レプリケーションの概要

Oracle NoSQL Databaseでは、データの永続性と可用性を確保するために、単一マスター・レプリケーション戦略を使用します。単一マシンを使用して書込み操作を実行すると、Oracle NoSQL Databaseでは、これらの操作を複数の読取り専用レプリカにブロードキャストします。

概要マニュアルでは、シャードは、単一のマスター・ノードおよび複数のレプリカに関連付けられたレプリケーション・ノードのコレクションであると説明しています。ストアには複数のシャードが含まれ、データはストアによって使用されるすべてのシャード間で均等に分散されます。

ストアで書込み操作を実行すると、Oracle NoSQL Databaseは、データが格納されているシャードで使用されているマスター・ノードに対する書込み操作を完了します。マスター・ノードは、その時点で設定されている永続性保証に従って、この書込みを実行します。強固な永続性保証を設定した場合、マスターは、シャード内の一部またはすべてのレプリカを使用して書込み操作を完了する必要があります。

なんらかの理由でシャードのマスター・ノードが使用できなくなった場合、プライマリ・ゾーン内のレプリカ・ノードによって、残りのどのレプリケーション・ノードがマスター・ノードとして引き継ぐかを決定するための選択が行われます。最新データを含むレプリケーション・ノードが選択されます。

選択は、単純な多数決に基づいて決定されます。これは、プライマリ・ゾーンのシャード内の大部分のノードが、新しいマスターを決定するための選択に参加できる必要があることを意味します。