3.3 ハイブリッド・パーティション表へのアクセスの有効化

ハイブリッド・パーティション表(HPT)を使用すると、情報ライフサイクル管理を効率的かつコストをかけずに行うことができます。HDFSおよびOracle Object StorageにコピーされたデータをHPTから参照できます。アーカイブ・データはHDFSに保存されるため、拡張性の高い、低コストのストレージとなります。

たとえば、月別で表をパーティション化するとします。頻繁に問合せが行われる、更新されることが多いホット・データは、Oracle Databaseに管理されるパーティションに格納されます。その後、古い履歴データをHadoopにオフロードできます。

問合せのパフォーマンスは、データがパーティション化されていると向上します。特定の月のデータを問い合せる場合に、問い合せる必要があるのは、毎月のデータが含まれている表全体ではなく、1つのパーティションのみとなります。最近のホット・データに対する問合せでは、Hadoop内のアーカイブ・データへのアクセスが試みられることもありません。アーカイブされたパーティションは問合せ時にプルーニングされます。

Hadoop内のデータはParquetやCSVなどの様々な形式で格納でき、Hadoopのツールおよびアプリケーションでそのデータを簡単に使用できます。

HTPの使用方法の詳細は、Oracle Database VLDBおよびパーティショニング・ガイドハイブリッド・パーティション表を参照してください。