A Zero Downtime Migrationのポートの要件

Zero Downtime Migrationサービス・ホスト、ソースおよびターゲットのデータベース・サーバー、Oracle Cloud Object Storeサービス間の通信に必要なポートは、次の表を参照してください。

表A-1 Zero Downtime Migrationの通信ポート

イニシエータ ターゲット プロトコル ポート 用途 説明
Zero Downtime Migrationサービス・ホスト ソースおよびターゲットのデータベース・サーバー TCP 22 SSH Zero Downtime Migrationの操作フェーズを実行する認証ベースの操作

ソースおよびターゲットのデータベース・サーバーでは、Zero Downtime Migrationサービス・ホストからの着信接続を受け入れる必要があります。

Autonomous Databaseターゲットには適用できません

Zero Downtime Migrationサービス・ホスト ソースおよびターゲットのデータベース・サーバー TCP 1521、2484またはジョブに適用可能なデータベースSCANリスナー・ポート SQL*Net 論理移行用
Zero Downtime Migrationサービス・ホスト Oracle Cloud Interface RESTエンドポイント SSL 443 OCI RESTエンドポイント 論理移行のターゲット検出
ソース・データベース・サーバー ターゲット・データベース・サーバー TCP 1521またはジョブに適用可能なデータベースSCANリスナー・ポート SQL*Net OracleのSQL*Netプロトコルを介したデータベースへのOracleクライアント接続を許可する必要があります。

データベース問合せ、Data Guard同期および構成を実行します。

ノート: デフォルト以外のポート番号(ポート1521以外のもの)をローカル・リスナー・アドレスに使用している場合、デフォルト以外のポートで接続を許可する必要があります。

ターゲット・データベース・サーバー ソース・データベース・サーバー TCP 1521または適用可能なデータベースSCANリスナー・ポート SQL*Net OracleのSQL*Netプロトコルを介したデータベースへのOracleクライアント接続を許可する必要があります。

スイッチオーバー後にソース・データベースがOracle Cloudの新しいプライマリと同期している必要がある場合に、REDOログの送信を許可します。Oracle Cloudからソース・データベース・サーバーに通信できない場合、この通信を回避するために、レスポンス・ファイルでSKIP_FALLBACKTRUEに設定します。

ノート: デフォルト以外のポート番号(ポート1521以外のもの)をローカル・リスナー・アドレスに使用している場合、デフォルト以外のポートで接続を許可する必要があります。

ソース・データベース・サーバー Oracle Cloud Object Storeサービス SSL 443 データベース・バックアップ・ストア。指定されたOracle Cloud Object Storeコンテナにソース・データベースのバックアップを作成します。 選択したバックアップ方法でOracle Cloud Object Storeサービスをバックアップ媒体として使用する場合、記載されたOracle Cloud Object Storeサービスが適合するポートにアクセスします。
ターゲット・データベース・サーバー Oracle Cloud Object Storeサービス SSL 443 データベース・バックアップ・ストア。指定されたOracle Cloud Object Storeコンテナからターゲット・データベースにソース・データベースのバックアップをリストアします。 選択したバックアップ方法でOracle Cloud Object Storeサービスをバックアップ媒体として使用する場合、記載されたOracle Cloud Object Storeサービスが適合するポートにアクセスします。

ノート:

ルート資格証明を使用して移行を実行する場合(migrate database -scroot)、設定フェーズでは、エフェメラル範囲から選択した6つのポート、またはzdmbase/crsdata/zdm_service_host/rhp/conf/rhp.prefTRANSFERPORT_RANGEに設定されたポート範囲からの6つのポートが、Zero Downtime Migrationによって使用されます。指定したポートは、ソースまたはターゲット・データベース・サーバーのZero Downtime Migrationサービス・ホストからの着信接続を受け入れできる必要があります。