6.3.1 データベースとPythonセッションの間のデータの移動について

このトピックで説明する関数を使用して、ローカルのPythonセッションとOracleデータベース・スキーマ間でデータを移動できます。

次に示す関数は、データベース・オブジェクトからのプロキシoml Pythonオブジェクトの作成、Pythonオブジェクトからのデータベース表の作成、ワークスペース内のオブジェクトのリスト、および表とビューの削除を行います。

関数 定義
oml.create

Pythonデータセットから永続データベース表を作成します。

oml.cursor 現在のOML4Pyデータベース接続のcx_Oracle cursorオブジェクトを返します。
oml.dir

ワークスペース内のomlオブジェクトの名前を返します。

oml.drop

永続データベースの表またはビューを削除します。

oml_object.pull

omlオブジェクトによって参照されるデータベース・データのコピーを含むローカルPythonオブジェクトを作成します。

oml.push

OML Notebooks Pythonセッション・メモリーからデータベースの一時表にデータをプッシュします。

oml.sync

データベース表、ビューまたは問合せを表すoml.DataFrameプロキシ・オブジェクトをPythonに作成します。

oml.push関数を使用すると、ローカルPythonセッションのPythonオブジェクトから、一時データベース表およびそれに対応するプロキシoml.DataFrameオブジェクトを作成できます。一時表は、データベースへのOML NotebookまたはOML4Pyクライアント接続を切断する前にプロキシ・オブジェクトをデータストアに保存していないかぎり、接続が終了すると自動的に削除されます。

omlオブジェクトのpullメソッドを使用すると、omlプロキシ・オブジェクトで表されるデータベース・データのコピーを含むローカルPythonオブジェクトを作成できます。

oml.push関数は、Pythonデータ型をomlデータ型に暗黙的に強制変換し、omlオブジェクトのpullメソッドは、omlデータ型をPythonデータ型に強制変換します。

oml.create関数を使用すると、Pythonデータセットから永続データベース表および対応するoml.DataFrameプロキシ・オブジェクトを作成できます。

oml.sync関数を使用すると、データベース表またはビューのメタデータを、データベース・オブジェクトを表すomlオブジェクトと同期できます。

oml.cursor関数を使用すると、現在のデータベース接続のcx_Oracle cursorオブジェクトを作成できます。例6-13に示すように、cursorを使用して、データベースに対して問合せを実行できます。