2.1.1 クイック・スタート: データベースでのグラフの作成と問合せ、および分析のためのインメモリー・グラフ・サーバー(PGX)へのロード

このチュートリアルは、グラフを作成してデータベースに永続化するときにプロパティ・グラフ・データの使用を開始する方法を示しています。グラフはデータベースで問い合せることができます。このチュートリアルでは、JShellクライアントを使用します。

データベースでのグラフの作成および格納の詳細は、データベースでのグラフの作成および問合せを参照してください。

  • 既存のリレーショナル・データをデータベース内のグラフに変換します。
  • PGQLを使用してこのグラフを問い合せます。
メモリーへのグラフのロードおよびグラフ分析の実行では、グラフをインメモリー・グラフ・サーバー(PGX)にロードした後にグラフ・アルゴリズムを実行します。
  • グラフをインメモリー・グラフ・サーバー(PGX)にロードし、このグラフでグラフ・アルゴリズムを実行して、結果を視覚化します。
次のクイック・スタートの前提条件は、次のとおりです。
  • Oracle Graphサーバーのインストール(これがPGX、インメモリー・グラフ・サーバーです)。

    Oracle Graph Server and Clientのダウンロードの詳細は、Oracle Graph Server and Clientのインストールを参照してください。

  • Oracle Graphクライアントのインストール
  • Java 11
    • インメモリー・グラフ・サーバーは、Java 8またはJava 11と連携できます。
    • この例で使用するJShellクライアントには、Java 11が必要です。

    Javaのダウンロードについては、https://www.oracle.com/technetwork/java/javase/overview/index.htmlを参照してください。

  • Oracle Databaseの接続詳細。制限を確認するには、データベースの互換性および制限を参照してください。プロパティ・グラフ機能は、Oracle Databaseバージョン12.2以降でサポートされています。
  • Oracle Databaseでコマンドを実行する方法(SQL*PlusSQL Developerの使用など)に関する基本的な知識です。

サンプル・データの設定

この例では、HR (人事)サンプル・データセットを使用します。

グラフを格納するデータベース・スキーマには、「データベース・ユーザーに必要な権限」にリストされている権限が必要になることに注意してください。