B.4 Oracleフラット・ファイル形式

Oracleフラット・ファイル形式はプロパティ・グラフのみを記述します。これは他のファイル形式よりも正確で、より優れたデータ型サポートを提供します。Oracleフラット・ファイル形式は、グラフを記述するために、頂点用とエッジ用にそれぞれ1つずつ、2つのファイルを使用します。レコードのフィールドはカンマで区切られます。

例B-6 単純なプロパティ・グラフのOracleフラット・ファイルの記述

次に、「プロパティ・グラフとは」に示す単純なプロパティ・グラフの例を記述するOracleフラット・ファイルを示します。

頂点ファイル:

1,name,1,Alice,,
1,age,2,,31,
2,name,1,Bob,,
2,age,2,,27,

エッジ・ファイル:

1,1,2,knows,type,1,friends,, 

次に、Tinkerpop 3の同じグラフのフラット・ファイルの説明を示します。これには、頂点のラベルを格納するための追加フィールドがあります。

頂点ファイル:

1,name,1,Alice,,,person
1,age,2,,31,,person
2,name,1,Bob,,,person
2,age,2,,27,,person

エッジ・ファイル:

3,1,2,knows,type,1,friends,, 

フラット・ファイル形式でグラフをインポートおよびエクスポートするメソッドが用意されています。

次のコードのフラグメントは、Oracleフラット・ファイル形式にグラフをエクスポートする方法を示しています。グラフをインポートするには、グラフ・データのパラレル・ロードを参照してください。

// Get graph instance
OraclePropertyGraph opg = OraclePropertyGraph.getInstance(args, szGraphName);

// Export graph into Flat File Format
String vertexFileName = "./mygraph.opv";
String edgeFileName = "./mygraph.ope";
int dop = 2;
Boolean append = false;
OraclePropertyGraphUtils.exportFlatFiles(opg,vertexFileName,edgeFileName,dop,append);