管理ディレクトリ・サイズの管理

ストアを最初にインストールする際には、makebootconfig admindirsizeパラメータを使用して、管理データベース用に十分なディレクトリ・サイズを指定する必要があります。値を指定しなかった場合は、デフォルトの3GBが管理ディレクトリのサイズとして割り当てられます。詳細は、KVStoreインストールの構成およびmakebootconfigを参照してください。

-admindirsizeパラメータの値をlong型で指定し、その後にオプションで単位文字列を指定します。使用可能な単位文字列は、KB、MBおよびGBです(それぞれ1024、1024²、1024³に対応)。指定可能な文字列では大/小文字は区別されません。long値と単位文字列の間の有効なデリミタは、「 」、「-」または「_」です。

また、管理ディレクトリに割り当てられた記憶域が予約ファイルで一杯になる場合は、ディスクしきい値の管理で詳細を確認してください。

管理は、その記憶域を完全に使い果たすと起動できなくなります。このような状況が発生する可能性は低いですが、万一管理が起動できなくなった場合は、使用可能なディスク領域を確認してください。ディレクトリが一杯になったら、管理用に使用可能なディスク領域を増やす必要があります。管理用の記憶域が実際のデータ・ファイルによってのみ使用されるようにするには、ストアを多少予想外の方法で構成する必要があります。たとえば、きわめて多くの表を含めたり、非常に小さい管理ディレクトリ・サイズを割り当てます。

管理に割り当てられたディスク領域を変更する手順は、管理の動作状態に応じて異なります。

管理が動作している場合

管理が機能しているときに管理用のディスク領域を増減するには、CLIを使用して次のプランを実行します。

plan change-parameters -all-admins -params \
"configProperties=je.maxDisk=<size>"

ここで、<size>は目的の記憶域サイズ(バイト)です。

管理が動作していない場合

管理が機能していないときに管理用のディスク領域を増減するには、次のようにします。

  1. すべての管理に対して、config.xmlje.maxDiskの値を目的の値に手動で設定します。

    1. 管理をホストしている各ストレージ・ノードについて、ストレージ・ノードのルート・ディレクトリでconfig.xmlファイルを探します。

      <kvroot dir>/<store name>/<SN name>/config.xml

      その後、次のように編集します。

    2. config.xmlファイルの管理セクションを探します。これは次で始まるセクションです。

      <component name="ADMIN-NAME" type="adminParams" validate="true">
          ...
      </component>
    3. config.xmlファイルの管理セクションに次の行を追加します。

      <propertyname="configProperties" value="je.maxDisk=<size>" 
      type="STRING"/>

      ここで、<size>は管理用の目的の記憶域サイズ(バイト)です。

  2. 次のコマンドを使用して、これらのストレージ・ノードを1つずつ停止して起動します。

    ノート:

    SNAを開始する前に、各ノードで環境変数MALLOC_ARENA_MAX1に設定します。こうすることで、メモリー使用量が指定されたヒープ・サイズに制限されます。

    java -Xmx64m -Xms64m \
    -jar kvstore.jar stop -root <root dir> \
    -config <config file name>
    
    java -Xmx64m -Xms64m \
    -jar kvstore.jar start -root <root dir> \
    -config <config file name> 
  3. これらのストレージ・ノードのステータスがRUNNINGに変わるまで待ちます。pingコマンドを使用して、ストレージ・ノードのステータスを取得できます。

    java -Xmx64m -Xms64m \
    -jar kvstore.jar runadmin -host <host name> -port <port> ping
  4. いずれかの管理にアクセスできない場合(pingコマンドに対するレスポンスがない場合)、CLIから次のコマンドを使用して起動します。

    kv-> plan start-service -service <ADMIN_NAME> -wait
  5. すべての管理が実行されたら、CLIから次のコマンドを実行します。

    plan change-parameters -all-admins -params \
    "configProperties=je.maxDisk=<size>"

    ここで、<size>は管理用の目的の記憶域サイズ(バイト)です。この値は、config.xmlファイルに指定した値と一致している必要があります。