Oracle Analytics Serverの新機能

ご使用中のOracle Analytics Serverのエクスペリエンスを改善するために最近追加された新機能および拡張機能の概要をここで説明します。特定の機能が使用可能になったリリースごとに編成されています。

5.9の新機能

一般

機能 説明
Oracle CloudでのOracle Analytics Serverのデプロイ Oracle Cloud Marketplaceで使用可能なクイック・デプロイ・テンプレートを使用して、Oracle Analytics ServerOracle Cloud Infrastructureにデプロイできます。Oracle Cloud Marketplaceを使用したOracle Analytics Serverのデプロイを参照してください。
カスタマイズされたタイムゾーン設定

分析で一般的に使用されるシステムの日時に影響するプロパティです。これらのプロパティによりローリング期間や日付の差異などの機能を制御でき、これらを使用して通知をいつ送信するかを決定できます。Oracle Analyticsには、SQL関数でこれらの日時プロパティを使用する機能があります。たとえば、この分の値を問い合せて、10分前に発生した同じ値と比較できます。日付計算のデフォルト・タイムゾーン設定では、タイムゾーンを構成できます。

フォーマット・オプションを参照してください。

関連付けられたアーティファクトへの共有フォルダ権限の伝播

ユーザー間で共有コンテンツを効果的に管理できるように、共有フォルダにコンテンツを保存するときや、共有フォルダ間でコンテンツを移動するときに、他のユーザーに権限を付与するかどうかを選択できます。

共有フォルダとプロジェクト権限の割当てを参照してください。

Oracle Analyticsインスペクタでのデータベース・モデルの完全な詳細の表示

Oracle Analyticsには、登録されているOracle機械学習モデルに関する説明可能性があります。出力では、Oracle機械学習モデルでデータセット内の各レコードの予測結果がどのように計算され、これらの結果をどのように集計できるかが説明されます。登録されているOracle機械学習モデルの検査を参照してください。

Oracle Analyticsインスペクタでのデータベース・モデルの完全な詳細の表示: データベース・ビューのビジュアル化

登録されているOracle機械学習モデルのビューをビジュアル化して、モデルをよりよく理解し、モデルの全体的な精度を反復的に向上させることができます。登録されているOracle機械学習モデルのビューのビジュアル化を参照してください。

データ・アクション: 単一の選択または複数の選択のサポート

「複数の選択をサポート」を「オフ」に設定すると、データ・アクションの起動を単一の値に対してのみ機能するように制限できます。これは、複数のデータ・ポイントを選択するとエラーになる場合に設定します(たとえば、一部のサードパーティのREST APIの場合)。データ・アクションを使用したキャンバス、外部URLおよび外部コンテナへの接続を参照してください。

データ・アクション: 重複するフィルタを渡すことの防止

複数のデータ・ポイントを使用して別のキャンバスをフィルタ処理するデータ・アクションを作成し、元のキャンバスに戻って別のデータ・ポイントを使用してデータ・アクションを起動すると、新しい式フィルタがターゲット・キャンバスの前のフィルタと置き換わります。ビジュアライゼーション・キャンバスの接続のためのデータ・アクションの作成を参照してください。

ビジュアライゼーション

機能 説明

新規マップ背景を追加する機能

Webマップ・サービス(WMS)プロトコルおよびXYZタイル・レイヤーを使用して、Webサーバーでホストされるマップをマップ背景として追加できます。マップ背景の追加を参照してください。

データにソートを適用しない

ビジュアライゼーションでは、データは常にデフォルトでソートされます。「ソート基準」「なし」オプションを使用すると、データを「ソート解除」したり、元の順序に戻したりできます。ビジュアライゼーションでのデータのソートを参照してください。

面チャートのビジュアライゼーション

積上げ面および100%積上げ面に加えて、面チャートでデータをビジュアル化できます。ビジュアライゼーション・タイプの変更を参照してください。

データ・パネルでのクロームの密度の向上

すべてのビジュアライゼーション・エディタのデータ・パネルで、垂直タブではなく水平タブが使用され、ツリー・コンテンツの密度が高くなっています。データ・パネルからのデータの追加によるビジュアライゼーションの構築を参照してください。

