3.4.2 オンプレミスOracle Database 21c用のLinux向けOML4Pyサーバーのインストール

オンプレミスOracle Database 21c用にLinux向けOML4Pyサーバーをインストールする手順です。

OML4Pyをインストールするには、21cデータベースに同梱されているPythonスクリプトを使用するか、Database Configuration Assistant (DBCA)を使用します。

Pythonスクリプトを使用したOML4Pyのインストール

オンプレミスOML4Pyサーバーをインストールするには、次が必要です。
  • インターネットへの接続。
  • Python 3.9.5。Python 3.9.5のインストール手順は、「オンプレミス・データベース用のPython for Linuxの構築およびインストール」を参照してください。
  • OML4Pyサポート・パッケージ。必要なサポート・パッケージのインストール手順は、「オンプレミス・データベース用のLinuxに必要なサポート・パッケージのインストール」を参照してください。
  • システムにインストールされているPerl 5.8以降。

    ノート:

    Perlには、perl-Envパッケージが必要です。コマンドyum install perl-Envを使用して、rootとしてパッケージをインストールします。

    perl-Envの存在を確認するには、次のコマンドを実行します。バージョンは、ご使用のオペレーティング・システムおよびバージョンによって異なります。

    rpm -qa perl-Env
    perl-Env-1.04-395.el8.noarch
  • サーバー・コンポーネントをダウンロードしてインストールするディレクトリに対する書込み権限。

ノート:

次の環境変数を設定する必要があります。
  • 環境変数を設定します: PYTHONHOMEを設定してPATHに追加します
  • ORACLE_HOMEを設定してPATHに追加します
  • LD_LIBRARY_PATHを設定します
export PYTHONHOME=PREFIX
export PATH=$PYTHONHOME/bin:$ORACLE_HOME/bin:$PATH
export ORACLE_HOME=ORACLE_HOME_HERE
export LD_LIBRARY_PATH=$PYTHONHOME/lib:$ORACLE_HOME/lib:$LD_LIBRARY_PATH

オンプレミスOracle Database 21c用にLinux向けOML4Pyサーバーをインストールするには、サーバー・インストールPythonスクリプトpyqcfg.sqlを実行します。

  1. オペレーティング・システム・プロンプトで、SQL*Plusを起動し、Oracleプラガブル・データベース(PDB)に直接ログインします。

  2. pyqcfg.sqlスクリプトを実行します。スクリプトは$ORACLE_HOME/oml4py/server下にあります。

    ログを取得するために、インストール・ステップを外部ファイルにスプールします。次の例では、PDB PDB1を使用し、スクリプト引数のサンプル値を指定します。

    $ sqlplus / as sysdba
    SQL> spool install.txt
    SQL> alter session set container=PDB1;
    SQL> ALTER PROFILE DEFAULT LIMIT PASSWORD_VERIFY_FUNCTION NULL;
    SQL> @$ORACLE_HOME/oml4py/server/pyqcfg.sql
    
    define permtbl_value = SYSAUX --> Specify a permanent tablespace for the PYQSYS schema
    define temptbl_value = TEMP --> Specify a temporary tablespace
    define orahome_value = /u01/app/oracle/product/21.3.0.0/dbhome_1 --> Specify the ORACLE_HOME directory
    define pythonhome = /opt/Python-3.9.5 --> Specify the PYTHON_HOME directory
  3. install.txtファイルを開き、エラーが発生したかどうかを確認します。

Database Configuration Assistant (DBCA)を使用したOML4Pyのインストール

OML4Pyは、DBCAを使用してインストールできます。DBCAの使用に関する詳細な手順は、サイレント・モード時のDatabase Configuration Assistantコマンド・リファレンスを参照してください。

OML4Pyをインストールする基本構文は、次のとおりです。

dbca -configureOML4PY
次のパラメータを含めることができます。
  • -oml4pyConfigTablespace: OML4Py用にPYQSYSスキーマの表領域を構成します。デフォルトの表領域はSYSAUXです。
  • -enableOml4pyEmbeddedExecution: Oracle Machine Learning for Pythonの埋込みPythonコンポーネントを有効にします。デフォルト値はTRUEです。