サービスのモニタリング

サービスが定義されると、サービスのステータスをモニターでき、可用性履歴、パフォーマンス、有効化されたSLA、トポロジなどを表示できます。ここでは、以下の項目について説明します。

  • 汎用サービス/集計サービス・ホームページ

  • 「パフォーマンス・インシデント」ページ

  • SLAダッシュボード

  • テストの要約

  • トポロジ

「汎用サービス / 集計サービス」ホームページの表示

サービスのパフォーマンス、可用性、使用量の概要を表示するには、メインのサービスのページで選択されたサービスをクリックします。選択されたサービスのホーム・ページが表示されます。次のリージョンが含まれます。

  • 一般: この領域では、現在のサービスのステータスと、過去24時間の可用性(%)を表示できます。また、可用性がサービスのテストか、システムのどちらをベースにしているかを表示することもできます。集計サービスの場合、可用性はサブ・サービスをベースにすることもできます。「可用性履歴」のグラフに、サービスが利用可能だった期間、停止したタイミング、ブラックアウト・ステータスになったタイミングなどが表示されます。

  • コンポーネントの可用性: この領域には、サービスのテストまたはサービスがベースにしているシステム・コンポーネントの可用性を表示します。キー・コンポーネントまたはテストのみを表示するには、「キー・テストのみを表示」チェック・ボックスを選択します。

「パフォーマンス/インシデント」ページの表示

このページでは、サービスに対して定義されたパフォーマンスおよび使用状況メトリックのグラフを表示し、ドリルダウンして追加のメトリック詳細を表示できます。

パフォーマンス・メトリックは、各リモート・ビーコンに対してサービス・テストがどの程度適切に実行されているかの判別に役立ちます。一般に、ローカル・ビーコンは、Webアプリケーション・ホストに対してローカルなので、非常に有効で一貫したレスポンス時間を備えています。リモート・ビーコンは、アプリケーションのエンドユーザーの実際のレスポンス時間を反映したデータを提供します。

使用状況メトリックは、サービスに対するユーザーの要求またはワークロードの測定に使用されます。使用状況メトリックは、サービスをホストする基礎となるシステム・コンポーネントの使用状況に基づいて収集されます。特定のコンポーネントの使用状況をモニターすることも、一連のコンポーネントの平均値、最小値および最大値を統計的に計算することも可能です。

「インシデントと問題」領域では、サービスに関連付けられたインシデントまたは問題を表示できます。

SLAダッシュボードの表示

このページでは、このサービスに対して有効になっているSLAのリストが表示されます。SLAごとに、次の情報を参照できます。

  • SLAの現在のステータスとそのSLO、およびの現在SLO期間のサービス・レベル値。

  • 「履歴」列には、過去1週間のSLAのステータスを表示します。

  • 「違反」列には、そのSLOの実績値、残存値およびSLA違反の許容回数の合計が表示されます。

テストの要約の表示

「テスト・レポート・ダッシュボード」には、特定のサービスで有効なすべてのテストのリストが表示されます。過去24時間のテストの実行履歴とは別に、テスト情報の最も失敗したステップ(ビーコン・レベルとテスト(集計)レベルの両方)も表示されます。

過去24時間のトランザクションに要した合計時間の傾向も表示されます。また、特定のトランザクションの実行のステップ・メトリックの内訳も表示されます。

このページでは、すべてのテストの概要をパフォーマンスおよび問題別に表示し、ビーコンごとの個々の実行にドリルダウンして、実行のトランザクション結果にドリルダウンします。

このページを使用する方法

デフォルトでは、このページにアクセスすると、有効なすべてのテストが全体的なレベルで表示されます。最も失敗したステップ情報が表示され、すべての実行ビーコンでテストの最も失敗したステップが表示されます。

ツリー表でテスト・ノードを展開すると、ビーコン・レベルの実行サマリーが表示され、テストの実行履歴(過去24時間)と、最も失敗したステップの情報が表示されます。

ツリー表のテスト・ノードをクリックすすると、トランザクション診断領域がパージの下部に表示されます。親ノード(テスト(全体)ノード)が選択されている場合、下部の診断領域に、実行が成功したすべてのビーコンの集計データが表示されます。

この領域の左側の部分には、トランザクションの合計時間の傾向(過去24時間)が表示され、時間セレクタのスライダが表示されます。このスライダの目的は、トランザクション/トランザクション期間を選択して、ステップ診断領域を表示することで、このリージョンは、下部の領域の右側の部分を占めます。

サービス・トポロジの表示

トポロジ・ビューアには、サービスのコンポーネントがグラフィカルに表示されます。トポロジ・ビューアは、すべての従属コンポーネントとサブ・サービスをアイコンで表示し、それらの相互関係をリンクで示します。システム・コンポーネントの場合、キー・コンポーネントのみが表示されます。

次の操作を実行できます。

  • サービスとそのサービスに依存する他のサービス、システム・キー・コンポーネントなどの関係の表示。サービスの可用性を決定するすべての要素がEnterprise Manager Cloud Controlのトポロジ・ビューアに表示されます。

  • 「根本原因分析」によって特定されたサービス失敗の原因を表示します。潜在的な根本原因と停止中のターゲットがハイライトされます。コンポーネント間のハイライトされたリンクを選択して、サービス失敗の原因の詳細を表示します。詳細は、「根本原因分析について」を参照してください。SMARTS社のネットワーク・アダプタをインストールし構成している場合、この「トポロジ」ページには、障害のあったサービスのネットワーク・ステータスも表示されます。ネットワーク・マネージャ・アダプタのプラグインの詳細は、「SMARTSネットワーク・アダプタについて」を参照してください。

トポロジ・ビューアの詳細は、Enterprise Managerのオンライン・ヘルプを参照してください。

サブ・サービス

集約サービスは、1つ以上のサービス(サブ・サービスまたはメンバー・サービス)で構成されます。サブサービスは、汎用のテストベースまたはシステム・ベースのサービスです。集約サービスの可用性、パフォーマンスおよび使用状況は、サービスを構成する個々のサブ・サービスの可用性、パフォーマンスおよび使用状況に依存します。

このページには、集約サービスの一部であるすべてのサブサービスが表示されます。サブサービスごとに、サービスのステータス、キー・コンポーネント、インシデントなどが表示されます。