プログレス・バーの動作の向上

データがリフレッシュされたときに画面全体に以前表示されていた青いバーが削除されました。データのリフレッシュはより目立たずに行われます。リフレッシュの詳細の確認や取消しを行うには、ビジュアライゼーションにマウス・ポインタをあわせます。プロジェクト内のデータのリフレッシュを参照してください。

フィルタ・バーとビジュアライゼーション間のフィルタの移動

キャンバスまたはプロジェクトのフィルタは上部のバーで定義され、ビジュアライゼーションのフィルタは構文で定義されます。スコープから別のスコープにフィルタを移動できます。メイン・フィルタ・バーとビジュアライゼーション間のフィルタのスコープの変更を参照してください。

エクスポート時にキャンバスのアスペクト比を考慮

キャンバスのアスペクト比を維持して、意図した結果に最も近くなるようにできます。ビジュアライゼーション、キャンバスまたはストーリの印刷を参照してください。

複数の列でのソート

ビジュアライゼーションに対して複数のソート列を選択できます。ビジュアライゼーションの属性とメジャーの組合せに基づいて、ネストされたソートを作成できます。ビジュアライゼーションでのデータのソートを参照してください。

テキスト列でのスペースの切り捨て

変換オプション・メニューを使用して、テキスト列の先頭および末尾のスペースを簡単に切り捨てまたは削除できます。列のメニュー・オプションを使用したデータの変換を参照してください。

ビジュアライゼーション間で一貫した凡例プロパティ

Sankey、Network、Tree DiagramおよびChordの各ビジュアライゼーションには、プロパティ(場所やフォントなど)が追加されています。

可視化プロパティの調整を参照してください。

ヒート・マップのイメージ背景

カスタム・イメージ・マップのヒート・マップ・レイヤーを使用してデータを視覚化します。

ビジュアライゼーションを強化するためのマップ背景およびマップ・レイヤーの適用を参照してください。

すべてのページに1つのヘッダー

Oracle Analyticsのユーザー・インタフェースは、ワークスペースの最大化に役立つ単一のヘッダーで拡張されています。提供されるコンテンツ密度を使用することで、最新のユーザー・インタフェースと改善されたナビゲーションにより、表示機能の利点を実現できます。

ビジュアライゼーションでの「フィルタとして使用」の切替え

Oracle Analyticsでは、ダッシュボードのコンテンツを操作して、分析を個別にフィルタできます。トップレベル・フィルタおよびキャンバス上フィルタを使用して、どのフィルタをどこに渡すかを、ユーザーが決定できるようにできます。ブレッドクラムの詳細を使用すると、どのフィルタがどこに適用されているかを簡単に確認できます。

データセット数はフィルタにどのように影響するかを参照してください。

パフォーマンス・タイル内のスパーク・チャート スパーク・チャートをタイルに追加することで、ビジュアライゼーションを活気づけることができます。スパーク・チャートを使用した傾向の調査を参照してください。
レスポンシブなキャンバス・レイアウト コントロールを使用して、キャンバス・レポートの垂直スクロールと水平スクロール、および画面解像度全体にわたる自動レスポンシブ・デザインを設定できます。ビジュアライゼーション・キャンバス・レイアウトの調整についてを参照してください。
キャンバス上フィルタ キャンバスの一部またはすべてのビジュアライゼーション内の属性列に対して、ユーザーがフィルタを選択、変更および適用できるキャンバス上フィルタを追加できます。キャンバス上フィルタの追加を参照してください。
Oracle機械学習モデルについて Oracle機械学習モデルを登録および使用して、データベースで大規模なデータセットをモデル化、スコアリングおよび出力できます。Oracle機械学習モデルは、Oracle DatabaseおよびOracle Autonomous Data Warehouseの接続から登録して使用できます。Oracle AnalyticsでOracle機械学習モデルを使用するにはどのようにすればよいですかを参照してください。
属性の上位/下位フィルタ 属性の上位/下位フィルタを追加し、メジャーを選択します。以前は、メジャーの上位/下位フィルタのみを追加して、属性を選択できました。「上位下位Nフィルタの適用」を参照してください。
ブリッジ・レポート ウォーターフォール・ビジュアライゼーションを使用して、ブリッジ・レポートを作成できます。ブリッジ・レポートは、カテゴリの値間の全体的な変動に対する各メンバーの貢献度別にデータをグループ化します。たとえば、年ごとの総売上高の変動に対する様々な製品の貢献度を示します。「プロジェクトの作成とデータ・セットの追加」を参照してください。
コンテンツ・ページング行の設定 分析やダッシュボードの表およびピボット表ビューのコンテンツ・ページングに表示する最大の行数を指定できます。表示オプションを参照してください。
ウォータフォール・ビジュアライゼーションの強化 ウォータフォール・ビジュアライゼーションで、次の操作を実行できます。
  • 値の増減にカスタム色を割り当てる。
  • データ・ラベルを構成して、実際の値または変動値を表示する。
キャンバス・バーの操作性の向上 プロジェクトを作成すると、分析の様々なタブが作成されます。キャンバス名を読みやすくするためのコンテンツ密度の改善についてと、繰り返し実行するレポート作成およびテストのための迅速なキャンバス複製について説明します。キャンバスのタブを複製またはコピーすると、アクセスしやすいように、新しいキャンバスがリストの末尾ではなく元のキャンバスの横に追加されます。
デジタル化されたカスタム・マップ・レイヤーの作成

