Oracle GoldenGate Microservices Architecture
Oracle GoldenGate Microservices Architecture (MA)では、RESTfulサービスを使用して、同種または異種データベース環境でデータ・レプリケーションを構成および管理できます。これらのマイクロサービスは、Webインタフェース、コマンドライン・インタフェース、REST API、またはRESTベースのマイクロサービスへのアクセスを可能にするその他のサービスなど、様々なインタフェースを使用してアクセスできます。
次の図は、セキュアな(HTTPS)環境またはセキュアでない(HTTP)環境内のレプリケーション・プロセス・サイクルを示しています。
トピック:
Oracle GoldenGate Microservices Architectureの機能
Oracle GoldenGate Microservices Architectureは、データ・レプリケーション・サイクルの様々なステージで実行される様々なタスクを処理します。製品の機能には次のようなものがあります。
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Oracle GoldenGate Microservices Architectureには、各デプロイメントに関連付けられたマイクロサービスを構成するために必要なユーティリティがバンドルされています。「Oracle GoldenGate Microservices Architectureのコンポーネント」を参照してください。
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これは、業界標準のHTTPS通信プロトコルおよびJavaScript Object Notation (JSON)データ交換形式を使用して設計されています。
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このアーキテクチャには、停止および処理中のデータの保護、TLS暗号化、OAuth 2.0認証および認可、外部ユーザー認証サービスとの統合など、様々なセキュリティ戦略でデータ・レプリケーション環境を保護するためのオプションが用意されています。
Oracle GoldenGate Microservicesのアクセス・ポイント
Oracle GoldenGate Microservicesは、様々なクライアントまたはサービス・インタフェースからアクセスできます。これらのサービス・インタフェースを使用して、マイクロサービスへの接続やログイン、データ・レプリケーション・タスクの設定、統計データを使用したプロセスの管理とモニター、パフォーマンスのチューニング、セキュリティ・オプションの構成、およびその他の多くの関連タスクを実行できます。
Oracle GoldenGate Microservices Architectureは、次のサービス・インタフェースにバンドルされています。
- 管理クライアント: コマンドラインからマイクロサービスへのアクセスを提供します。
- GUIベースのエクスペリエンスを実現するブラウザベースのユーザー・インタフェース
- REST APIサービス・エンドポイント
次の図は、デプロイメント、マイクロサービス、その他のすべてのOracle GoldenGateプロセスにアクセスして管理するために使用できる様々なクライアント(Oracle製品、コマンドライン・インタフェース、ブラウザおよびプログラムによるREST APIインタフェース)を示しています。
Microservices Architectureには、デプロイメントを管理、監視および保護するためのHTML5ベースのWebインタフェースが含まれています。このWebインタフェースには、各マイクロサービスおよびService Managerに固有のURLを使用してアクセスできます。Webインタフェースには、サービス・マネージャ、管理サービス、分散サービス、レシーバ・サービスおよびパフォーマンス・モニタリング・サービスがあります。
これらのWebインタフェース・アクセス・ポイントを使用して、すべてのExtract、Replicatおよび分散パス・プロセスを作成および実行できます。これに加え、データベース資格証明を設定すること、デプロイメントにアクセスできるユーザーを各自のロールの定義後に追加すること、およびプロセスのパフォーマンスをモニターすることができます。
「Extractについて」および「Replicatについて」を参照してください。
REST APIにより、Oracle GoldenGateのデプロイメントおよびレプリケーション・サービスを管理するためのサービス・エンドポイントが提供されます。REST APIのドキュメントを参照してください。
これらのオプションを使用して、Oracle GoldenGate Microservices Architectureの設定を操作できます。
管理クライアント
Admin Clientはコマンドライン・ユーティリティです(クラシックGGSCIユーティリティに似ています)。これを使用して、Oracle GoldenGateを構成、制御およびモニターする全種類のコマンドを発行できます。「管理クライアントについて」を参照してください。
Admin Clientは、MA Webユーザー・インタフェースを使用するかわりに、プロセスの作成、変更および削除に使用されます。管理クライアント・プログラムは$OGG_HOME/bin
ディレクトリにあり、$OGG_HOME
はOracle GoldenGateホーム・ディレクトリです。デプロイメントとの管理クライアント接続を自動化する必要がある場合、Oracleウォレットを使用してユーザー資格証明を格納できます。格納される資格証明は、次の特性を持っている必要があります:
- 単一のユーザー名(アカウント)とパスワード
- 管理クライアントが実行されている環境に対してローカルです
- 現在ログインしているユーザーのみが使用可能です
- 管理クライアントによって管理されます
- 資格証明名を使用して参照されます
- Oracle GoldenGateデプロイメントおよびプロキシ接続で使用可能です。
REST API
Oracle GoldenGate REST APIは、REST APIインタフェースから直接様々なデータ・レプリケーション・タスクを実行するために使用するサービス・エンドポイントを提供します。これは、Webインタフェースまたはコマンドラインを使用してデータ・レプリケーションのプロセスとタスクを設定する代替手段です。
REST APIのドキュメントを参照してください。