Windowsプラットフォームでのインストール

GraalVMは、x64アーキテクチャのWindowsで使用できます。アーカイブからWindowsにGraalVMをインストールすることをお薦めします。

アーカイブからのインストール

  1. GraalVMのダウンロード・ページに移動します。Javaバージョンと、オペレーティング・システムとしてWindowsを選択し、ダウンロードします。

  2. ディレクトリをGraalVMのインストール先に変更し、.zipアーカイブ・ファイルをそこに移動します。

  3. アーカイブをファイル・システムに解凍します。

  4. 複数のJDKをマシンにインストールできます。次のステップでは、ランタイム環境を構成します。コマンドラインを使用した環境変数の設定は、Windows 8、10および11で同じように機能します。
    • 次のように、JAVA_HOME環境変数がGraalVMインストール・ディレクトリに解決されるように設定します:
       setx /M JAVA_HOME "C:\Progra~1\Java\<graalvm>"
      
    • PATH環境変数の値をGraalVM binディレクトリに設定します:
       setx /M PATH "C:\Progra~1\Java\<graalvm>\bin;%PATH%"
      

      -mと同等の/Mフラグには、昇格されたユーザー権限が必要であることに注意してください。

  5. コマンド・プロンプトを再起動して、環境変数をリロードします。次に、次のコマンドを使用して、変数が正しく設定されているかどうかを確認します:
     echo %PATH%
     echo %JAVA_HOME%
    

または、Windows GUIを使用して環境変数を設定できます:

  1. Windowsのスタート・メニュー、「設定」「詳細」に移動します。
  2. 「環境変数」をクリックします。「システム変数」セクションでJAVA_HOME変数を検索して選択します。
  3. 「編集」をクリックします。
  4. 「新規」をクリックします。
  5. 「参照」をクリックして、追加するディレクトリを検索します。「OK」をクリックして確認します。
  6. コマンド・プロンプトを再起動して、環境変数をリロードします。

同じ手順をPATH環境変数に対して繰り返します。

Windowsでのネイティブ・イメージの前提条件

Windowsでは、ネイティブ・イメージにVisual StudioとMicrosoft Visual C++(MSVC)が必要です。Visual Studio 2022バージョン17.6.0以上を使用します。

Visual Studioビルド・ツールおよびWindows SDKのインストール

  1. visualstudio.microsoft.comからVisual Studioビルド・ツール2022以降(C開発環境)をダウンロードします。

  2. ダウンロードしたファイルを開いてインストールを開始し、「続行」をクリックします:

    Visual Studioビルド・ツールのインストール

  3. メイン・ウィンドウの「C++によるデスクトップ開発」チェック・ボックスを選択します。右側の「インストールの詳細」の下で、Windows 11 SDKMSVC (...) C++ x64/x86ビルド・ツールの2つの要件が選択されていることを確認します。「インストール」をクリックして続行します。

    「C++によるデスクトップ開発」の選択

これで、GraalVMネイティブ・イメージを使用してビルドできるようになります。

既存のVisual Studioインストールの確認

Visual Studioがシステムにすでにインストールされている場合は、次のステップに従って、適切なコンポーネントがインストールされていることを確認します。

  1. Visual Studioインストーラを開きます:

    Visual Studioインストーラを開きます

  2. 「インストール済」タブで、「変更」をクリックし、「個別のコンポーネント」を選択します:

    Visual Studioインストール済コンポーネント

  3. 下部までスクロールして、「Windows 11 SDK」および「Visual Studio SDK」チェック・ボックスが選択されていることを確認します。これで、ネイティブ・イメージの使用を開始できます。

ネイティブ・イメージの使用を開始する

ネイティブ・イメージは、適切なVisual Studioインストールが既知の場所にある場合は、ビルド環境を自動的に設定します。PATHにGraalVM JDKを指定すると、コマンド・プロンプト(cmd)またはPowerShell (pwsh)でnative-imageユーティリティを実行できるようになりました。

native-imageバージョンを確認するには、次を実行します:

C:\> native-image.cmd --version

ネイティブ・ビルド・ツールのMavenプラグインを使用してプロジェクトをビルドするには、次を実行します:

mvnw.cmd native:compile

ネイティブ・ビルド・ツールのGradleプラグインを使用してプロジェクトをビルドするには、次を実行します:

gradlew.bat nativeCompile

このガイドはWindows 11用に作成されていますが、Windows 8および10についても有効です。

その他のインストール・オプション

Windowsのその他のインストール・オプションについては、GraalVMのダウンロード・ページを参照してください。