GraalVM LLVMランタイム
GraalVM LLVMランタイムは、LLVMビットコードに変換可能なプログラミング言語を実行できます。これには、C/C++、Fortranなどの言語が含まれます。
LLVMベースの言語で通常使用される静的コンパイルとは対照的に、GraalVMのlli
ツールの実装では、最初にLLVMビットコードを解釈し、次に、GraalVMコンパイラを使用して、プログラムのホットな部分を動的にコンパイルします。これにより、GraalVMでサポートされている動的言語とのシームレスな相互運用が可能になります。
GraalVMでのLLVMビットコードの実行
LLVMベースの言語をGraalVMで実行するには、ビットコードを埋め込んでバイナリをコンパイルする必要があります。コンパイル・ガイドでは、プログラムをLLVMビットコードにコンパイルする方法および想定されるファイル形式について説明しています。
LLVMビットコード形式のプログラムをGraalVMで実行する構文は、次のとおりです:
lli [LLI options] [GraalVM options] [polyglot options] <bitcode file> [program args]
ここで、<bitcode file>
は、LLVMビットコードが埋め込まれたコンパイル済プログラムです。オプションの詳細は、「LLIコマンドのオプション」を参照するか、lli --help
を使用して参照してください。
ノート: LLVMビットコードはプラットフォームに依存します。プログラムは適切なプラットフォーム用のビットコードにコンパイルする必要があります。