2 既存のOracle NoSQL Databaseデプロイメントのアップグレード

この項では、Oracle NoSQL Databaseデプロイメントのソフトウェアをアップグレードする方法について説明します。

新しいソフトウェアをインストールする際には、各ノードを再起動する必要があります。ストアの構成によっては、ストアがオンラインでクライアントから使用できる状態であってもアップグレードできる場合があります。この方法でソフトウェアをアップグレードすることをローリング・アップグレードと呼びます。停止時間は望ましくないことから、このような戦略はほとんどの場合に有用です。

ストアでローリング・アップグレードがサポートされている場合でも、必要に応じて次のステップでオフライン・アップグレードを実行できます。
  1. すべてのノードを停止します。
  2. 各ノードに新しいソフトウェアをインストールします。
  3. 各ノードを再起動します。
オフライン・アップグレードはより簡単なプロセスですが、アップグレード中はストアを使用できません。

ストアのレプリケーション係数が2より大きい場合は、ローリング・アップグレードを実行できます。レプリケーション係数が2より大きい場合は、シャードで過半数が保持され、クライアント用にデータの読取りおよび書込みが継続されます。その間に、1つずつ各シャード・コンポーネントでソフトウェアを再起動およびアップグレードできます。

レプリケーション係数が2または1の場合、シャードではノードの再起動時に過半数を保持できません。つまり、シャード・コンポーネントを停止してソフトウェアをアップグレードし、ノードを再起動する間、各シャードが使用できなくなります。