イメージの新規バージョンの作成

選択したイメージにすべてのターゲットがサブスクライブされたことを確認したら、パッチ適用サイクルごとに新しいバージョンのイメージを作成する必要があります。これは、次のメンテナンス・ウィンドウですべてのサブスクライブ済データベースにパッチを適用するターゲット・バージョンです。
新しいバージョンを作成するには、新しいイメージに含めるパッチのリストを特定します。
  1. 理想的にはCURRENTバージョンのスーパー・セットである必要があります。これにより、既存のすべてのパッチが新しいバージョンに含まれることが保証されます。コマンドemcli db_software_maintenance -describeImage -image_id=<Image Id>は、イメージのCURRENTバージョンのすべてのパッチをリストします。
  2. Oracle推奨パッチのリストを取得します。
  3. サブスクライブされたデータベースに適用された個別パッチの同期が取れていないものを特定します。

    ノート:

    緊急時に個別パッチを適用することがベスト・プラクティスと考えられます。これは、環境の標準化を維持するのに役立ちます。緊急パッチ適用の詳細は、「緊急パッチ適用」を参照してください。
    コマンドemcli db_software_maintenance -checkApplicability -image_id=<image_id> -target_list=<target_list> -target_type=<target_type>は、データベースに適用されるがCURRENTバージョンには含まれないすべての追加パッチに関する情報を提供します。
  4. データベース所有者からパッチ・リクエストのリストを取得します。
  5. ステップ3および4から、パッチ推奨の一部であるバグ修正を特定します。
  6. 保留中のバグ修正の残りの部分については、Oracle推奨パッチから入手可能なパッチを特定してダウンロードします。
  7. その他すべての保留中の問題については、環境のニーズを満たすパッチおよびマージ済パッチをリクエストします。またはサポートからリクエストします。
  8. これらのパッチを使用して、新しいバージョンを作成します。これにより、新しいバージョンがCURRENTバージョンのスーパー・セットとなり、すべてのサブスクライブ済データベースのニーズを満たします。新しいバージョンの作成の詳細は、「EMCLIを使用したゴールド・イメージの作成」を参照してください。
  9. Oracleホームを作成してテストしたら、CURRENTとマークして、次のメンテナンス・サイクルを開始できます。

ノート:

同じゴールド・イメージをOracle Red Hat Linux 7と8の両方のデプロイメントに使用できます。データベース・メディアは両方のバージョンで同一であり、これらのバイナリはデプロイメント・プロセス中に再リンクされます。

EM CLIを使用した新しいバージョンのイメージの作成

新規バージョンのイメージを作成するには、次のEM CLIコマンドを使用します:
emcli db_software_maintenance -createSoftwareImage -input_file=data:"<input_file_path>”
入力ファイルの詳細は、「EMCLIを使用したゴールド・イメージの作成」を参照してください。
:
emcli db_software_maintenance -createSoftwareImage -input_file="data:/home/user/input_rac"

入力ファイルの例:

RACデータベースの場合、input_fileには次の内容が含まれています:

IMAGE_ID=<ID of the existing gold image under which the version is to be created> 
REF_TARGET_NAME=<Oracle home target name for 112044 Oracle home>
<IMAGE_SWLIB_LOC=Oracle Home Provisioning Profiles/19.18.0/linux_x64
REF_HOST_CREDENTIALS=REF_HOST_CREDS:SYSMAN
WORKING_DIRECTORY=/tmp
STORAGE_TYPE_FOR_SWLIB=OmsShared
STORAGE_NAME_FOR_SWLIB=swlib
VERSION_NAME=PSU 19180 Version
サンプル出力:
Create Gold Image Profile deployment procedure has been submitted successfully with the instance name: 
'CreateGoldImageProfile_SYSMAN_12_08_2015_05_09_AM' and execution_guid='25F92D9A00164A45E053D903C40A9B4B'