Oracle Analytics Serverの最新リリースへのアップグレード
このトピックでは、Oracle Business Intelligence 12.2.1.4.0または以前のリリースのOracle Analytics Serverから最新リリースのOracle Analytics Serverにアップグレードする方法について説明します。アップグレード操作は、既存のドメインで実行します。
製品ディストリビューションのインストール
アップグレードを開始する前に、Oracle Fusion Middleware Infrastructure 12.2.1.4およびOracle Analyticsサーバーのディストリビューションをターゲット・システムにダウンロードし、Oracle Universal Installerを使用してインストールします。
ノート:
アップグレードにInfrastructureが必要な場合は、その他のFusion Middleware製品をインストールする前に、まずOracle Fusion Middlewareディストリビューションをインストールする必要があります。Oracle Analytics Serverをインストールおよび構成する詳細な手順は、Oracle Analytics Serverのインストールと構成ガイドを参照してください。
Oracle Analytics Serverディストリビューションをインストールするには:
- Oracle Analytics Serverをインストールおよび構成する準備をします。Oracle Analytics Serverのインストールおよび構成の準備を参照してください。
- WebLogic Server 12.2.1.4パッチをインストールします。- p30657796_122140_Generic.zipを解凍します。
- パッチを適用するには、p30657796_122140_Generic.zipファイルから解凍したreadmeファイルの手順に従います。
 
- Oracle Analytics Serverをインストールします。「Oracle Analytics Serverソフトウェアのインストール」を参照してください。
アップグレード前の準備状況チェックの実行
アップグレードにかかわる潜在的な問題を特定するために、アップグレード・プロセスの開始前に、準備状況チェックの実行をお薦めします。準備状況チェックでは、アップグレードの潜在的な問題をすべて発見できるわけではないことに注意してください。準備状況チェック・レポートが成功しても、アップグレードが失敗する場合があります。
アップグレード前の準備状況チェックの実行について
アップグレード・アシスタントを-readinessモードで実行することにより、実際にアップグレードを実行する前に問題を検出できます。準備状況チェックは、アップグレード・アシスタントを使用してGUIモードで実行するか、レスポンス・ファイルを使用してサイレント・モードで実行できます。
                     
アップグレード・アシスタントの準備状況チェックでは、サポートされる開始点にあるFusion MiddlewareスキーマおよびWebLogicドメイン構成の読取り専用のアップグレード前確認を実行します。確認は読取り専用操作です。
準備状況チェックでは、フォーマットされ、タイムスタンプの付けられた準備状況レポートが生成され、実際のアップグレードを試みる前に潜在的な問題に対処できます。問題が検出されない場合は、アップグレード・プロセスを開始できます。アップグレードを実行する前に、このレポートを詳細に確認することをお薦めします。
準備状況チェックは、既存のOracle Fusion Middlewareドメインがオンライン(他のユーザーがアクティブに使用している間)またはオフラインである間に実行できます。
実際のアップグレードを実行する前に、準備状況チェックを何度でも実行できます。ただし、アップグレードを実行した後は、レポートの結果がアップグレード前の準備状況チェックの結果と異なる可能性があるため、準備状況チェックを実行しないでください。
ノート:
パフォーマンスへの影響を避けるため、準備状況チェックはオフピーク時に実行することをお薦めします。
準備状況モードでのUpgrade Assistantの起動
-readinessパラメータを使用して、アップグレード・アシスタントを準備状況モードで起動します。
                     
- oracle_common/upgrade/binディレクトリに移動します。- (Linux) ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
 
- (Linux) 
- アップグレード・アシスタントを起動します。- (Linux) ./ua -readiness
- (Windows) ua.bat -readiness
 
