9 Oracle VM Server

この章では、Oracle VM Serverのメトリックについて説明します。今回のリリースのEnterprise Managerは、パフォーマンス・メトリックを収集する新しい方法を採用しています。負荷を減らしてスケーラビリティを高めるために、Oracle VM ServerプールのOracle VM ServerターゲットとOracle VMゲスト・ターゲットのメトリックは、Oracle VM Serverプール・ターゲットの一部として収集されます。ただし、すべてのデータは正しいターゲットに提供されます。

Oracle VM Serverを管理する方法の詳細は、『Oracle Enterprise Manager Cloud管理ガイド』を参照してください。

Oracle VMサーバーのディスク・アクティビティ(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのディスク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。このメトリックはアップロードされず、アラート専用に使用されます。ターゲットIDを使用することにより、Oracle VM Serverごとに異なるしきい値を設定できます。ターゲットIDに基づいて、異なるしきい値を異なるOracle VM Serverに設定できます。収集スケジュールのみが、すべてのサーバーで同じです。

しきい値はこのメトリックに対して定義する必要があり、サーバー・プール内のすべてのOracle VM Serverターゲットにしきい値が適用されます。

収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMサーバーのディスク・アクティビティメトリックのスケジュールによって制御されます。生成されるアラートは、関連するOracle VM Serverターゲットに対して生成されます。

ディスク

このメトリックは、ディスクの名前を表します。

読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、ディスクの読取りスループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、ディスクの合計スループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、ディスクの書込みスループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

スケジュールされたOracle VMサーバーのディスク・アクティビティ

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのディスク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。収集スケジュールの変更はこのメトリックに対して行う必要があり、このような変更は、プール内のすべてのOracle VM Serverターゲットに対するこのメトリックの収集に影響します。このメトリックはアップロードされず、対応するアラート専用およびアップロード専用のメトリックのためにデータを収集します。

ディスク

このメトリックは、ディスクの名前を表します。

読取りスループット

このメトリックは、ディスクの読取りスループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

合計スループット

このメトリックは、ディスクの合計スループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

書込みスループット

このメトリックは、ディスクの書込みスループットをKB/秒単位で表します。異常に高い値が観測された場合は、クラッシュしているアプリケーションがないかどうかを調べます。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速記憶域を使用することを検討してください。

Oracle VM Serverのディスク・アクティビティ・サマリー

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのディスク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。これは、プール内のすべてのゲストの値を計算してアップロードするサマリー・メトリックです。収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMサーバーのディスク・アクティビティメトリックのスケジュールによって制御されます。

最高読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのディスクで観測される最大読取りスループットを表します。このメトリックは、Oracle VMサーバーのディスク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

最高合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのディスクで観測される最大合計スループットを表します。このメトリックは、Oracle VMサーバーのディスク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

最高書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのディスクで観測される最大書込みスループットを表します。このメトリックは、Oracle VMサーバーのディスク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VMゲスト・ターゲットのすべてのディスクで観測される合計スループットを表します。このメトリックは、ターゲット・ホームページでグラフをレンダリングするために使用できます。

Oracle VMサーバーのファイルシステム

このメトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのファイルシステム関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。このメトリックはアップロードされず、アラート専用に使用されます。しきい値はこのメトリックに対して定義する必要があり、サーバー・プール内のすべてのOracle VM Serverターゲットにしきい値が適用されます。

収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMサーバーのファイルシステムメトリックのスケジュールによって制御されます。生成されるアラートは、関連するOracle VM Serverターゲットに対して生成されます。

空き領域(MB)

このメトリックは、ディスク上の空き領域をMB単位で表します。このメトリックを構成して、空き領域が特定の値を下回った場合にアラートを発生させることができます。アラートが生成された場合、ディスク領域の解放または記憶域の追加を検討してください。

マウント・ポイント

このメトリックは、ファイル・システムのマウント・ポイントを表します。

合計領域(MB)

このメトリックは、ディスク上の合計領域をMB単位で表します。

使用済領域(%)

