にはカタログ・グル―プに関する記載があります。これらのガイドのカタログ・グループに関する記載は適用できません。

特に、次のメソッドは非推奨です。
メソッド 目的 非推奨になった結果
getGroups() Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの3.13.6 ユーザーやグループなど、アカウントのメンバーであるカタログ・グループのリストを取得します。 「getGroups操作はサポートされていないか、非推奨です」というようなレスポンスを返します。
getMembers() Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの3.13.7 カタログ・グループの直接のメンバーを取得します。 「getMembers操作はサポートされていないか、非推奨です」というようなレスポンスを返します。
『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』は更新が必要

この項では、更新されていないOracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの一部に対する更新について言及します。

第5.3項 - アクション・フレームワークの構成

表5.3の前の文は、現在は次のようになっています。

Oracle BI EEのインストールでは、ActionFrameworkConfig.xmlという名前の構成ファイルを使用します。この構成ファイルを手動で編集し、アクション・フレームワークの動作方法を必要に合せて指定します。この構成ファイルは、デフォルトでは次の場所にあります。<Oracle Middleware Home>\user_projects\domains\bifoundation_domain\config\fmwconfig\biinstances\coreapplication

これはエラーです。構成ファイルは、デフォルトでは次の場所にあります。

<Oracle Middleware Home>\user_projects\domains\bi\config\fmwconfig\biconfig\actions

第9.2.3項「instanceconfig.xmlの更新」

現在、この手順のステップ2では、instanceconfig.xmlファイルが次の場所にあると記載されています。

ORACLE_INSTANCE/config/OracleBIPresentationServicesComponent/coreapplication_o bipsn

Oracle BI EEでは、instanceconfig.xmlファイルは次の場所にあります。

BI_DOMAIN/config/fmwconfig/biconfig/OBIPS

第9.3.6項「プロファイルの設定」

現在、この説明のステップ5は次のように記載されています。

5. 結果の表示画面で、「職責」の下にOracle BI EEのURLを入力します。たとえば、次のようになります。
http://my_server.domain.com:port/analytics

これはエラーです。このパスの/analyticsの部分は省略する必要があります。

この説明のステップ5は、正しくは次のとおりです。

5. 結果の表示画面で、「職責」の下にOracle BI EEのURLを入力します。たとえば、次のようになります。
http://my_server.domain.com:port

第9.3.7項「E-Business SuiteからOracle Business Intelligenceへのナビゲート」

現在、この説明のステップ4は次のように記載されています。

4.「メニュー」フィールドで、第9.3.3項「フォーム関数を起動するメニューの作成」で作成したメニュー(たとえば、OBIEE)を選択します。

Oracle BI EEにリンクするフォーム関数が起動します。

この説明のステップ4は、正しくは次のとおりです。

4.「メニュー」フィールドで、第9.3.3項「フォーム関数を起動するメニューの作成」で作成したメニュー(たとえば、OBIEE)を選択します。

これにより、Oracle BI EEが起動します。

authenticationschemas.xmlを更新するには文を追加する必要がある

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの第10章「Oracle E-Business Suiteセキュリティとの統合」では、authenticationschemas.xmlの更新に関する項がOracle BI EEに関して正しくありません。

ステップ4とステップ5の間に、次の文を追加する必要があります。

サブ要素RequestVariable source="constant"の場所を探し、nameInSource属性の値をssiからドメイン構成中に作成したサービス・インスタンスの名前に変更します。明示的に選択しないと、デフォルト値はssiになります。たとえば、次のようになります。

<RequestVariable source="constant" type="auth" nameInSource="ssi" biVariableName="NQ_SESSION.SERVICEINSTANCEKEY" />

エントリがまだ存在しない場合は、新しいエントリを次の下に追加します。

<AuthenticationSchema name="EBS-ICX">
E-Business Suite認証の設定に関するドキュメント

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』の第10章「Oracle E-Business Suiteとの統合」では、認証の設定に関する項が不正確です。

Oracle Business Intelligenceと統合されたE-Business Suite環境での認証のために初期化ブロックでセッション変数を使用する場合、軽量シングル・サインオン(SSO)は動作しません。軽量SSOはデフォルトで有効です。Oracle Analytics Serverセキュリティの管理軽量SSOおよびレガシー認証オプションを参照してください。

認証のために初期化ブロックでのセッション変数の使用を続行するには、軽量SSOを無効にする必要があります。disableBISingleSignOnコマンドを使用して軽量SSOを無効にする必要があります。Oracle Analytics Serverセキュリティの管理WLSTコマンドを使用したSSO認証の有効化および無効化を参照してください。

