GraalVMでのTruffleRubyの使用
GraalVMは、TruffleRubyを実行するプラットフォームです。
GraalVMをインストールすると、--native
と--jvm
の両方のランタイム構成でTruffleRubyを実行できます。
依存性
TruffleRubyを正しく実行するには、TruffleRubyの依存性をインストールする必要があります。
Community EditionとEnterprise Edition
GraalVMには、オープンソースのCommunity Editionと、それよりもパフォーマンスおよびスケーラビリティに優れたEnterprise Editionがあります。比較については、Webサイトを参照してください。
ベース・イメージのインストール
GraalVMは、高パフォーマンスの言語ランタイムのプラットフォームを提供するベース・イメージから始まります。
Community Editionのベース・イメージは、オープン・ソース・ライセンスに基づいてGitHubからインストールできます。
Enterprise Editionのベース・イメージは、オラクル社のライセンス契約に同意することにより、オラクル社のダウンロード・ページからインストールできます。
GraalVM Community Editionのナイトリ・ビルドも入手可能です。
どちらのエディションを選択しても、抽出可能なtarballが取得されます。必要に応じて$PATH
に追加できるbin
ディレクトリ(macOSではContents/Home/bin
)があります。
asdfによるインストール
asdfおよびasdf-javaインストールの使用は、asdf install java graalvm-20.1.0+java11
と同じくらい簡単です(asdf list-all java | grep graalvm
を使用してバージョンを検索します)。
Rubyおよびその他の言語のインストール
GraalVMをインストールしたら、続いてRuby言語をそれにインストールする必要があります。これを行うには、gu
コマンドを使用します。Rubyパッケージは、GraalVMの両方のエディションで同じであり、GitHubから取得されます:
gu install ruby
このコマンドでは、インストール後スクリプトの実行に関するメッセージが表示されます。これは、Rubyのopenssl
C拡張機能をシステムのlibsslと連携させるために必要です。そのスクリプトを今すぐ実行してください。スクリプトのパスは次のとおりです:
languages/ruby/lib/truffle/post_install_hook.sh
また、最新のRubyコンポーネント(ruby-installable-...
)をGitHub (CE)またはOracle製品のダウンロード(EE)から手動でダウンロードすることもできます。その後、gu install --file path/to/ruby-installable-...
を使用してそれをインストールします。
Rubyマネージャの使用
GraalVM内には、Ruby実装の通常の構造を持つjre/languages/ruby
またはlanguages/ruby
ディレクトリがあります。このディレクトリをRubyマネージャに追加することをお薦めします。詳細は、Rubyマネージャの構成を参照してください。