任意のイメージからカスタムの対話型ビジュアライゼーションを簡単に作成できます。イメージをアップロードし、マップ・レイヤーを作成します。このマップ・レイヤーでは、コード不要のポリゴン定義をデータにバインドしてイメージ上の領域を対話式で定義できます。マップ背景としてのイメージの使用およびイメージ上でのマップ・レイヤー形状の描画を参照してください。

マップ・レンダリングの拡張およびジェスチャを無効化する機能 マップ・レンダリングはパフォーマンスが向上し、大きいデータ・セットを使用する場合のデータ切捨て警告が含まれるようになりました。操作性の向上のためにマップ表示のロックや対話型ジェスチャの無効化が可能です。
クリップボードへの計算式のコピー

式エディタを開くことなく、シンプルなメニュー・オプションにアクセスして式全体をクリップボードにコピーできます。

計算の複製 カスタムの計算を迅速にコピーして複製することで、バックアップ・コピーを作成することや、構文シナリオを迅速にテストすることができます。
表およびピボット表での柔軟かつ永続的なセル・サイズ設定 表およびピボット表をより明瞭にすることができます。注目を集める必要や余白を多くして見やすくする必要がある特定のデータ・ポイントの列および行のサイズを制御できます。
Publisherレポートへのデータ・アクション

Publisherレポートに簡単にナビゲートするためのデータ・アクションを作成できます。Oracle Analytics Publisherレポートに接続するためのデータ・アクションの使用を参照してください。

データ・フローでのデータベース詳細分析関数 

Oracle Autonomous Data WarehouseおよびOracle Databaseから詳細分析関数を使用できます。これには、動的クラスタリングと動的異常、列および行のアンピボット、スマート・サンプリングが含まれます。データ・フローへの分析関数の追加を参照してください。

ウォータフォール・チャートの強化
ウォータフォール・ビジュアライゼーションで、次の操作を実行できます。
  • 値の増減にカスタム色を割り当てる。
  • データ・ラベルを構成して、実際の値または変動値を表示する。
ビジュアライゼーション間で一貫した凡例プロパティ

Sankey、Network、Tree DiagramおよびChordの各ビジュアライゼーションには、プロパティ(場所やフォントなど)が追加されています。

可視化プロパティの調整を参照してください。

データ・モデリングの空間関数

式エディタでは、Oracle Analytics Developer Client Toolを使用してデータをモデル化する際に空間関数を使用して、地理的分析の実行に役立てることができます。空間関数を参照してください。これらの空間関数は、ビジュアライゼーション・プロジェクトのセルフサービス・モードでは使用できません。

データ・ソース

機能 説明

Kerberos接続の偽装

Hiveへの接続を作成するときに、Kerberos認証タイプおよび偽装の詳細を含めることができます。Kerberos認証のあるデータベース接続の作成を参照してください。

