9.2.4.5 トランザクション・ルール

トランザクションの境界を指定するルールが最上位です。メッセージには、1つのトランザクション、複数のトランザクションまたは複数メッセージにわたるトランザクションの一部を含めることができます。これらは次のように指定されます。

  • single - トランザクション・ルール照合は定義されません。

  • multiple - 各トランザクション・ルール照合は新規トランザクションを定義します。

  • span - トランザクション・ルールは定義されません。かわりに、トランザクション・インジケータが操作ルールに指定されます。

トランザクション・ルールの場合、XPathまたは他の式を介して次のルールのプロパティも定義できます。

  • timestamp - トランザクションが発生した時間。

  • txid - トランザクションの識別子。

トランザクション・ルールは複数のsubrulesを持つことができますが、各サブルールは操作タイプのルールである必要があります。

次の例では、メッセージ全体であるトランザクションを指定し、JMSプロパティから取得されるタイムスタンプを含めます。

例9-8 JMSタイムスタンプ

singletxrule.timestamp=$JMSTimeStamp

次の例はルート要素トランザクションに一致し、ts属性からタイムスタンプを取得します。

例9-9 tsタイムスタンプ

dyntxrule.match=/Transaction
dyntxrule.timestamp=@ts