事前構成済のシナリオの選択

ホスト統合プロジェクトを作成するときは、必要に応じて、プロジェクトに追加するための事前構成済の統合シナリオを生成できます。

プロジェクトの作成時に統合プロジェクトで定義されたソースについて収集されたデータを使用して、これらのシナリオが生成されます。プロジェクトの作成時に使用可能なデータが十分にない場合、最小量のデータを収集すると、事前構成済のシナリオが自動的に生成されます。

ホスト統合プランナには、積極的、中間および保守的な統合スキームを表す3つの即時利用可能なシナリオが付属しています。

  1. 適切なラジオ・ボタンをクリックして、事前構成済のシナリオを使用するかどうかを選択します。オプションを選択すると、使用できる即時利用可能な統合シナリオのリストが表示されます。デフォルトで、ソース・ターゲットのリソース使用量を集計するのに使用される方法で、シナリオが指定されます。
    • 積極的: 平均の日次の使用量に基づいて、時間ごとにデータを集計します。

      この場合、通常、多くのソースが各宛先に適合するため、高い統合の比率(ソース:宛先)となります。しかし、多くのソースが含まれるため、1つ以上がリソースの要件を満たさない可能性が高くなります。

    • 中: 80%の使用率に基づいてデータが集計されます。

      この場合、通常、積極的な集計と保守的な集計の間の比率(ソース:宛先)となります。

    • 保守的: 最大の日次の使用量に基づいて、時間ごとにデータを集計します。

      この場合、通常、ほとんどのソースが各宛先に適合しないため、低い比率(ソース:宛先)となります。

    使用量の統計は、次の基準に基づいて計算されます。

    • リソース要件: CPU、メモリー(GB)、ディスク記憶域など、宛先によって満たされる必要があるソースの要件。

    • 適用可能日: リソース使用量メトリックを収集する曜日。

    • ターゲット・サーバー使用率制限: 宛先で使用できる最大のリソース使用率(パーセンテージ)。有効なシナリオの方法によって使用率が決定されます。

  2. 使用する事前構成済のシナリオを選択します。いずれかまたはすべてのシナリオを選択できます。
  3. シナリオの新規(ファントム)または既存の宛先を繰り込むかどうかを選択します。
  4. プロジェクト・タイプおよび選択に基づいて、次のように進めます。
    • 新規サーバーを使用するP2Vプロジェクトの場合、CPU容量、メモリー、ディスク記憶域のリソース要件を指定します。オプションで、仮想化ソフトウェアのために準備しておくリソースの数量を入力できます。これらのリザーブは、使用率を計算する前にシステム容量から差し引かれます。

    • 既存のサーバーを使用するP2Vプロジェクトの場合、指定するものは何もありません。シナリオの方法によってリソース要件が決定されます。このオプションを使用できるのは、ウィザードのステップ3で既存の仮想サーバーが宛先候補として追加された場合のみです。

    • 新規サーバーおよびエンジニアド・システムを使用するP2Pプロジェクトの場合、指定するものは何もありません。システムで、要件に基づいて適切なExadata構成が選択されます。

    • 新規サーバーおよび汎用サーバーを使用するP2Pプロジェクトの場合、CPU容量、メモリー、ディスク記憶域のリソース要件を指定します。ただし、準備しておくリソースを入力することはできません。

    • 既存のサーバーを使用するP2Pプロジェクトの場合、指定するものは何もありません。シナリオの方法によってリソース要件が決定されます。このオプションを使用できるのは、ウィザードのステップ3で既存の仮想サーバーが宛先候補として追加された場合のみです。

  5. 「次へ」をクリックして、統合プロジェクトを確認します。

統合プロジェクトで定義されたソース・サーバーに対して収集されたデータを使用して、プロジェクトを作成する場合、事前構成済のシナリオが生成されます。

統合プロジェクトが完了すると、独自のカスタム・シナリオを作成するよう選択することもできます。