拡張デプロイメントの使用

拡張デプロイメント・オプションを使用して、チェーンコードを本番環境にデプロイするために必要なパラメータを指定します。たとえば、チェーンコードをインストールするピアや使用するエンドースメント・ポリシーを指定します。

拡張デプロイメント・ウィザードを使用して、選択したピアにチェーンコードをインストールします。

次の点に注意してください。

• サンプル・チェーンコードをデプロイするプロセスは、このトピックで説明するプロセスとは異なります。「サンプルを使用したOracle Blockchain Platformの探究」を参照してください。
• チェーンコードのテストにはクイック・デプロイメント・オプションを使用できます。クイック・デプロイメントはデフォルト設定を使用したワンステップ・デプロイメントで、チャネル内のすべてのピアにチェーンコードがインストールされ、デフォルトのエンドースメント・ポリシーを使用してチェーンコードがインスタンス化されます。「クイック・デプロイメントの使用」を参照してください。
• ネットワークからチェーンコードを削除することはできません。

このタスクを実行するには、管理者である必要があります。

1. コンソールに移動し、チェーンコード・タブを選択します。
2. チェーンコード・タブで、「新規チェーンコードのデプロイ」をクリックします。
   チェーンコードのデプロイ・ページが表示されます。
3. 「拡張デプロイメント」をクリックします。
   チェーンコードのデプロイ(拡張)ステップ1/3: インストール・ページが表示されます。
4. チェーンコード名フィールドに、チェーンコードの一意の名前を入力します。バージョン・フィールドに、チェーンコードのバージョン番号を入力します。
   Oracle Blockchain Platformのチェーンコード名およびバージョン要件は、Hyperledger Fabricの要件とは異なります。Oracle Blockchain Platformの命名要件を使用する必要があります。チェーンコードに名前を付ける場合は、次のガイドラインを使用します:

   • ASCII英数字、引用符('')、ダッシュ(-)およびアンダースコア(_)を使用します。
   • 名前は、ASCII英数字で始まり、ASCII英数字で終わる必要があります。たとえば、_mychaincodeやmychaincode_のような名前は使用できません。
   • ダッシュ(-)およびアンダースコア(_)の後はASCII英数字を続ける必要があります。たとえば、my--chaincodeやmy-_chaincodeのような名前は使用できません。
   • 名前の長さは1から64文字までにする必要があります。
   • チェーンコードのバージョンにはピリオド(.)を含めることができます。
5. チェーンコードをインストールする1つ以上のネットワーク・ピアを選択します。高可用性を実現するために、パーティションごとに適切な数のピアを選択することをお薦めします。また、選択したピアは、チェーンコードをインスタンス化するチャネルに参加する必要があります。
6. チェーンコード・ソース・フィールドをクリックし、アップロードおよびデプロイするチェーンコードのZIPファイルを特定します。「次」をクリックします。
   チェーンコードがインストールされ、チェーンコードのデプロイ(拡張)ステップ2/3: インスタンス化ページが表示されます。
7. チェーンコードをすぐにインスタンス化するか、後でインスタンス化するかを決定します。
   • 「閉じる」をクリックしてウィザードを閉じ、後でインスタンス化します。
   • すぐにインスタンス化するには、チェーンコードをインスタンス化するチャネルと、チェーンコードをインスタンス化するピアを選択します。必要に応じて、初期パラメータ、エンドースメント・ポリシー、一時マップおよびプライベート・データ・コレクションを入力します。次の点に注意してください。
     • インスタンス化では、ピアでチェーンコードがコンパイル、ビルドおよび初期化されます。
     • エンドースメント・ポリシーを空白のままにすると、Oracle Blockchain Platformでデフォルトのエンドースメント・ポリシーが使用されます。デフォルトのエンドースメント・ポリシーでは、ネットワーク上の任意のピアからエンドースメントを得ます。
     • インスタンス化が完了すると、ピアはチェーンコードの呼出しを受け入れたり、トランザクションをエンドースできます。
     「次」をクリックします。
   チェーンコードがインスタンス化されます。