ライブ・データ・セットのエンリッチメント

キャッシュされたデータ・セットまたはファイルベースのデータ・セットとともに、ライブ・データ・セットのエンリッチメントを活用できます。

データ準備についてを参照してください。

データ準備

機能 説明

データ・フローにおけるデータベース・テキストのトークン化のサポート

高度なテキスト分析手法がユーザー・データに適用され、テキスト・データ列内で最も頻繁に出現する単語が識別およびリストされます。データ・フローにおけるデータベース・テキストのトークン化のサポートを参照してください。

データ・フローでのデータベース高頻度アイテム・セット(マーケット・バスケット)のサポート

一緒に表示されることが多いアイテムのセットを特定して、データ内の関係を見つけます。このデータ・マイニング手法は、アソシエーション・ルール学習、アフィニティ分析およびマーケット・バスケット分析と呼ばれます。データ・フローにおけるデータベース・テキストのトークン化のサポートを参照してください。

データ・フローでのデータベース詳細分析関数

Oracle Autonomous Data WarehouseおよびOracle Databaseから詳細分析関数を使用できます。これには、動的クラスタリングと動的異常、列および行のアンピボット、スマート・サンプリングが含まれます。データ・フローへの分析関数の追加を参照してください。

データ準備: 検索と置換の強化 強力な正規表現(regexとも呼ばれる)を使用して、高度な検索、置換およびパターン照合を実行できます。置換を使用したデータの変換を参照してください。
クラスタの追加のモデル・トレーニング出力

ネットワーク・チャートを使用してモデルの出力をビジュアル化し、出力を確認するのに役立つ拡張フィールドを使用して、より強力なクラスタ分析を作成します(これは、説明可能なAIです)。データ・フロー内のクラスタリング・モデルのトレーニングを参照してください。

Oracle Enterprise Performance Management Cloud (EPM)データ・モデリングの強化

プリインストール済のAnalytic Data Modeling (ADM)ドライバを利用して、拡張されたレポートを作成します。Oracle EPM PlatformにおけるPlanning、CloseおよびTax Reportingとの統合の概要を参照してください。

Oracle Analytics Publisher

機能 説明

セルフサービス分析データセットの使用

セルフサービス分析データセットのデータを使用して、ピクセル対応レポートを作成したり、レポートをバーストしたりできます。ビジュアル化されたデータセットを使用したデータセットの作成およびビジュアル化されたデータセットを使用したデータ・モデルへのバースティング定義の追加を参照してください。

Oracle Analytics Publisherをスタンドアロンとしてインストールする場合、この機能は使用できません。

XMLデータのプルーニング

多くの場合、データ・ソースからのデータ抽出には、レポート・レイアウトで使用されない追加のXML要素が含まれます。XMLデータ・プルーニングを有効にした場合、Publisherにより、不要なデータ要素が削除され、レイアウト・フィールドにマップされているデータ・フィールドのみを使用してXML構造が構築されます。データ・プルーニングでは、特に非常に大規模なデータ抽出の場合にパフォーマンスが向上します。

データ・モデルのプロパティおよび出力オプションの設定を参照してください。

レポート内のコンテンツ・サーバーからの動的イメージ コンテンツ・サーバーからの動的イメージを含めるには、RTFおよびXPTテンプレートを使用します。イメージについてを参照してください。
大規模なデータセット用のXMLデータのチャンク化

大規模なデータセットを処理するためにXMLデータのチャンク化を有効にする場合は、次のようになります。

  • テンプレートでページ番号を指定する必要はありません。統合PDF出力には、ページ番号が含まれています。
  • XSLテンプレートを使用できます。

XMLデータのチャンク化を参照してください。

追加のデータ・モデルの検証メッセージ

データ・モデルに追加ルールが組み込まれ、問合せ検証メッセージが改善されました。レポート作成者がベスト・プラクティスに従うのに役立ちます。

データ・モデルの検証メッセージを参照してください。

ドキュメントのアクセシビリティ

オラクル社のアクセシビリティへの取組みの詳細は、Oracle Accessibility ProgramのWebサイトhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=docaccを参照してください。

Oracleサポートへのアクセス

サポートをご購入のOracleのお客様は、My Oracle Supportにアクセスして電子サポートを受けることができます。詳細は、http://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=infoまたはhttp://www.oracle.com/pls/topic/lookup?ctx=acc&id=trs (聴覚障害者向け)を参照してください。