SSOを使用する必要がある場合、他のオプションを使用できます。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド』では、次に示す問題に対処します。

カタログ・グループに関するドキュメントの記載が不適切

『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイド』および『Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイド』にはカタログ・グル―プに関する記載があります。これらのガイドのカタログ・グループに関する記載は適用できません。

特に、次のメソッドは非推奨です。
メソッド 目的 非推奨になった結果
getGroups() Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの3.13.6 ユーザーやグループなど、アカウントのメンバーであるカタログ・グループのリストを取得します。 「getGroups操作はサポートされていないか、非推奨です」というようなレスポンスを返します。
getMembers() Oracle Business Intelligence Enterprise Editionインテグレーターズ・ガイドの3.13.7 カタログ・グループの直接のメンバーを取得します。 「getMembers操作はサポートされていないか、非推奨です」というようなレスポンスを返します。
偽装に関する記載は更新が必要

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドは更新されなくなっているため、更新が必要です。

Oracle Business Intelligence Enterprise Editionジョブ・スケジューリング・ガイドは、パスワードと偽装に関する記載が明確ではありません。偽装が必要な場合、パスワードは指定しないでください。

Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス

『Oracle Business Intelligence Enterprise Edition XMLスキーマ・リファレンス』では、次に示す問題に対処します。

RefObject要素の概要

『Oracle Business Intelligence XMLスキーマ・リファレンス』には、RefObject要素の様々な例が含まれます。

この要素を含める場合は、たとえガイドにある特定の例にid属性がなくても、id属性とqualifiedName属性を必ず両方含めてください。id属性を省略すると、オブジェクト・エラーを解決できませんでしたに類似したメッセージが表示される場合があります。

PublisherでApache CXFを使用

Publisherで使用されていたApache AxisがApache CXFサービス・フレームワークに置き換えられました。

PublisherでApache CXFサービス・フレームワークが使用されるようになるため、エラー・メッセージのWebサービス・レスポンスが次のように変更されます。

  • Webサービス・レスポンスから空の文字列ではなくnullが返されます。

    次に、PublisherでApache CXFを使用していない場合のレスポンス例を示します。

    <soapenv:Envelope xmlns:soapenv="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/" xmlns:xsd="http://www.w3.org/2001/XMLSchema"
    xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance">
       <soapenv:Body>
          <getReportParametersResponse
    xmlns="http://xmlns.oracle.com/oxp/service/v2">
             <getReportParametersReturn xsi:nil="true"/>
          </getReportParametersResponse>
       </soapenv:Body>
    </soapenv:Envelope>

    次に、PublisherでApache CXFを使用している場合のレスポンス例を示します。

    <soap:Envelope xmlns:soap="http://schemas.xmlsoap.org/soap/envelope/">
       <soap:Body>
          <getReportParametersResponse
    xmlns="http://xmlns.oracle.com/oxp/service/v2"/>
       </soap:Body>
    </soap:Envelope>
  • Apache CXFのSOAPレスポンスには例外タイプ(AccessDeniedException、InvalidParametersExceptionまたはOperationFailedException)が含まれません。

    次に、PublisherでApache CXFを使用していない場合のエラー・メッセージの例を示します。

    oracle.xdo.webservice.exception.AccessDeniedException: 
    java.lang.SecurityException: Failed to log into BI Publisher: invalid username or password.

    次に、PublisherでApache CXFを使用している場合のエラー・メッセージの例を示します。

    java.lang.SecurityException: Failed to log into BI Publisher: invalid username or password.

エラー・メッセージのWebサービス・レスポンスの変更により、次のWSDLに影響があります。

  • /v2/CatalogService?wsdl
  • /v2/DataSourceConfigService?wsdl
  • /v2/DeliveryServerConfigService?wsdl
  • /v2/PluginService?wsdl
  • /PublicReportService?wsdl
  • /PublicReportService_v11?wsdl
  • /v2/ReportService?wsdl
  • /v2/RuntimePropertiesConfigService?wsdl
  • /v2/ScheduleService?wsdl
  • /v2/SecurityService?wsdl
デリバリ・チャネルとしてのWeb Center Contentの追加

