動作要件と考慮事項
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プライマリ・インスタンスではなくなったインスタンスにSQL Server CDCキャプチャ・ジョブがインストールされている場合、そのジョブはしばらく実行してから停止し、再起動は試行されません。そのインスタンスへのフェイルオーバー時には、ジョブが自動的に開始されないため、手動でジョブを起動する必要があります。
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セカンダリ・レプリカ・データベースがプライマリ・レプリカ・データベースと同期していない場合、CDCキャプチャ・ジョブはログに進まないため、プライマリおよびセカンダリ・レプリカが同期されるまで、レコードはExtractによってキャプチャされません。詳細は、次のMicrosoftの記事を参照してください。
ノート:
Always On可用性グループ内のプライマリまたはセカンダリ・レプリカからキャプチャする場合は、そのキャプチャ・プロセスではログからハードニング済トランザクションのみが読み取られる必要があること、およびOracle GoldenGateによる取得元となるレプリカ・データベースの間でデータが失われる可能性はないことを理解しておいてください。 -
中間層のWindowsサーバーまたはLinuxサーバーからExtractを実行するときには、中間層サーバーの日付、時刻およびタイムゾーンをプライマリ・レプリカと同じになるように設定します。
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プライマリからセカンダリ・レプリカへのフェイルオーバー時に、
createJob
オプションを指定したogg_cdc_cleanup_setup.bat
ファイルを再実行して、新しいプライマリにOracle GoldenGate CDCクリーン・アップ・ジョブを再インストールします。 - Extractが読取り可能なセカンダリ・データベースからキャプチャするように構成されているときに、読取り専用ルーティングによって構成されていない場合は、Extractの開始前にセカンダリ・レプリカに対するSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを作成しておく必要があります。これは、Extractがジョブの有無をチェックするためです。SQL Server CDCキャプチャ・ジョブを作成するには、Extractの接続先になる可能性のある潜在的なセカンダリを適切な時点で書込み可能なプライマリ・データベースとして設定し、前述のサプリメンタル・ロギングでのステップを実行してSQL Server CDCキャプチャ・ジョブを手動で追加します。
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Oracle GoldenGateをアンインストールし、Always On可用性グループの一部であるデータベースでチェンジ・データ・キャプチャを無効にする場合は、チェンジ・データ・キャプチャの無効化で説明されている追加のステップに従います。