dg_verify_config
プライマリ・データベースのData Guard構成の状態を検証し、次のチェックを実行します。
- 各データベースのData Guard Brokerから詳細なステータス情報を取得します。
- プライマリ・データベースとスタンバイ・データベース間でREDOトランスポートが動作していることを確認します。
- スタンバイREDOログ・ファイルの適切な構成を確認します。
- Data Guard Brokerプロパティが基礎となるデータベース・プロパティに一致していることを確認します。
- すべてのデータベースのエージェントのステータスを確認します。
- 優先資格証明がすべてのデータベースに設定されていることを確認します。
検証プロセスが終了すると、次の修正が自動的に実行されます。
- ブローカとデータベース・プロパティ間の不整合を解決します。
- 必要に応じて、任意のデータベースにスタンバイREDOログ・ファイルを作成します。
書式
emcli dg_verify_config -primary_target_name="<primary target name>" -primary_target_type="oracle_database|rac_database" [-primary_db_creds_name="<primary database credential name>"] [-primary_host_creds_name="<primary database host credential name>"] [-reset_inconsistent_props="broker|database"] [-create_srls] [-verify_only]
オプション
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primary_target_name
プライマリ・データベースのEnterprise Managerターゲット名。単一インスタンス・データベースまたはクラスタ・データベースのいずれも可能です。
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primary_target_typ
プライマリ・データベースのターゲット・タイプ。単一インスタンスの場合はoracle_databaseを、クラスタの場合はrac_databaseを指定します。
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primary_db_creds_name
SYSDBAまたはSYSDGロールを持つユーザーのプライマリ・データベースの名前付き資格証明。デフォルトでは優先資格証明が使用されます。
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primary_host_creds_name
プライマリ・データベースのOracleホームにアクセスできるオペレーティング・システム・ユーザーのプライマリ・データベース・ホストの名前付き資格証明。デフォルトでは優先資格証明が使用されます。
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reset_inconsistent_props
一貫性のないプロパティをブローカまたはデータベース値にリセットします。指定できる値は次のとおりです。
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broker
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database
デフォルトはbrokerです。
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create_srls
何も持たないか、適切な番号やサイズを持たないデータベースに対してスタンバイREDOログ・ファイルを作成します。ファイルは、Oracle Managed Files (OMF)で構成されたデータベースのOMFとして作成されます。
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verify_only
検証を実行します。自動的に一貫性のないプロパティを解決したり、スタンバイREDOログ・ファイルを作成することはありません。
例
例1
次のコマンドでは、"database"という名前のプライマリ単一インスタンス・データベースに関連付けられたData Guard構成の状態を検証し、データベースとブローカ・プロパティ間の不整合を解決します(存在する場合)。
emcli dg_verify_config -primary_target_name="database" -primary_target_type="oracle_database"
例2
次のコマンドでは、"database"という名前のプライマリ単一インスタンス・データベースの状態の検証のみを実行します。
emcli dg_verify_config -primary_target_name="database" -primary_target_type="rac_database" -verify_only