『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』の改訂では、次に示す問題に対処します。

「Oracle BI PublisherのWebサービスのデータ型」の章では、次の更新が必要です。

Web Center Contentの配信用の新しいデータ型の追加

「FTPDeliveryOption」の後に、新しい項「2.3.27 WCCDeliveryOption」を追加します。

次に示す2つの文を説明として使用し、次の表を追加します。

"このデータ型は、レポートをWCCで配信するために設定するオプションを定義します。最初にWCCサーバーをBI Publisherの「管理」ページで設定する必要があります。WCCサーバーを設定するには、Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの「配信先の設定」を参照してください。

"このデータ型は、ArrayOfWCCDeliveryOption複合データ型で使用されます。

フィールド 説明
String WCCAccount オプション。WebContent Serverからアカウントを選択します。
文字列WCCAuthor オプション。作成者の名前を入力します。作成者を指定しない場合、値はデフォルトでユーザーのログイン名になります。
String WCCComments オプション。コメントを入力して、WebContent Serverのドキュメントに含めます。
String WCCFileName 必須。サーバー上のファイルに割り当てる名前を入力します。例: report.pdf
Boolean WCCIncludeMetadata 必須。Trueを指定すると、ドキュメントとともにカスタム・メタデータを送信できます。カスタム・メタデータはデータ・モデルで定義されます。
String WCCSecurityGroup 必須。WebContent Serverのセキュリティ・グループを選択して、レポートに割り当てます。
String WCCServerName 必須。BI Publisherの「管理」ページで定義されたWebContent Serverの名前を入力します。
String WCCTitle オプション。レポートのタイトルを入力します。タイトルを入力しない場合は、レイアウト名がタイトルとして使用されます。

新しい項「ArrayOfWCCDeliveryOption」の追加

「ArrayOfFTPDeliveryOption」の後に、新しい項「2.3.5 ArrayOfWCCDeliveryOption」を追加します。

次の説明と表を使用します。

"このデータ型は、WCCDeliveryOptionオブジェクトの配列を保持します。

フィールド 説明
WCCDeliveryOption [] item 第2.3.27項「WCCDeliveryOption」を参照してください

Web Center Contentの配信用の行の追加

「DeliveryChannels」の「表2-22 DeliveryChannelsにより使用可能になるフィールド」で、行「ArrayOfFTPDeliveryOption ftpOptions」の後に、次の表に示す説明を使用して行を追加します。説明は、新しい項「2.3.5 ArrayOfWCCDeliveryOption」と相互参照にする必要があります。

フィールド 説明
ArrayOfWCCDeliveryOption wccOptions 第2.3.5項「ArrayOfWCCDeliveryOption」を参照してください
文字列JDBCDriverType | String JDBCDriverTypeフィールドの説明が不正確

Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第2章「Oracle BI Publisherのデータ・タイプ」では、JDBCDataSourceに関する項に文字列JDBCDriverType | String JDBCDriverTypeフィールドの不正確な説明が記載されています。

文字列JDBCDriverType | String JDBCDriverTypeフィールドの正確な説明は次の通りです。

ドライバー・タイプの文字列には、jdbcまたはjndiのいずれかを指定できます。

JobOutputおよびJobOutputDeliveryオブジェクトのステータス・フィールドの値

『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』第2章に記載されているJobOutputおよびJobOutputDeliveryオブジェクトのstatusフィールドに示されている値は正しくありません。

getAllScheduledReportHistoryReturn Webサービスを通じて使用できるステータス値の正しいリストは次のとおりです。

JobOutputのステータス値:
  • STATUS_RUNNING = 'R';

  • STATUS_SUCCESS = 'S';

  • STATUS_FAILED = 'F';

  • STATUS_CANCELLING = 'G';

  • STATUS_CANCELED = 'C';

  • STATUS_WITH_DELIVERY_ERROR = 'D';

  • STATUS_SKIPPED = 'K';

  • STATUS_WARNING = 'I'; 

  • STATUS_UNKNOWN = 'X';

JobOutputDeliveryのステース値:

  • STATUS_FAILED = 'F';

  • STATUS_WARNING = 'I';

  • STATUS_UNKNOWN = 'X';

  • STATUS_RUNNING = 'R';

  • STATUS_SUCCESS ='S';

getScheduledJobInfoメソッドの定義に一貫性がない

Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第3章「ScheduleService」では、getScheduledJobInfo()メソッドに関する項を更新する必要があります。署名がJobInfoオブジェクトを参照するのは不正確です。

現在、JobInfoオブジェクトは次のように参照されています。

JobInfo getScheduledJobInfo(int jobInstanceID, String userID, String password); 