- (Linux) 
アップグレード・アシスタントのパラメータ
コマンドラインからアップグレード・アシスタントを起動するときに、追加のパラメータを指定できます。
表2-3 Upgrade Assistantコマンドライン・パラメータ
| パラメータ | 必須またはオプション | 説明 | 
|---|---|---|
| 
 | 準備状況チェックに必須 ノート: 準備状況チェックはスタンドアロン・インストール上で実行できません(WebLogic Serverの管理対象でありません)。 | 実際のアップグレードを実行せずにアップグレードの準備状況チェックを実行します。 スキーマおよび構成がチェックされます。 
 | 
| 
 | オプション | スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を識別します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 | 
| 
 | サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックに必須 | アップグレード・アシスタントがGUIモードで実行されたときに入力されたデータから生成されたレスポンス・ファイルに保存された入力を使用して、アップグレード・アシスタントを実行します。このパラメータを使用すると、アップグレード・アシスタントはサイレント・モード(アップグレード・アシスタントの画面表示なし)で実行されます。 | 
| 
 | オプション | 調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。 
 | 
| 
 | オプション | 次のいずれかの属性を指定してロギング・レベルを設定します。 
 デフォルトのロギング・レベルは より多くの情報がロギングされるように | 
| 
 | オプション | アップグレード・ログ・ファイルおよび一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。アップグレード・アシスタントによってログ・ファイルおよび一時ファイルが作成される、既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。 デフォルトの場所は次のとおりです。 (Linux) 
 (Windows) 
 | 
| 
 | オプション | すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 | 
アップグレード・アシスタントでの準備状況チェックの実行
アップグレード・アシスタントの各画面を移動して、アップグレード前の準備状況チェックを完了します。
準備状況レポートの理解
ドメインの準備状況チェックを実行した後、レポートを確認してアップグレードを成功させるためのアクションをとる必要があるかどうかを判断します。
準備状況レポート・ファイルの名前の形式は、次のとおりです。
readiness<timestamp>.txt
ここで、timestampは、準備状況チェックが実行された日付と時刻を示します。
                     
準備状況レポートには、次の情報が含まれています。
表2-4 準備状況レポートの要素
| レポートの情報 | 説明 | 必要なアクション | 
|---|---|---|
| 全体的な準備状況ステータス: SUCCESSまたはFAILURE | レポートの上部に、準備状況チェックが合格したか1つ以上のエラーで完了したかが示されます。 | 1つ以上のエラーが発生してレポートが完了した場合、アップグレードを試みる前に、FAILを検索し、障害の原因となった問題を修正します。準備状況チェックは、アップグレードする前に必要に応じて何度でも再実行できます。 | 
| タイムスタンプ | レポートが生成された日付と時刻。 | 必要なアクションはありません。 | 
| ログ・ファイルの場所 
 | 生成されたログ・ファイルのディレクトリの場所。 | 必要なアクションはありません。 | 
| ドメイン・ディレクトリ | ドメインの場所が表示されます | 必要なアクションはありません。 | 
| 準備状況レポートの場所 
 | 生成された準備状況レポートのディレクトリの場所。 | 必要なアクションはありません。 | 
| チェックされたコンポーネントの名前 | チェックに含まれるコンポーネントの名前およびバージョンとステータス。 | ドメインに、このリリースにアップグレードできないSOAコア拡張機能などのコンポーネントが含まれる場合は、アップグレードを試行しないでください。 | 
| チェックされたスキーマの名前 | チェックに含まれるスキーマの名前および現在のバージョンとステータス。 | スキーマのバージョン番号をレビューします。ドメインに、このリリースにアップグレードできないスキーマが含まれる場合は、アップグレードを試行しないでください。 | 
| 個別のオブジェクト・テスト・ステータス: FAIL | 準備状況チェック・テストによって、特定のオブジェクトの問題が検出されました。 | 失敗した問題がすべて解決されるまではアップグレードしないでください。 | 
| 個別のオブジェクト・テスト・ステータス: PASS | 準備状況チェック・テストによって、特定のオブジェクトの問題が検出されませんでした。 | 準備状況チェック・レポートに「成功」ステータスのみが表示されている場合は、環境をアップグレードできます。ただし、準備状況チェックでは、ハードウェアやアップグレード時の接続性などの外部環境に関する問題を検出することはできません。アップグレードの進捗を常に監視する必要があります。 | 
| <オブジェクト>の完了した準備状況チェック・ステータス: FAILURE | 準備状況チェックで、スキーマ、索引またはデータ型などの特定のオブジェクトに対して解決する必要がある1つ以上のエラーが検出されました。 | 失敗した問題がすべて解決されるまではアップグレードしないでください。 | 
| <オブジェクト>の完了した準備状況チェック・ステータス: SUCCESS | 準備状況チェック・テストによって問題が検出されませんでした。 | 必要なアクションはありません。 | 
サーバーとプロセスの停止
Upgrade Assistantを実行してスキーマと構成をアップグレードする前に、管理サーバーおよび管理対象サーバーを含むすべてのアップグレード前のプロセスとサーバーを停止する必要があります。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用してサーバーおよびプロセスを停止する方法について説明します。Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。管理サーバーと管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止を参照してください。製品スキーマのアップグレード
サーバーとプロセスの停止後に、Upgrade Assistantを使用して、サポートされている製品スキーマをOracle Fusion Middlewareの現在のリリースにアップグレードします。
アップグレード・アシスタントを使用すると、個別に選択したスキーマまたはドメインに関連付けられているすべてのスキーマをアップグレードできます。選択したオプションによって、表示されるアップグレード・アシスタントの画面は異なります。
アップグレード・アシスタントの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品スキーマ、ドメイン・コンポーネントの構成またはスタンドアロン・システム・コンポーネントをOracle Analyticsサーバーにアップグレードします。
ノート:
Upgrade Assistantを起動する前に、Upgrade Assistantが実行されるプラットフォームのJVM文字コードがUTF-8に設定されていることを確認します。文字コードがUTF-8に設定されていないと、名前にUnicode文字が含まれているファイルをダウンロードできません。これにより、アップグレードが失敗することがあります。
- oracle_common/upgrade/binディレクトリに移動します。- (Linux) ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
 
