ゾーンの作成

管理コマンドライン・インタフェース(CLI)を起動し、KVStoreに名前を付けたら、少なくとも1つのゾーンを作成できるようになります。複数のゾーンを作成でき、そのようにすることをお薦めします。ゾーンはストアの完全なコピーであるため、複数のゾーンを使用すると、ストアの可用性が向上します。この項では、単一ゾーンでのインストールについて説明します。複数のゾーンを使用したストア・デプロイの作成手順の詳細は、複数のゾーンでの構成を参照してください。

ノート:

ゾーンにストレージ・ノードを追加すると、ストアからゾーンを削除できなくなります。

ゾーンを作成するには、次のようにplan deploy-zoneを使用します。

plan deploy-zone -name <zone name>
-rf <replication factor>
[-type [primary | secondary]]
[-arbiters | -no-arbiters ]
[-json ]
[-master-affinity | -no-master-affinity]
[-plan-name <name>] [-wait] [-noexecute] [-force] 

説明:

  • -arbiters

    ゾーン内のストレージ・ノードにアービタ・ノードを割り当てることができることを示します。

  • -no-arbiters

    ゾーン内のストレージ・ノードにアービタ・ノードを割り当てることができないことを示します。このフラグは、プライマリ・ゾーンでのみ指定できます。

    ノート:

    プライマリ・ゾーンのみがアービタ・ノードをホストできます。

  • -rf

    ゾーン・レプリケーション係数を指定する数値。プライマリ・ゾーンでは、レプリケーション係数をゼロにすることができます。このゾーンには、アービタ・ノードをホストするために、容量がゼロのストレージ・ノードが追加されます。

  • -name

    ゾーン名を文字列として指定します。

  • -json

    コマンド出力の形式をJSONに設定します。

    ノート:

    プライマリ・ゾーンのみがアービタ・ノードをホストできます。

  • –master-affinity

    このゾーンがマスター・アフィニティ・ゾーンであることを示します。

  • -no-master-affinity

    このゾーンがマスター・アフィニティ・ゾーンではないことを示します。

  • -type

    作成するゾーンのタイプを指定します。–typeを指定しない場合、planユーティリティによってプライマリ・ゾーンが作成されます。

プライマリおよびセカンダリ・レプリケーション係数の詳細は、「複数のゾーンでの構成」を参照してください。

plan deploy-zoneコマンドを実行すると、CLIによってプラン番号が返されます。プランのステータスをチェックしたり、完了するまで待機する方法の手順も返されます。次に例を示します。

kv-> plan deploy-zone -name "Boston" -rf 3 -wait
Executed plan 1, waiting for completion...
Plan 1 ended successfully 

show plansコマンドを使用すると、プランとそのステータスを表示できます。

kv-> show plans
1 Deploy Zone (1)          SUCCEEDED

ゾーンでは、レプリケーション係数をゼロにすることもできます。このタイプのゾーンは、アービタ・ノードのみをホストする場合に便利です。このゾーンには、アービタ・ノードをホストするために、容量がゼロのストレージ・ノードを追加します。詳細は、アービタ・ノードが有効なトポロジのデプロイを参照してください。

プライマリ・ゾーン内のマスター・ノードに優先順位を付けることができる、マスター・アフィニティ・ゾーンを作成することもできます。マスター・アフィニティ・ゾーンを参照してください。