代わりに、署名は次のようにJobDetailオブジェクトを参照する必要があります。

JobDetail getScheduledJobInfo(int jobInstanceID, String userID, String password);
FTPによる安全なドキュメント配信のためのSFTP_HOSTKEY_FINGERPRINTプロパティ

『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』の第8章「Delivery Manager Java APIの使用」では、SFTP_HOSTKEY_FINGERPRINTプロパティに関する情報が表8–8「SFTP経由でのドキュメント配信のプロパティ」に記載されていません。正確な情報については、次の項を参照してください。

SFTP_HOSTKEY_FINGERPRINT

SSHホスト・キーのMD5フィンガープリントを16進の文字列で入力します。各バイトを区切るためにコロン(:)などのデリミタを含めないでください。このプロパティは省略可能です。

このプロパティが設定されている場合、実行時にサーバーから取得されたホスト・キーのMD5フィンガープリントが入力された値と一致するか検証されます。フィンガープリントの不一致はSSHクライアントが意図しないホストに接続しようとしていることを示しており、場合によっては中間者攻撃の結果である可能性もあるため、一致しない場合は接続が終了します。このプロパティが設定されていない場合、ホスト・キーのフィンガープリントを検証せずにホストへの接続が確立されます。

サポートされている構成ファイルのプロパティと要素

<hostKeyFingerprint>要素は<server type="sftp">でサポートされています

BI Publisherのレイアウト・エディタでカスタムJavaScriptプラグインがサポートされない

Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第11章「レイアウト・エディタへの拡張機能の追加」には、JavaScript拡張プラグインをレイアウト・エディタに追加できる旨が記載されています。

レイアウト・エディタではカスタムJavaScriptプラグインはサポートされません。この問題の回避策はありません。

ReportRequestのattributeFormatフィールドのExcel出力形式値が正しくない

Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第2章「Oracle BI Publisher Web Servicesのデータ型」の複合データ型に関する項に、ReportRequestデータ型のattributeFormatフィールドのExcel出力形式値について不正確な説明が記載されています。

attributeFormatサブセクションの値について、attributeFormatフィールドの出力形式値としてExcel (*.xlsx)ではなく誤ってExcel (*.xslx)と記載されています。

『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』でScheduleRequestデータ型に抜けがある

Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第2章「Oracle BI Publisher Web Servicesのデータ型」では、ScheduleRequestデータ型の次のフィールドの説明が抜けています。

フィールド 説明
boolean notifyHttpWhenSkipped オプション。ジョブがスキップされたときにHTTP通知を送信するには、trueを指定します。デフォルトはfalseです。
boolean notifyWhenSkipped オプション。ジョブがスキップされたときに電子メール通知を送信するには、trueを指定します。デフォルトはfalseです。
boolean saveOutputOption オプション。スケジュール済リクエストによって生成されたレポート出力をデータベースに保存するには、trueを指定します。デフォルトはfalseです。
boolean scheduleBurstingOption  オプション。スケジュール済ジョブでバーストを有効にするには、trueを指定します。デフォルトはfalseです。
downloadReportDataChunkチャンク・サイズがKB単位でなくバイト単位である

Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第4章「ReportService」では、downloadReportDataChunk()メソッドに関するトピックに、int sizeフィールドについて不正確な説明が記載されています。

int sizeフィールドの正確な説明は次のとおりです。

int size - ダウンロードするファイルのサイズ(バイト単位)です。

PDFのマージ機能に関するドキュメント

Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイドの第7章「BI Publisher Java APIの使用」では、PDFドキュメント・マージ機能に関する項が適切でないため、次のテキストで置き換えられます。

PDFドキュメントのマージ

PDF Mergerクラスでは、複数ドキュメントをマージして単一のPDFドキュメントを作成する機能がサポートされています。ページの番号付け、透かしまたはその他の背景イメージを追加できます。

入力/出力ファイル名を使用したPDFドキュメントのマージ

次のコードは、物理ファイルを使用して2つのPDFドキュメントをマージ(連結)して、単一の出力ドキュメントを生成する方法を示しています。

入力
  • PDF_1ファイル名(文字列)

  • PDF_2ファイル名(文字列)

出力
  • PDFファイル名(文字列)

入力/出力ファイル名を使用したPDFドキュメントのマージのサンプル・コード

import java.io.*;
import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFMerger;
.
.
.
  public static void main(String[] args)
  {