このメトリックは、ディスク上の使用済領域の割合(%)を表します。このメトリックを構成して、使用済領域が特定の値を上回った場合にアラートを発生させることができます。アラートが生成された場合、ディスク領域の解放または記憶域の追加を検討してください。

スケジュールされたOracle VMサーバーのファイルシステム

このメトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのファイルシステム関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。収集スケジュールの変更はこのメトリックに対して行う必要があり、このような変更は、プール内のすべてのOracle VM Serverターゲットに対するこのメトリックの収集に影響します。このメトリックはアップロードされず、対応するアラート専用およびアップロード専用のメトリックのためにデータを収集します。

空き領域(MB)

このメトリックは、ディスク上の空き領域をMB単位で表します。

マウント・ポイント

このメトリックは、ファイル・システムのマウント・ポイントを表します。

使用済

このメトリックは、ディスク上の使用済領域の割合(%)を表します。

Oracle VMサーバーのファイルシステム・サマリー

このメトリックは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのファイルシステム関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。これは、プール内のすべてのサーバーの値を計算してアップロードするサマリー・メトリックです。収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMサーバーのファイルシステムメトリックのスケジュールによって制御されます。

合計使用済領域(%)

このメトリックは、ファイル・システムの合計使用済領域の割合(%)を表します。このメトリックは、ターゲット・ホームページでグラフをレンダリングするために使用できます。

合計使用済領域(MB)

このメトリックは、ファイル・システムの合計使用済領域をMB単位で表します。

Oracle VMサーバーの負荷

このメトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべての負荷関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。収集スケジュールの変更はこのメトリックに対して行う必要があり、このような変更は、プール内のすべてのOracle VM Serverターゲットに対するこのメトリックの収集に影響します。

ノート:

Oracle VMサーバーの負荷メトリックの収集スケジュールは、Oracle VM Manager統計の収集間隔よりも長くする必要があります。

オラクル社は、Oracle VMサーバーの負荷メトリックの収集スケジュールを、Oracle VM Manager統計の収集間隔の5倍以上にすることをお薦めします。

たとえば、Oracle VM Manager統計の収集間隔を100秒に定義している場合、Oracle VMサーバーの負荷メトリックの収集スケジュールを、500秒以上に設定します。

Oracle VM Managerの統計収集間隔の詳細は、Oracle VMユーザーズ・ガイド リリース3.2.1を参照してください。

CPU使用率(%)

このメトリックは、Oracle VM Serverターゲットの物理CPU使用率を表します。

使用可能メモリー(MB)

このメトリックは、Oracle VM Serverターゲットで利用可能なメモリーの量をMB単位で表します。

メモリー使用量(MB)

このメトリックは、メモリーの使用量をMB単位で表します。

Oracle VMゲストの数

このメトリックは、Oracle VM Serverターゲットで動作しているOracle VMゲスト・ターゲットの数を表します。

物理メモリー使用量(%)

このメトリックは、使用されているメモリーの割合(%)を表します。この値が一貫して非常に高い場合は、Oracle VM Serverでメモリーの追加または負荷の削減を検討してください。

使用済スワップ(MB)

このメトリックは、空きスワップ領域をMB単位で表します。この値が非常に低い値まで下がると、システムのスワップ領域が不足する可能性があります。システムの負荷を減らすか、スワップ領域を追加します

Oracle VMサーバーのネットワーク・アクティビティ

このメトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのネットワーク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。このメトリックはアップロードされず、アラート専用に使用されます。しきい値はこのメトリックに対して定義する必要があり、サーバー・プール内のすべてのOracle VM Serverターゲットにしきい値が適用されます。

収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMサーバーのネットワーク・アクティビティメトリックのスケジュールによって制御されます。生成されるアラートは、関連するOracle VM Serverターゲットに対して生成されます。

インタフェース

このメトリックは、インタフェースの名前を表します。

読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、インタフェースの読取りスループットをKB/秒単位で表します。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速ネットワークの使用またはボンディングによるネットワーク・インタフェースの追加を検討してください。