- (Linux) 
- Upgrade Assistantを起動します。- (Linux) ./ua
- (Windows) ua.bat
 
アップグレード・アシスタントのパラメータ
コマンドラインからアップグレード・アシスタントを起動するときに、追加のパラメータを指定できます。
表2-5 Upgrade Assistantコマンドライン・パラメータ
| パラメータ | 必須またはオプション | 説明 | 
|---|---|---|
| 
 | 準備状況チェックに必須 ノート: 準備状況チェックはスタンドアロン・インストール上で実行できません(WebLogic Serverの管理対象でありません)。 | 実際のアップグレードを実行せずにアップグレードの準備状況チェックを実行します。 スキーマおよび構成がチェックされます。 
 | 
| 
 | オプション | スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を識別します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 | 
| 
 | サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックに必須 | アップグレード・アシスタントがGUIモードで実行されたときに入力されたデータから生成されたレスポンス・ファイルに保存された入力を使用して、アップグレード・アシスタントを実行します。このパラメータを使用すると、アップグレード・アシスタントはサイレント・モード(アップグレード・アシスタントの画面表示なし)で実行されます。 | 
| 
 | オプション | 調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。 
 | 
| 
 | オプション | 次のいずれかの属性を指定してロギング・レベルを設定します。 
 デフォルトのロギング・レベルは より多くの情報がロギングされるように | 
| 
 | オプション | アップグレード・ログ・ファイルおよび一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。アップグレード・アシスタントによってログ・ファイルおよび一時ファイルが作成される、既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。 デフォルトの場所は次のとおりです。 (Linux) 
 (Windows) 
 | 
| 
 | オプション | すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 | 
アップグレード・アシスタントを使用した製品スキーマのアップグレード
アップグレード・アシスタントの各画面を移動して、製品スキーマをアップグレードします。
既存のBIインスタンスでDB2を使用している場合は、アップグレード・プロセスを開始する前に次を実行します。
- WebLogicコンソールにサインインします。
- 「サービス」の下の「データソース」に進み、「wlsservices_datasource」を選択します。
- データ・ソース「wlsservices_datasource」のユーザーを「<PREFIX>_WLS_RUNTIME」から「<PREFIX>_WLS」に変更します。
                              たとえば、ユーザーを「L1_WLS_RUNTIME」から「L1_WLS」に変更します。 
これで、アップグレード・プロセスに進むことができます。
スキーマのアップグレードの確認
すべてのアップグレード・ステップが完了したら、schema_version_registry内のスキーマ・バージョンが正しく更新されていることを確認することで、アップグレードの成功を確認します。
                     