    PDFMerger merger = null;

    try
    {
      // Initialize PDFMerger - last argument is PDF file name for output
      merger = new PDFMerger(new File(args[args.length - 1]));

      // Add PDF documents to merge
      for (int i = 0; i < args.length - 1; i++)
      {
        merger.addDocument(new File(args[i]));
      }
    }
    catch (Exception exc)
    {
      exc.printStackTrace();
    }
    finally
    {
      if (merger != null)
      {
        // Close the merged document
        try
        {
          merger.close();
        }
        catch (Exception exc)
        {
          exc.printStackTrace();
        }
      }
    }
  }

入力/出力ストリームを使用したPDFドキュメントのマージ

入力
  • PDFドキュメント(入力ストリーム配列)

出力
  • PDFドキュメント(出力ストリーム)

入力/出力ストリームを使用したPDFドキュメントのマージ

import java.io.*;
import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFDocMerger;
.
.
.
  public boolean mergeDocs(InputStream[] inputStreams, OutputStream outputStream)
  {
    PDFMerger merger = null;

    try
    {
      // Initialize PDFMerger
      merger = new PDFMerger(outputStream);
      
      // Add input stream one by one
      for (InputStream inputStream : inputStreams)
      {
        merger.addDocument(inputStream);
      }
    }
    catch (Exception exc)
    {
      exc.printStackTrace();
      return false;
    }
    finally
    {
      if (merger != null)
      {
        // Close the merged document
        try
        {
          merger.close();
        }
        catch (Exception exc)
        {
          exc.printStackTrace();
          return false;
        }
      }
    }

ページ番号を配置するための背景とのマージ

次のコードは、入力ストリームを使用して2つのPDFドキュメントをマージし、単一のマージ出力ストリームを生成する方法を示しています。ページ番号をPDFに追加できます。

ドキュメントとページ番号をマージするには:

  1. 最終出力PDFドキュメントでページ番号を表示する位置にPDFフォーム・フィールドを組み込んだ背景用PDFテンプレート・ドキュメントを作成します。

  2. フォーム・フィールドに@pagenum @という名前を設定します。

  3. フィールドに、ページ番号の開始番号を入力します。フィールドに値を入力しない場合、開始ページ番号はデフォルトで1に設定されます。

入力:

  • PDFドキュメント(入力ストリーム配列)

  • 背景用PDFドキュメント(入力ストリーム)

出力:

  • PDFドキュメント(出力ストリーム)

ページ番号を配置するための背景とPDFドキュメントとのマージのサンプル・コード

import java.io.*;
import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFDocMerger;
.
.
.
  public boolean mergeDocs(InputStream[] inputStreams, InputStream backgroundStream, OutputStream outputStream)
  {
    PDFMerger merger = null;

    try
    {
      // Initialize PDFMerger
      merger = new PDFMerger(outputStream);

      // Set Background
      merger.setBackground(backgroundStream);
      
      // Add input stream one by one
      for (InputStream inputStream : inputStreams)
      {
        merger.addDocument(inputStream);
      }
    }
    catch (Exception exc)
    {
      exc.printStackTrace();
      return false;
    }
    finally
    {
      if (merger != null)
      {
        // Close the merged document
        try
        {
          merger.close();
        }
        catch (Exception exc)
        {
          exc.printStackTrace();
          return false;
        }
      }
    }

    return true;
  }

テキストまたはイメージの透かしの設定

ドラフト・ドキュメントでは、すべてのページに「DRAFT」という透かしが必要になる場合があります。また、ドキュメントに背景イメージが必要な場合もあります。次のコード・サンプルは、PDFDocMergerクラスを使用して透かしを設定する方法を示しています。

テキストの透かしの設定

setTextDefaultWatermark()メソッドを使用して、次の属性でテキストの透かしを設定します。

  • テキストの角度(度): 55

  • 色: ライト・グレー(0.9, 0.9, 0.9)

  • フォント: Helvetica

  • フォント・サイズ: 100

  • 開始位置は、テキストの長さに基づいて計算されます。

または、setTextWatermark()メソッドを使用して、各属性を別々に設定する方法もあります。setTextWatermark()メソッドを次のように使用します。

  • setTextWatermark ("Watermark Text", x, y) - 透かしテキストを宣言し、開始位置のxおよびy座標を設定します。次に示す例では、透かしテキストは「Draft」、座標は200f, 200fです。

