Rubyマネージャおよびインストーラ

GraalVMをインストールした場合は、TruffleRubyをRubyマネージャに追加することをお薦めします。後述の「完全なGraalVMディストリビューションのためのRubyマネージャの構成」を参照してください。

rvmruby-buildasdfまたはruby-installを使用したTruffleRubyのインストール

TruffleRubyは、3つの主要なRubyインストーラによってサポートされます。

rvm

rvmをアップグレードして、rvmに最新のTruffleRubyリリースを通知します:

rvm get head

次を使用して最新のTruffleRubyスタンドアロン・リリースをインストールします:

rvm install truffleruby

次を使用して、TruffleRubyの最新ナイトリ・スタンドアロン・ビルドをインストールすることもできます:

rvm install truffleruby-head

ruby-buildおよびrbenv

rbenvのプラグインとしてruby-buildがすでにインストールされていることを前提としています。

まず、ruby-buildをアップグレードして、最新のTruffleRuby定義を取得する必要があります。ruby-buildのアップグレードの手順を参照してください。

macOSでは、ruby-buildがHomebrewを介してインストールされていて、最新のTruffleRubyリリースが表示されない場合、ruby-buildのHEADバージョンを次のようにインストールする必要があります:

brew reinstall --HEAD ruby-build

次のようにしてTruffleRubyの最新の使用可能なバージョンを確認します:

rbenv install --list

その後、次を使用して最新のTruffleRubyスタンドアロン・リリースをインストールします:

rbenv install truffleruby-[LATEST_VERSION]

次を使用して、TruffleRubyの最新ナイトリ・スタンドアロン・ビルドをインストールすることもできます:

rbenv install truffleruby-dev

次を使用してTruffleRuby+GraalVMをインストールすることもできます:

rbenv install truffleruby+graalvm-[LATEST_VERSION] OR truffleruby+graalvm-dev

asdf (asdf-rubyプラグインを使用)

asdf-rubyのインストールおよび更新については、https://github.com/asdf-vm/asdf-rubyを参照してください。

次を使用して、TruffleRubyのスタンドアロン・リリースまたはナイトリ・ビルドをインストールできます:

asdf install ruby truffleruby-VERSION OR truffleruby-dev

次を使用して、TruffleRuby+GraalVMをインストールできます:

asdf install ruby truffleruby+graalvm-VERSION OR truffleruby+graalvm-dev

ruby-installおよびchruby

ruby-installのインストールおよび更新については、https://github.com/postmodern/ruby-install#installを参照してください。

まず、最新のruby-installリリースがあることを確認します。次のようにしてバージョンを確認します:

ruby-install --version

そして、最新タグと比較します。古い場合は、最新のruby-installに更新する必要があります(たとえば、aarch64サポートには0.8.4が必要です)。ruby-installをアップグレードするステップはインストールするステップと同じであるため、インストール手順に従います。

その後、次を使用して最新のTruffleRubyスタンドアロン・リリースをインストールします:

ruby-install --latest
ruby-install truffleruby

次を使用してTruffleRuby+GraalVMをインストールすることもできます:

ruby-install truffleruby-graalvm

ruby-installでは、ナイトリ・ビルドのインストールはサポートされていません。ナイトリ・ビルドをインストールする場合は、ruby-build (chrubyでも動作します)を使用してください:

ruby-build truffleruby-dev ~/.rubies/truffleruby-dev
OR
ruby-build truffleruby+graalvm-dev ~/.rubies/truffleruby+graalvm-dev

TruffleRubyを手動でインストールする場合は、chruby wikiにも手順があります。

完全なGraalVMディストリビューションのためのRubyマネージャの構成

GraalVMおよびRubyをインストールする場合、使いやすくするためにTruffleRubyをRubyマネージャに追加することをお薦めします。

GraalVMをRubyマネージャに追加する前に、インストール後スクリプトを実行したことを確認してください。

その後、次のステップに従って、GraalVMをRubyマネージャに統合します。

最初のステップでは、TruffleRubyホームを見つけます。macOSでは、次を実行します:

ruby_home=$(path/to/graalvm/Contents/Home/bin/ruby -e 'print RbConfig::CONFIG["prefix"]')

Linuxおよびその他のプラットフォームでは、次を実行します:

ruby_home=$(path/to/graalvm/bin/ruby -e 'print RbConfig::CONFIG["prefix"]')

rbenv

TruffleRubyをrbenvに追加するには、rbenvversionsディレクトリにシンボリック・リンクを作成します:

ln -s "$ruby_home" "$RBENV_ROOT/versions/truffleruby"
rbenv shell truffleruby
ruby --version

chruby

TruffleRubyをchrubyに追加するには、$HOME/.rubiesディレクトリへのシンボリック・リンクを作成します:

ln -s "$ruby_home" "$HOME/.rubies/truffleruby"
chruby truffleruby
ruby --version

rvm

rvmには、使用可能なrubiesのリストにプリコンパイル済のRubyを追加するためのコマンドがあります:

rvm mount "$ruby_home" -n truffleruby
rvm use ext-truffleruby
ruby --version

asdf (asdf-rubyプラグインを使用)

TruffleRubyをasdfに追加するには、.installs/rubyディレクトリにシンボリック・リンクを作成します。reshimする必要もあります:

ln -s "$ruby_home" "$HOME/.asdf/installs/ruby/truffleruby"
asdf reshim ruby truffleruby
asdf local ruby truffleruby
ruby --version

RubyマネージャなしでのTruffleRubyの使用

rvmrbenvchrubyなどのRubyマネージャを使用し、そのいずれにもTruffleRubyを追加しない場合は、マネージャに環境変数GEM_HOMEおよびGEM_PATHが設定されていないことを確認してください。変数は、(他のRuby実装と同様に) TruffleRubyによって取得されるため、TruffleRubyは独自のgemホームではなく間違ったgemホームを選択します。

次のいずれかのコマンドを使用して環境をクリアすることで、現在の端末に修正できます:

rbenv system
chruby system
rvm use system
# Or manually:
unset GEM_HOME GEM_PATH