macOSプラットフォームでのインストール
GraalVM環境は単一のユーザーに対してインストールでき、管理者権限は必要ありません。ただし、GraalVM EnterpriseをデフォルトのJDKにする場合は、管理者権限が必要です。
.dmgダウンロードに付属しているmacOS用のOracle JDKディストリビューションとは異なり、GraalVM Enterpriseにはインストール・ウィザードが用意されていません。macOSの場合、JDKのインストール・パスは/Library/Java/JavaVirtualMachines/<graalvm>/Contents/Home
であることに注意してください。
macOSオペレーティング・システムにOracle GraalVM Enterprise Editionをインストールするには、次のステップを実行します:
- Oracle GraalVMダウンロードに移動します。
- 「リリース・バージョン」ドロップダウンで適切なGraalVM Enterpriseバージョンを選択し、Javaバージョンに「8」、「11」または「17」、オペレーティング・システムに「macOS」を選択します。
- 「GraalVM Enterprise Core」ダウンロード・リンクをクリックします。ファイルをダウンロードする前に、ポップアップ・ウィンドウでOracleライセンス契約を受諾する必要があります。
- ダウンロード・ボタンがアクティブになったら、それを押して**graalvm-ee-java
-darwin-amd64- のダウンロードを開始します。.tar.gz** - アーカイブを解凍します:
tar -xzf graalvm-ee-java<version>-darwin-amd64-<version>.tar.gz
または、ファインダでファイルを開きます。
ノート: macOS Catalina以降を使用している場合は、隔離属性を削除する必要があります:
sudo xattr -r -d com.apple.quarantine /path/to/graalvm
- ダウンロードしたパッケージを適切な場所である
/Library/Java/JavaVirtualMachines
ディレクトリに移動します。これはシステム・ディレクトリであるため、sudo
が必要です:sudo mv graalvm-ee-java<version>-<version> /Library/Java/JavaVirtualMachines
移動が成功したかどうかを確認し、インストールされているすべてのJDKのリストを取得するには、
/usr/libexec/java_home -V
を実行します。 - 複数のJDKをマシンにインストールできます。次のステップでは、ランタイム環境を構成します:
PATH
環境変数がGraalVM Enterprisebin
ディレクトリを指すようにします:export PATH=/Library/Java/JavaVirtualMachines/<graalvm>/Contents/Home/bin:$PATH
JAVA_HOME
環境変数がGraalVM Enterpriseインストール・ディレクトリに解決されるように設定します:export JAVA_HOME=/Library/Java/JavaVirtualMachines/<graalvm>/Contents/Home
- インストールが成功したかどうかを確認するには、
java -version
コマンドを実行します。
必要に応じて、Java IDEでデフォルトのJREまたはJDKのインストールとしてGraalVM Enterpriseを指定できます。
インストールに関するノート
JAVA_HOMEコマンド
情報プロパティ・ファイルInfo.plistは、最上位のContentsフォルダにあります。これは、GraalVM EnterpriseがmacOS固有の/usr/libexec/java_home
メカニズムに参加していることを意味します。使用可能な他のJDK 8インストールに応じて、/usr/libexec/java_home -v1.8
から/Library/Java/JavaVirtualMachines/<graalvm>/Contents/Home
が返されるようになりました。/usr/libexec/java_home -v1.8 -V
を実行して、java_home
コマンドで使用可能な1.8 JVMの完全なリストを表示できます。このコマンドは、JVMをバージョンの降順でソートし、最上位のJVMを指定されたバージョンのデフォルトとして選択します。特定のバージョン内では、ソート順序は安定しているようですが、不特定です。
サポートされている機能
macOSプラットフォーム用のGraalVM Enterpriseの基本ディストリビューションには、GraalVMコンパイラが有効になっているOracle JDK、LLVMランタイムおよびJavaScriptランタイムが含まれています。基本インストールは、次を使用して拡張できます:
ツール/ユーティリティ:
- ネイティブ・イメージ – アプリケーションをネイティブ実行可能ファイルに事前にコンパイルするテクノロジ
- LLVMツールチェーン - GraalVMランタイムで実行可能なビットコードにネイティブ・プログラムをコンパイルするための一連のツールおよびAPI
ランタイム:
- Java on Truffle - GraalVMのTruffleインタプリタに基づくJava仮想マシン実装
- Node.js – Node.js v14.17.6互換
これらのコンポーネントはGraalVM Enterpriseの基本ディストリビューションには含まれていないため、別途インストールする必要があります。インストールを支援するために、GraalVMには、追加機能をインストールおよび管理するためのコマンドライン・ユーティリティであるGraalVMアップデータが含まれています。インストール・ステップに進み、前述の必要な言語ランタイムまたはユーティリティをGraalVMに追加します。