  • setTextWatermarkAngle (n) - 透かしテキストの角度を設定します。このメソッドをコールしない場合は、0 (ゼロ)が使用されます。

  • setTextWatermarkColor (R, G, B) - RGBカラーを設定します。このメソッドをコールしない場合は、ライト・グレー(0.9, 0.9, 0.9)が使用されます。

  • setTextWatermarkFont ("font name", font size) - フォントとサイズを設定します。このメソッドをコールしない場合は、Helvetica, 100が使用されます。

次の例は、これらのプロパティを設定し、PDFDocMergerをコールする方法を示しています。

入力:

  • PDFドキュメント(入力ストリーム)

出力:

  • PDFドキュメント(出力ストリーム)

PDFドキュメントでのテキストの透かしの設定のサンプル・コード

import java.io.*;
import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFDocMerger;
.
.
.
  public boolean mergeDocs(InputStream[] inputStreams, OutputStream outputStream)
  {
    PDFMerger merger = null;

    try
    {
      // Initialize PDFMerger
      merger = new PDFMerger(outputStream);
      
      // You can use setTextDefaultWatermark() without these detailed setting
      merger.setTextWatermark("DRAFT", 200f, 200f); //set text and place
      merger.setTextWatermarkAngle(80);                //set angle 
      merger.setTextWatermarkColor(1.0f, 0.3f, 0.5f);  // set RGB Color

      // Add input stream one by one
      for (InputStream inputStream : inputStreams)
      {
        merger.addDocument(inputStream);
      }
    }
    catch (Exception exc)
    {
      exc.printStackTrace();
      return false;
    }
    finally
    {
      if (merger != null)
      {
        // Close the merged document
        try
        {
          merger.close();
        }
        catch (Exception exc)
        {
          exc.printStackTrace();
          return false;
        }
      }
    }

    return true;
  }

イメージの透かしの設定

イメージの透かしは、ドキュメントの背景全体または特定の領域(例: ロゴ表示領域)に表示されるように設定できます。次のように、長方形の座標を使用して、イメージの配置とサイズを指定します。

float[] rct = {LowerLeft X, LowerLeft Y, UpperRight X, UpperRight Y}

たとえば、次のようになります。

float[] rct = {100f, 100f, 200f, 200f}

イメージは、定義された長方形の領域にあわせてサイズが変更されます。

サイズを変更せずに実際のイメージ・サイズを使用するには、左下Xと左下Yの位置で配置を定義し、右上Xと右上Yの座標は-1fと指定します。たとえば、次のようになります。

float[] rct = {100f, 100f, -1f, -1f}

入力:

  • PDFドキュメント(入力ストリーム)

  • イメージ・ファイル(入力ストリーム)

出力:

  • PDFドキュメント(出力ストリーム)

PDFドキュメントでのイメージの透かしの設定のサンプル・コード

import java.io.*;
import oracle.xdo.common.pdf.util.PDFDocMerger;
.
.
.
  public boolean mergeDocs(InputStream[] inputStreams, OutputStream outputStream, String imageFilePath)
  {
    PDFMerger merger = null;

    try
    {
      // Initialize PDFMerger
      merger = new PDFMerger(outputStream);
      
      FileInputStream wmStream = new FileInputStream(imageFilePath);
      float[] rct = {100f, 100f, -1f, -1f};
      merger.setImageWatermark(wmStream, rct);

      
      // Add input stream one by one
      for (InputStream inputStream : inputStreams)
      {
        merger.addDocument(inputStream);
      }
    }
    catch (Exception exc)
    {
      exc.printStackTrace();
      return false;
    }
    finally
    {
      if (merger != null)
      {
        // Close the merged document
        try
        {
          merger.close();
        }
        catch (Exception exc)
        {
          exc.printStackTrace();
          return false;
        }
      }
    }

    return true;
  }
downloadXLIFF()メソッドのロケール・パラメータの説明の欠落

『Oracle Business Intelligence Publisher開発者ガイド』の第6章「CatalogService」では、downloadXLIFF()メソッドにロケール・パラメータの説明がありません。

修正されたメソッド・シグネチャ:

byte[] downloadXLIFF(String objectAbsolutePath, String locale, String userID, String password);

表 - downloadXLIFF()メソッドの修正されたパラメータ

パラメータ 説明
String objectAbsolutePath ダウンロードするXLIFFオブジェクトへのパスです。
String locale XLIFFオブジェクトのロケールです(en_USなど)。
String userID BI Publisherユーザー名を指定します。
String password ユーザー名のパスワードを指定します。