Oracle Databaseを使用する場合、Oracle DBAを持つユーザーとしてデータベースに接続し、SQL*Plusから次を実行して現行のバージョン番号を取得します。
SET LINE 120 COLUMN MRC_NAME FORMAT A14 COLUMN COMP_ID FORMAT A20 COLUMN VERSION FORMAT A12 COLUMN STATUS FORMAT A9 COLUMN UPGRADED FORMAT A8 SELECT MRC_NAME, COMP_ID, OWNER, VERSION, STATUS, UPGRADED FROM SCHEMA_VERSION_REGISTRY ORDER BY MRC_NAME, COMP_ID ;
問合せ結果について:
- 
                              VERSION列の数値が、そのスキーマの最新のバージョン番号に一致していることを確認します。ノート: ただし、すべてのスキーマ・バージョンが更新されるわけではありません。一部のスキーマは、このリリースにアップグレードする必要がなく、アップグレード前のバージョン番号のままになります。 
- 
                              STATUSフィールドは、スキーマのパッチ適用処理中はUPGRADINGまたはUPGRADEDのどちらかになり、その処理が完了するとVALIDになります。
- 
                              ステータスが 「INVALID」と表示された場合は、ステータスの更新が失敗しています。ログ・ファイルを調べて、失敗した理由を判定する必要があります。
- 
                              IAU_APPENDおよびIAU_VIEWERに所有されているシノニム・オブジェクトは、INVALIDと表示されますが、失敗を示しているわけではありません。これらは、シノニムの作成後にターゲット・オブジェクトが変更されるため無効になります。シノニム・オブジェクトは、アクセスされるときに有効になります。これらの INVALIDオブジェクトは無視してかまいません。
mapViewerConfig.xmlファイルのバックアップ
mapViewerConfig.xmlファイルは、再構成ウィザードを実行すると再構成テンプレートによって上書きされます。そのため、既存のドメインを再構成する前にmapViewerConfig.xmlファイルをバックアップする必要があります。
- mapViewerConfig.xmlファイルの場所にディレクトリを移動します。- (Linux) cdEXISTING_DOMAIN_HOME/config/fmwconfig/mapviewer/conf
- (Windows) cdEXISTING_DOMAIN_HOME\config\fmwconfig\mapviewer\conf
 
- (Linux) 
- システム上の次の場所にあるmapViewerConfig.xmlファイルのファイル・サイズを確認します。リスト・コマンドls -ltrを使用してそのファイル・サイズを確認します。- (Linux) ls -ltr
- (Windows) dir
 
- (Linux) 
- 次のようにmapViewerConfig.xmlファイルをコピーします。- (Linux) cp mapViewerConfig.xml mapViewerConfig_original.xml
- (Windows) copy "mapViewerConfig.xml" "mapViewerConfig_original.xml"
 
