1 コマンドライン・インタフェースについて

Oracle GoldenGateには、マイクロサービス・アーキテクチャ(MA)とクラシック・アーキテクチャ(CA)の両方用のコマンドライン・インタフェース(CLI)が用意されています。

管理クライアントはMicroservices Architectureで使用されるのに対し、GGSCIはClassic Architectureで使用されます。

Admin Clientとは

Admin Clientは、MA Webユーザー・インタフェースを使用するかわりに、プロセスの作成、変更および削除に使用されます。管理クライアント・プログラムは$OGG_HOME/binディレクトリにあります。$OGG_HOMEはOracle GoldenGateホーム・ディレクトリです。デプロイメントとの管理クライアント接続を自動化する必要がある場合は、Oracle Walletを使用してユーザー資格証明を格納できます。格納される資格証明は、次の特性を持っている必要があります:
  • 単一のユーザー名(アカウント)とパスワード

  • 管理クライアントが実行されている環境に対してローカルです

  • 現在ログインしているユーザーのみが使用可能です

  • 管理クライアントによって管理されます

  • 資格証明名を使用して参照されます

  • Oracle GoldenGateデプロイメントおよびプロキシ接続で使用可能です。

  1. Linuxでは、OGG_HOMEおよびPATH環境変数を次のように設定します。
    export PATH=$OGG_HOME/bin:$PATH
    export OGG_HOME=ogg_install_location
  2. $OGG_HOME/binに移動して、次のコマンドを実行します。
    [oracle@bigdatalite bin]$ ./adminclient
    Oracle GoldenGate Administration Client for Oracle
    Version 21.4.0.0.0 OGGCORE_21.4.0.0.0_PLATFORMS_yymmdd.HHMM_FBO
    
    Copyright (C) 1995, 2022, Oracle and/or its affiliates. All rights reserved.
    
    Linux, x64, 64bit (optimized) on Dec 31 2016 23:58:36
    Operating system character set identified as UTF-8.
    
    OGG (not connected) 1> 
  3. セキュリティ・ユーザーとして管理クライアントからデプロイメントまたはプロキシ・サーバーに接続します。これは、OGGCAを使用してOracle GoldenGateインスタンスに対するデプロイメントの追加中に作成したユーザーです。
    CONNECT http(s)://localhost:port DEPLOYMENT deployment name AS security role user PASSWORD password

    ノート:

    管理クライアントからセキュアまたは非セキュア・デプロイメントに接続するパスワードの最後に感嘆符(!)が含まれる場合、単一行でCONNECTコマンドを使用する際はパスワードを二重引用符で囲って入力する必要があります。そうしないと、パスワードは受け入れられず、接続に失敗します。これは、強力なパスワード・ポリシーを持つすべてのデプロイメントで必須です。
    構文:
    CONNECT - Connect to an Oracle GoldenGate Service Manager
            |CONNECT server-url [ DEPLOYMENT deployment-name]
            |[ ( AS deployment-credentials-name|
            | USER  deployment-user-name )
            |[PASSWORD deployment-password] ]
            |[PROXY proxy-uri|
            |[(AS proxy-credentials-name
            |USER proxy-user-name)
            |[ PASSWORD proxy-password] ] ] [ ! ]

    詳細は、Oracle GoldenGateコマンドライン・インタフェース・リファレンスCONNECTコマンドを参照してください。

    ノート:

    デプロイメント資格証明を資格情報ストアにUSERIDALIASとして保存することはできません。これは、データベース資格証明の格納に使用されるOracleウォレットがAdministration Serviceによって管理されるためです。かわりに、Admin Client用に別のOracleウォレットが作成されます。Oracleウォレットはユーザーのホーム・ディレクトリに格納されます。
    次の例は、デプロイメントとプロキシ・サーバーへの接続を示しています。
    ADD CREDENTIALSTORE admin USER oggadmin PASSWORD oggadmin-A1
    2019-02-14T00:35:38Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    ADD CREDENTIALSTORE proxy USER oggadmin PASSWORD oggadmin-A2
    2019-02-14T00:35:48Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    CONNECT http://www.example.com:12000 AS admin PROXY http:111.1.1.1:3128 as proxy 
    Using default deployment 'Local' 
    OGG (http://www.example.com:12000 Local) 4>
    プロキシ接続の資格証明が無効な場合は、次のエラーのようなエラーが発生します。
    OGG (not connected) 2> ADD CREDENTIALS proxy USER proxyadmin PASSWORD invalid
    2019-02-14T00:48:12Z  INFO OGG-15114  Credential store altered. 
    OGG (not connected) 3> CONNECT http://abc.oracle.com:12000 AS admin PROXY http://111.1.1.1:3128 as proxy 
    ERROR: Proxy server user name 'proxyadmin' or password is incorrect.
  4. Admin ClientのすべてのコマンドのリストはHELPコマンドを使用して表示できます。HELP SHOWSYNTAXコマンドを使用すると、特定のコマンドの構文を表示できます。

Oracle GoldenGate Software Command Interface (GGSCI)とは

Oracle GoldenGateインストールのホーム・ディレクトリにあるggsciプログラムを使用すると、Oracle GoldenGateプロセスを作成、削除および管理できます。コマンドは、ggsciに手動で入力するか、OBEYファイルからの入力としてロードできます。

OBEYファイルの使用の詳細は、Oracle GoldenGateの管理よく使用されるコマンド・シーケンスの格納とコールを参照してください。

ノート:

LANGがオペレーティング・システム・レベルでen_US.UTF-16に設定されると、GGSCIがハングします。en_US.UTF-8の設定は可能です。Linuxの設定で、GGSCIまたは管理クライアントが停止するのは、[celclnx29]/bugmnt3/am/celclnx29/SRx.xxxxxxxxxxx/user/gg122> echo $LANG en_US.UTF-16です

このリファレンスの使用方法

このドキュメントは2つの部分に分かれています。