15 スタンドアロンのOracle Analytics Server

Oracle Enterprise Manager Cloud Control 13cリリース5 (13.5)以降、埋込みのBI Publisherレポート機能はEnterprise Managerコンソールから使用できなくなりました。

BI Publisherのレポート機能を使用する場合は、以前はOracle Business Intelligence Enterprise Edition (OBIEE)と呼ばれていたOracle Analytics Server (OAS)のスタンドアロン・インスタンスをインストールしそれにアクセスする必要があります。同様に、OBIEEの一部であるBI Publisherは、Oracle Analytics Publisher (OAP)という名前に変更されています。スタンドアロンのOAS/OAPシステムのインストールおよび構成の詳細な手順については、次の技術概要を参照してください:

Oracle Enterprise Manager Cloud Controlで使用するOracle Analytics Server 6.4のインストールと構成

レポート機能のニーズに対応するためにスタンドアロンのOASデプロイメントを使用すると、Enterprise Managerのインストール、アップグレードおよびパッチ適用サイクルとは関係なく、レポート機能を柔軟に更新できるようになります。

Enterprise Managerのアップグレードに関する考慮事項

Enterprise Manager 13.4以前(埋込みBI Publisherを含む)からアップグレードする場合は、Enterprise Manager 13.5およびスタンドアロンOASにアップグレードする前に次の点を考慮し、レポート作成が中断されないようにすることが重要です。

最も重要な考慮事項を次に示します。

  • カスタマイズしたBIPレポートをスタンドアロンOASで使用可能であることを確認すること。
  • 以前のBIPレポート・スケジュールがスタンドアロンOASに移行されていることを確認すること。
Enterprise Manager 13.4から13.5へのアップグレードの詳細は、参照している技術概要の次の章を参照してください。
  • Oracle提供の即時利用可能なレポートの準備。
  • カスタマイズされたBIPレポートのスタンドアロンOASへの移行。
  • Enterprise Manager 13.5へのアップグレード。

次の図に示すように、Enterprise Manager 13.4から13.5へのアップグレードを実行する前に、アップグレード前のステップを完了します。Enterprise Managerのアップグレードが完了したら、13.5へのアップグレード後のステップに従います。


この図は、OAS EMアップグレード・ワークフローを示しています。

OASのインストールと構成

次の表に、Enterprise Managerで使用するためのスタンドアロンOASのインストールおよび構成に関連するおおまかなステップを示します。

ステップ1: スタンドアロンのOASをインストールします。

タスク
1. 技術概要の説明に従って、必要な最新バージョンのJDK8をインストールします。
2. Fusion Middleware Infrastructureをインストールします。
4. OASをインストールします。
5. Fusion MiddlewareおよびOASの必須パッチの最新セットをインストールします。
次のドキュメント・ノート、またはそれに取って代わった可能性のあるその他のノートを参照してください:
  • Oracle Critical Patch Update (CPU) Advisory for Oracle Analytics Server and Oracle Business Intelligence - 2023年4月更新(ドキュメントID 2832967.2)。
6. OASを構成します。

ステップ2: スタンドアロンOASを構成します。

技術概要で従うステップを決定する主な考慮事項は2つあります。
  1. Enterprise Manager 13.4またはEnterprise Manager 13.5(あるいはその両方)で使用されるセキュリティ構成。
    1. リポジトリベース。
    2. LDAPベース。
  2. Enterprise Manager 13.4からEnterprise Manager 13.5にアップグレードするかどうか。
    1. はい。
    2. いいえ。

Oracle Analytics Serverに必要な構成手順の包括的な概要については、技術概要のフロー・チャートの詳細セットを参照してください。

ノート:

フロー・チャートは、参照している技術概要に対する今後の更新で図1および図2として保持されます。
  • 図1。フロー・チャート – インストールおよび構成ステップの概要。

  • 図2。フロー・チャート – 最終ステップ - 前のページから続行。

Oracle Analytics Publisherの即時利用可能なレポート

Enterprise Managerには、次の即時利用可能なレポートが用意されています。

  • エージェント

  • アラート

  • ASMレポート

  • 可用性

  • チャージバック

  • クラウド・サービス

  • 比較およびドリフト管理

  • コンプライアンス・レポート

  • 構成比較レポート

  • 統合プランナ

  • データベース記憶域レポート

  • EMサンプル・レポート

  • EMサブテンプレート

  • Enterprise Managerの状態

  • イベント

  • Exadataレポート

  • IDMレポート

  • メトリック

  • オペレーティング・システム

  • Oracle Databaseの構成

  • Oracle Databaseソフトウェア

  • OSBレポート

  • リカバリ・アプライアンス・レポート

  • サービス使用メトリック・レポート

  • SOAレポート

  • 使用状況トラッキング・レポート

  • WLSレポート

これらのレポートは、Oracle Analytics Publisherにインポートできます。これらの即時利用可能なレポートをOAPにインポートする手順については、技術概要を参照してください。