- (Linux) 
ドメインの再構成について
再構成ウィザードを実行して、ドメイン・コンポーネント構成をOracle Analyticsサーバーに再構成します。
WebLogic Serverドメインを再構成すると、ドメイン内のアプリケーションに応じて、次の項目が自動的に更新されます。
- 
                        WebLogic Serverコア・インフラストラクチャ 
- 
                        ドメイン・バージョン 
ノート:
ドメイン再構成を開始する前に、次の制限事項に注意してください。
- 
                              再構成ウィザードでは、ドメインに含まれる独自のアプリケーションは更新されません。 
- 
                              アップグレード・プロセスの間の非動的クラスタ・ドメインから動的クラスタ・ドメインへの変換はサポートされていません。 動的クラスタ機能は再構成ウィザードの実行時に使用可能ですが、Oracleでは、非動的クラスタのアップグレード後の動的クラスタの追加のみがサポートされています。アップグレード・プロセスの間に動的クラスタを追加することはできません。 
- 
                              アップグレードするインストールでOracle Access Management (OAM)が使用されない場合は、2つのファイルを編集して、再構成ウィザードが、存在しないOAMインフラストラクチャ・スキーマの更新(アップグレードが失敗する)を試みないようにする必要があります。 $DOMAIN/init-info/domain-info.xmlに次の例のような行をコメント・アウトします。<!--extention-template-ref name="Oracle Identity Navigator" version="11.1.1.3.0" location="/u01/app/oracle/product/fmw/iam111130/common/templates/applications/yourcomany.oinav_11.1.1.3.0_template.jar" symbol=""/--> <!--install-comp-ref name="oracle.idm.oinav" version="11.1.1.3.0" symbol="yourcompany.idm.oinav_11.1.1.3.0_iam111130_ORACLE_HOME" product_home="/u01/app/oracle/product/fmw/iam111130"/-->また、同様に、 $DOMAIN/config/config.xmlに次の例のような行をコメント・アウトします。<!--app-deployment> <name>oinav#11.1.1.3.0</name> <target>AdminServer</target> <module-type>ear</module-type> <source-path>/u01/app/oracle/product/fmw/iam111130/oinav/modules/oinav.ear_11.1.1.3.0/oinav.ear</source-path> <deployment-order>500</deployment-order> <security-dd-model>DDOnly</security-dd-model> <staging-mode>nostage</staging-mode> </app-deployment-->
- 
                           ドメインの config.xmlファイルのドメイン・バージョン番号は、管理サーバーのインストール済WebLogic Serverバージョンに更新されます。
- 
                           すべてのインストール済Oracle製品の再構成テンプレートは、自動的に選択されてドメインに適用されます。これらのテンプレートは、WebLogicドメインが現在のWebLogic Serverバージョンと互換性を持つために必要な再構成タスクを定義します。 
- 
                           起動スクリプトが更新されます。 変更した起動スクリプトを保持する必要がある場合は、再構成ウィザードを開始する前にそれらをバックアップするようにしてください。 
ノート:
ドメイン再構成プロセスが開始されると、そこで行われた変更は元に戻せません。再構成ウィザードを実行する前に、アップグレード前チェックリストに示されているようにドメインをバックアップしてあることを確認してください。再構成ウィザードの実行中にエラーまたは他の割込みが発生した場合、バックアップ場所から元のドメイン・ディレクトリにファイルとディレクトリをコピーすることによって、ドメインをリストアする必要があります。これは、ドメインが再構成前の元の状態に戻されたことを確認する唯一の方法です。ドメインのバックアップ
再構成ウィザードを実行する前に、ドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
ドメイン・ディレクトリのバックアップを作成するには:
- コンテンツを保持するには、ソース・ドメインを別の場所にコピーします。 - (Linux) cp -rf mydomain mydomain_backup
- (Windows) cp mydomain /domains/mydomain_backup
 
- (Linux) 
- 各リモート管理対象サーバー上でドメインを更新する前に、各リモート・マシン上のドメイン・ディレクトリのバックアップ・コピーを作成します。
- ドメインのバックアップしたバージョンが完全であることを確認します。
再構成ウィザードの起動
ノート:
再構成プロセスを開始する前に、管理サーバーおよび関連するすべての管理対象サーバーを停止します。「サーバーとプロセスの停止」を参照再構成ウィザードをグラフィカル・モードで起動するには:
mapViewerConfig.xmlファイルのリストア
mapViewerConfig.xmlファイルは、使用するドメインで再構成ウィザードを実行すると上書きされます。mapViewerConfig.xmlファイルが上書きされているかどうかは、そのファイル・サイズをチェックすることで確認できます。Upgrade Assistantを使用してドメインをアップグレードする前にバックアップした、元のファイルをリストアする必要があります。
                  
mapViewerConfig.xmlファイルをリストアするには:
                  ドメイン・コンポーネント構成のアップグレード
Upgrade Assistantを使用して、ドメイン内のドメイン・コンポーネント構成を、更新されたドメイン構成に一致するようにアップグレードします。
アップグレード・アシスタントの起動
Upgrade Assistantを実行して、製品スキーマ、ドメイン・コンポーネントの構成またはスタンドアロン・システム・コンポーネントをOracle Analyticsサーバーにアップグレードします。
ノート:
Upgrade Assistantを起動する前に、Upgrade Assistantが実行されるプラットフォームのJVM文字コードがUTF-8に設定されていることを確認します。文字コードがUTF-8に設定されていないと、名前にUnicode文字が含まれているファイルをダウンロードできません。これにより、アップグレードが失敗することがあります。
- oracle_common/upgrade/binディレクトリに移動します。- (Linux) ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/bin
- (Windows) ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\bin
 