合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、インタフェースの合計スループットをKB/秒単位で表します。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速ネットワークの使用またはボンディングによるネットワーク・インタフェースの追加を検討してください。

書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、インタフェースの書込みスループットをKB/秒単位で表します。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速ネットワークの使用またはボンディングによるネットワーク・インタフェースの追加を検討してください。

スケジュールされたOracle VMサーバーのネットワーク・アクティビティ

このメトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのネットワーク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。収集スケジュールの変更はこのメトリックに対して行う必要があり、このような変更は、プール内のすべてのOracle VM Serverターゲットに対するこのメトリックの収集に影響します。このメトリックはアップロードされず、対応するアラート専用およびアップロード専用のメトリックのためにデータを収集します

インタフェース

このメトリックは、インタフェースの名前を表します。

読取りスループット

このメトリックは、インタフェースの読取りスループットをKB/秒単位で表します。

合計スループット

このメトリックは、インタフェースの合計スループットをKB/秒単位で表します。

書込みスループット

このメトリックは、インタフェースの書込みスループットをKB/秒単位で表します。高い値を必要とする場合は、パフォーマンス向上のために高速ネットワークの使用またはボンディングによるネットワーク・インタフェースの追加を検討してください。

Oracle VMサーバーのネットワーク・アクティビティ・サマリー

このメトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべてのネットワーク・アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。これは、プール内のすべてのゲストの値を計算してアップロードするサマリー・メトリックです。収集スケジュールは、スケジュールされたOracle VMサーバーのネットワーク・アクティビティメトリックのスケジュールによって制御されます。

最高読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VM Serverターゲットのインタフェースで観測される最大読取りスループットを表します。このメトリックは、Oracle VMサーバーのネットワーク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

最高合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VM Serverターゲットのインタフェースで観測される最大合計スループットを表します。このメトリックは、Oracle VMサーバーのネットワーク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

最高書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VM Serverターゲットのインタフェースで観測される最大書込みスループットを表します。このメトリックは、Oracle VMサーバーのネットワーク・アクティビティメトリックのしきい値を決定するために使用できます。

合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、Oracle VM Serverターゲットのすべてのインタフェースで観測される合計スループットを表します。このメトリックは、ターゲット・ホームページでグラフをレンダリングするために使用できます。

Oracle VM Server VLANアクティビティ

このメトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverプール内のすべてのOracle VM Serverターゲットのすべての仮想LAN (VLAN)アクティビティ関連メトリックをまとめて収集するために使用されます。このメトリックはアップロードされず、アラート専用に使用されます。しきい値はこのメトリックに対して定義する必要があり、サーバー・プール内のすべてのOracle VM Serverターゲットにしきい値が適用されます。

読取りスループット(KB/秒)

このメトリックは、VLANの読取りスループットをKB/秒単位で表します。

合計スループット(KB/秒)

このメトリックは、VLANの合計スループットをKB/秒単位で表します。

書込みスループット(KB/秒)

このメトリックは、VLANの書込みスループットをKB/秒単位で表します。

Oracle VMの状態

このメトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverの状態に関する情報を提供します。

状態

このメトリックは、Oracle VM Serverの状態(実行中、停止済、停止中、起動中など)を表します。

ターゲット・バージョン 収集頻度

すべてのバージョン

6時間ごと

レスポンス

「レスポンス」メトリック・カテゴリは、Oracle VM Serverターゲットのステータスに関する情報を提供します。

ステータス

このメトリックは、Oracle VM Serverターゲットのステータスを収集するために使用されます。

ターゲット・バージョン 収集頻度 デフォルトの警告のしきい値 デフォルトのクリティカルのしきい値 アラート・テキスト

すべてのバージョン

1分ごと

定義なし

0

Oracle VM Server %target%は停止しています

OVMの状態

このメトリックは、Oracle VM Serverがメンテナンス・モードの場合のみ、状態を表します。その他の場合は、値は何も表示されません。