4.3.1 ノートブック・エディタでのノートブック・バージョンの操作

ノートブックのバージョンを作成することで、作業をノートブックにアーカイブできます。

ノートブックのバージョンは、ノートブック・エディタのみでなく、「ノートブック」ページでも作成できます。この例の説明:
  • 機械学習モデルを構築するためのスクリプトを追加するように、元のノートブックNotebook Versioning Demoを編集します。
  • 機械学習モデルを構築するためのコードをアーカイブするように、Notebook Versioning DemoノートブックをVersion 2としてバージョニングします。
  • バージョンの比較機能を使用して、Notebook Versioning DemoノートブックのVersion 2Version 1を比較します。

ノート:

バージョニングされたノートブックは編集できません。ノートブックの特定のバージョンに変更を加える場合は、そのバージョンをリストアして編集する必要があります。
新しいノートブック・バージョンを作成し、バージョン履歴を表示するには:
  1. Notebooks EAページで、Notebook Versioning Demoノートブックをクリックしてノートブック・エディタに開きます。

    ノート:

    このノートブックのVersion 1は、「「ノートブック」ページでのノートブック・バージョンの操作」の例の一環としてすでに作成されています。これには、ビューESM_SH_DATAを作成し、レコードをカウントし、データを表示するためのアーカイブ・コードが含まれています。ノートブックをクリックすると、編集可能な元のバージョンが開きます。
  2. 次に、ノートブックを編集して、機械学習モデルを構築するスクリプトを追加します。ノートブックで、3番目のパラグラフの下の枠にカーソルを置き、「+」アイコンをクリックして新しいパラグラフを追加します。
    パラグラフの追加
  3. 次のスクリプトをコピーして新しいパラグラフに貼り付けます。このスクリプトは、ESMアルゴリズムを使用して機械学習モデルを構築します。
    %script
    
    BEGIN DBMS_DATA_MINING.DROP_MODEL('ESM_SALES_FORECAST_1');
    EXCEPTION WHEN OTHERS THEN NULL; END;
    /
    DECLARE
        v_setlst DBMS_DATA_MINING.SETTING_LIST;
    BEGIN
        
        v_setlst('ALGO_NAME')            := 'ALGO_EXPONENTIAL_SMOOTHING';
        v_setlst('EXSM_INTERVAL')        := 'EXSM_INTERVAL_QTR'; -- accumulation int'l = quarter
        v_setlst('EXSM_PREDICTION_STEP') := '4';                 -- prediction step = 4 quarters
        v_setlst('EXSM_MODEL')           := 'EXSM_WINTERS';      -- ESM model = Holt-Winters
        v_setlst('EXSM_SEASONALITY')     := '4';                 -- seasonal cycle = 4 quarters    
    
        DBMS_DATA_MINING.CREATE_MODEL2(
            MODEL_NAME          => 'ESM_SALES_FORECAST_1',
            MINING_FUNCTION     => 'TIME_SERIES',
            DATA_QUERY          => 'select * from ESM_SH_DATA',
            SET_LIST            => v_setlst,
            CASE_ID_COLUMN_NAME => 'TIME_ID',
            TARGET_COLUMN_NAME  =>'AMOUNT_SOLD');
    END;
  4. 次に、このノートブックをコードとともにアーカイブして、バージョニングによって機械学習モデルを構築します。ノートブック・エディタの左上隅で、「バージョニング」「バージョニング」アイコンをクリックします
  5. 「バージョンの作成」および「バージョン履歴の表示」のオプションが開きます。
    バージョンの作成
  6. 「バージョンの作成」をクリックします。「新規バージョン」ダイアログが開きます。
  7. 「新規バージョン」ダイアログで、次のようにします。
    1. 名前: ここでは、Version 2という名前がデフォルトで設定されています。この名前のままにします。
    2. コメント: コメントを入力します(ある場合)。
    3. 「作成」をクリックします。新しいバージョンの作成を確認するメッセージが表示されます。
    「新規バージョン」ダイアログ
    このノートブックのVersion 2には、機械学習モデルを作成するためのアーカイブ・コードが含まれています。
  8. 作成したバージョンを表示するには、「バージョニング」バージョニングをクリックし、「バージョン履歴の表示」をクリックします。
  9. ノートブック・エディタの右ペインに、「バージョン履歴」パネルが開きます。ノートブック・バージョンにカーソルをあわせてクリックし、使用可能なオプションを有効にします。
  10. 「バージョン履歴」パネルでは、次のタスクを実行できます。
    バージョン履歴の表示
    • 選択したバージョンを開くには、バージョンを開くをクリックします。

      ノート:

      バージョニングされたノートブックをクリックすると、ノートブックが読取り専用モードで開きます。これは、バージョニングされたノートブックは編集不可であるためです。現在の編集可能なバージョンを表示するには、「ノートブックの現在のバージョンの表示」をクリックします。現在のバージョンを表示するオプション
    • 選択したバージョンを削除するには、「削除」をクリックします。
    • ノートブックの選択したバージョンと現在のバージョンを比較するには、「バージョンの比較」をクリックします。ドロップダウン・リストから他の使用可能なバージョンを選択できます。この例では、ノートブックのVersion 2 (現在の状態)がVersion 1と比較されています。このスクリーンショットに示すように、新規の追加は緑色で強調表示され、削除は赤色で強調表示されます。ノートブック・バージョンの比較
    • 選択したバージョンをリストアするには、「リストア」をクリックします。

      ノート:

      選択したバージョンのノートブックをリストアすると、バージョニングされていない変更(ある場合)はすべて破棄されます。