3 CountTableRowsサンプル
/opt/oracle/nosql/apps/kv/examplesディレクトリ内にインストールしたと仮定すると、hadoop.tableサンプル・パッケージの/opt/oracle/nosql/apps/kv/examples/hadoop/table/ディレクトリ内には次のソース・ファイルが含まれます。
CountTableRows.javaLoadVehicleTable.javaKVSecurityCreation.javaKVSecurityUtil.java
CountTableRowsサンプルJavaプログラムによって起動されるMapReduceジョブを実行するには、まず、Oracle NoSQL Databaseストア(セキュアまたは非セキュア)をデプロイしておくことと、表を作成してデータを移入しておくことが必要です。そのため、CountTableRowsを実行する前に、付録「非セキュア・ストアのデプロイ」で概説するステップを使用するか、セキュリティに対応するように構成したストアをデプロイするための付録「セキュア・ストアのデプロイ」のステップを使用します。
ストアのデプロイが完了したら、サンプル・パッケージに含まれているスタンドアロンJavaプログラムのLoadVehicleTableを実行して、CountTableRowsで期待される名前とスキーマの表を作成してデータを移入する必要があります。表の作成とサンプル・データの移入後に、CountTableRowsを実行することで、表内のデータの行数をカウントするMapReduceジョブを実行できます。
LoadVehicleTableプログラムの他にも、サンプル・パッケージには、セキュア・ストアに対するCountTableRowsの実行をサポートするために用意されているクラスのKVSecurityCreationとKVSecurityUtilも含まれています。
スタンドアロンJavaプログラムKVSecurityCreationは、利便性を考えて用意されたものです。このプログラムを実行することで、CountTableRowsのセキュア・ストアとの対話操作に必要なるクライアント側およびサーバー側の関連ログイン・ファイルとともに、パスワード・ファイルまたはOracle Walletを作成(または削除)できます。
KVSecurityUtilクラスには、安全にストアにアクセスするために必要な各種のセキュリティ・アーティファクトを作成および処理するために、CountTableRowsで使用できる便利なユーティリティ・メソッドがあります。
付録「CountTableRowsのサポート・プログラム」では、デプロイするストア内に必要なサンプル表を作成してデータを移入するLoadVehicleTableプログラムをコンパイルおよび実行する方法について説明しています。その付録では、CountTableRowsで必要になる可能性のあるセキュリティ資格証明を作成または削除するKVSecurityCreationプログラムのコンパイル方法と実行方法についても説明しています。
次の各項では、このサンプルのためにデプロイしたHadoopクラスタでCountTableRows MapReduceジョブをコンパイル、ビルド(JAR)および実行する方法について説明します。