管理

管理コマンドライン・インタフェース(CLI)は、ストアの管理に使用する主なツールです。これを使用して、ストア・コンポーネントの構成、デプロイおよび変更を行います。システムの検証、サービス・ステータスの確認、クリティカル・イベントの確認、およびストア全体のログ・ファイルの参照にも使用できます。

CLIを使用して、ストア・レコードまたは表の取得、格納、削除、スキーマの取得、およびストアについての一般的な情報の表示も可能です。問題またはシステム内の潜在的な問題の診断、ストア・データの追加、削除または変更による実際の問題の修正、およびストアにデータがあるかどうかの検証に使用することもできます。CLIはOracle NoSQL Databaseアプリケーションを作成する開発者に特に適しています。開発者はCLIを使用して、開発目的で使用する少数のレコードをストアに移入したり、デバッグ・アクティビティの一環でストアの状態を調べたりすることができます。

コマンドライン・インタフェースにアクセスするには、次のコマンドを使用します。
java -Xmx64m -Xms64m \
  -jar KVHOME/lib/kvstore.jar runadmin \
  -host <hostname> -port <portname>

ノート:

ヒープ領域が過剰に使用されることを避けるには、Javaの管理コマンドおよびユーティリティ・コマンドを使用する際に、-Xmxおよび-Xmsフラグを指定します。

すべてのCLIコマンドとその使用方法の一覧は、管理者ガイド管理CLIリファレンスを参照してください。

KVLite

KVLiteは、簡易版のOracle NoSQL Databaseです。レプリケートされない単一ノード・ストアを提供します。単一プロセスで実行され、管理インタフェースを必要としません。KVLiteは、コマンドライン・インタフェースを使用して構成、起動および停止します。

KVLiteは、Oracle NoSQL Databaseアプリケーションの単体テストを行う必要のあるアプリケーション開発者が使用するためのものです。本番デプロイメントやパフォーマンス測定のためのものではありません。

KVLiteは、KVStoreをインストールすると、インストールされます。Oracle NoSQL Databaseディストリビューションのlibディレクトリのkvstore.jarファイルが使用可能です。

KVLiteの詳細は、KVLiteクイック・スタートを参照してください。

管理CLI履歴の保存

デフォルトで、Oracle NoSQL DatabaseではJava jlineライブラリを使用したCLI履歴の保存がサポートされます。この機能を無効にするには、runadminプログラムの起動時に次のJavaプロパティを設定します。

java -Xmx64m -Xms64m \
-Doracle.kv.shell.jline.disable=true -jar KVHOME/kvstore.jar \
runadmin -host <hostname> -port <portname> 
この機能を無効にしないかぎりCLI履歴がファイルに保存され、再起動後も履歴を使用できます。デフォルトで、Oracle NoSQL Databaseは500行の履歴を次のファイルに保存します。このファイルは自動的に作成されて、開かれます。
KVHOME/.jlineoracle.kv.impl.admin.client.CommandShell.history

ノート:

管理CLIでこの履歴ファイルを開けない場合でも、特に通知されません。CLIは履歴の保存なしで実行されます。

デフォルトの履歴ファイルのパスを変更するには、Javaプロパティoracle.kv.shell.history.file="path"の場所を設定します。

デフォルトの行数を変更するには、Javaプロパティoracle.kv.shell.history.size=<int_value>の値を設定します。