KVLiteの起動

KVLiteは、KVHOME/lib/kvstore.jarにあるkvliteユーティリティを使用して起動します。コマンドライン・オプションを指定せずにこのユーティリティを使用すると、KVLiteは次のデフォルト値で実行されます。

  • ストア名はkvstoreです。

  • ホスト名はローカル・マシンです。

  • レジストリ・ポートは5000です。

  • Oracle NoSQL Databaseデータが配置されるディレクトリ(KVROOTと呼ばれます)は、./kvrootです。

  • 管理プロセスが有効化されます。

  • セキュリティが有効化されます。

これは、KVLiteと通信するプロセスは、ポート5000を使用してローカル・ホスト(127.0.0.1)でのみKVLiteと通信できるということです。ローカル・マシン以外のマシンからKVLiteと通信する場合、デフォルト値以外を使用してKVLiteを起動する必要があります。コマンドライン・オプションについては、この章の後半で説明します。

次に例を示します。

> java -Xmx64m -Xms64m -jar KVHOME/lib/kvstore.jar kvlite

ノート:

ヒープ領域が過剰に使用されることを避けるには、Javaの管理コマンドおよびユーティリティ・コマンドを使用する際に、-Xmxフラグおよび-Xmsフラグを指定する必要があります。

KVLiteの起動が成功すると、新規ストアを作成したか、既存ストアを開いたかに応じて、2つの文のいずれかが標準出力に書き込まれます(次の例ではセキュリティが有効になっていると仮定しています)。

Generated password for user admin: password
User login file: ./kvroot/security/user.security
Created new kvlite store with args:
-root ./kvroot -store <kvstore> -host localhost -port 5000 
-secure-config enable

ノート:

パスワードはランダムに生成されます。

または

Opened existing kvlite store with config:
-root ./kvroot -store <kvstore name> -host <localhost> -port 5000 
-secure-config enable 

ここで、<kvstore name>はストアの名前で、<localhost>はローカル・ホストの名前です。マシンの速度によって異なりますが、このメッセージが出力されるまでに約10秒から60秒かかります。

KVLiteを停止するまで、コマンドライン・プロンプトは戻らないことに注意してください。