LLIコマンドのオプション
LLVMビットコード形式のプログラムをGraalVMで実行する構文は、次のとおりです:
lli [LLI options] [GraalVM options] [polyglot options] <bitcode file> [program args]
ここで、<bitcode file>は、LLVMビットコードが埋め込まれたコンパイル済プログラムです。
lliには、次のオプションを使用できます:
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--llvm.managed: LLVM IRコードの管理対象実行モードを有効にし、これは、LLVMビットコードからのメモリー割当てが管理対象ヒープで行われることを意味します。詳細は、「ネイティブ実行に関する制限事項と相違点」を参照してください。ノート: LLVMビットコードの管理対象実行モードは、GraalVM Community Editionでは使用できません。 -
--print-toolchain-path: GraalVMにバンドルされているLLVMツールチェーンのパスを出力します。このディレクトリには、C/C++プログラムをGraalVMでの実行用のLLVMビットコードにコンパイルするために使用できるコンパイラとツールが含まれています。 -
--print-toolchain-api-tool <tool>: LLVMツールチェーンのツールのパスを出力します。<tool>の有効な値は、CC、CXX、LD、AR、NM、OBJCOPY、OBJDUMP、RANLIB、READELF、READOBJまたはSTRIPです。 -
--print-toolchain-api-paths <path>: LLVMツールチェーンの検索パスを出力します。<path>の有効な値は、PATHおよびLD_LIBRARY_PATHです。 -
--print-toolchain-api-identifier: LLVMツールチェーンの一意の識別子を出力します。LLVMランタイムの異なるモード(--llvm.managedなど)では、異なるLLVMツールチェーンを使用したビットコードのコンパイルが必要になる場合があります。この識別子は、異なるモードに対するビルド出力を格納するための安定したディレクトリ名として使用できます。 -
-L <path>/--llvm.libraryPath=<path>: GraalVMがライブラリの依存性を検索するパスのリスト。パスは:で区切ります。 -
--lib <libs>/--llvm.libraries=<libs>: メイン・バイナリの依存性に追加してロードするライブラリのリスト。相対パスを持つファイルは、llvm.libraryPathに対して相対的にルックアップされます。エントリは:で区切ります。 -
--version: バージョンを出力して終了します。 -
--version:graalvm: GraalVMのバージョン情報を出力して終了します。
エキスパート・オプションおよび診断オプション
オプションの完全なリストを取得するには、--helpおよび--help:<topic>を使用します。