- (Linux) 
- Upgrade Assistantを起動します。- (Linux) ./ua
- (Windows) ua.bat
 
アップグレード・アシスタントのパラメータ
コマンドラインからアップグレード・アシスタントを起動するときに、追加のパラメータを指定できます。
表2-6 Upgrade Assistantコマンドライン・パラメータ
| パラメータ | 必須またはオプション | 説明 | 
|---|---|---|
| 
 | 準備状況チェックに必須 ノート: 準備状況チェックはスタンドアロン・インストール上で実行できません(WebLogic Serverの管理対象でありません)。 | 実際のアップグレードを実行せずにアップグレードの準備状況チェックを実行します。 スキーマおよび構成がチェックされます。 
 | 
| 
 | オプション | スキーマの同時アップグレードまたはスキーマの準備状況チェックに使用可能なスレッドの数を識別します。 値は、1 - 8の正の整数である必要があります。デフォルトは4です。 | 
| 
 | サイレント・アップグレードまたはサイレント準備状況チェックに必須 | アップグレード・アシスタントがGUIモードで実行されたときに入力されたデータから生成されたレスポンス・ファイルに保存された入力を使用して、アップグレード・アシスタントを実行します。このパラメータを使用すると、アップグレード・アシスタントはサイレント・モード(アップグレード・アシスタントの画面表示なし)で実行されます。 | 
| 
 | オプション | 調査フェーズを実行しますが、実際のアップグレードは実行しません。 
 | 
| 
 | オプション | 次のいずれかの属性を指定してロギング・レベルを設定します。 
 デフォルトのロギング・レベルは より多くの情報がロギングされるように | 
| 
 | オプション | アップグレード・ログ・ファイルおよび一時ファイルのデフォルトの場所を設定します。アップグレード・アシスタントによってログ・ファイルおよび一時ファイルが作成される、既存の書込み可能なディレクトリを指定する必要があります。 デフォルトの場所は次のとおりです。 (Linux) 
 (Windows) 
 | 
| 
 | オプション | すべてのコマンドライン・オプションを表示します。 | 
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードの確認
ドメイン固有コンポーネント構成のアップグレードが成功したことを確認するには、管理コンソールおよびOracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlにサインインし、各コンポーネントのバージョン番号が最新になっていることを確認します。
管理コンソールにサインインするには、次に移動します。http://administration_server_host:administration_server_port/console
Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control Consoleにサインインするには、次に移動します。http://administration_server_host:administration_server_port/em
ノート:
アップグレード後、管理ツールは、前のOracleホーム・ディレクトリではなく新しいOracleホーム・ディレクトリから必ず実行してください。
アップグレード・プロセス時に、一部のOWSMドキュメント(ポリシー・セット、ポリシーおよびアサーション・テンプレートなどの事前定義ドキュメント)のアップグレードが必要な場合があります。ポリシー・セットまたは事前定義ドキュメントがアップグレードされると、バージョン番号が1増分されます。
Upgrade Assistantを実行するためにFMWユーザーを作成した場合は、アップグレードが成功したことを確認してからアカウントを削除してください。
サーバーおよびプロセスの起動
アップグレードが成功したら、管理サーバーと管理対象サーバーを含め、すべてのプロセスとサーバーを再起動します。
ノート:
この項の手順では、WLSTコマンドライン・ユーティリティまたはスクリプトを使用してサーバーおよびプロセスを起動する方法について説明します。Fusion Middleware ControlおよびOracle WebLogic Server管理コンソールを使用することもできます。「管理サーバー、管理対象サーバーおよびノード・マネージャの起動と停止」を参照してください