DBLOGIN
DBLOGIN
では、データベースを操作する他のOracle GoldenGateコマンドの発行準備として、データベースへのGGSCI経由の接続を確立します。DBLOGIN
を発行するユーザーは、これらのコマンドによって成立する機能を実行するための適切なデータベース権限を持っている必要があります。
GGSCIコマンドに必要なその他の特別な権限は、そのコマンドのリファレンス・ドキュメントでリストされています。
統合モードでExtractまたはReplicatを構成する場合の要件(Oracle)
DBLOGIN
を使用してADD EXTRACT
、ALTER EXTRACT
またはREGISTER EXTRACT
を発行し、統合Extractを開始する、またはADD REPLICAT
、ALTER REPLICAT
またはREGISTER REPLICAT
を発行し、Oracleデータベースに対して統合Replicatを開始する場合、DBLOGIN
を発行するユーザーは、次を満たす必要があります。
-
Oracle
dbms_goldengate_auth.grant_admin_privilege
プロシージャを使用して付与された権限がある。 -
ExtractまたはReplicatが統合モードである間は変更されない。
構文
DBLOGIN {
[SOURCEDB data-source] |
[, database@host:port] |
USERID {/ | userid}[, PASSWORD password]
[algorithm ENCRYPTKEY {keyname | DEFAULT}] |
USERIDALIAS alias
[DOMAIN domain
] |
[SYSDBA | SQLID sqlid]
[SESSIONCHARSET character-set]
}
-
SOURCEDB
data-source
-
SOURCEDB
は、データ・ソース名を指定します。このオプションは、次のいずれかを識別するために必要です。-
SQL Server、MySQLおよびODBCを使用するデータベース用のソースまたはターゲットのログイン・データベース
-
-
database@host:port
-
(MySQL) データベース名、ホスト名およびデータベース・ポート番号を含む接続文字列を指定します。データベース構成で指定されているデフォルト以外のポートを指定するのに使用できます。
-
USERID
-
必要に応じてデータベース・ログイン資格証明を指定します。Oracle GoldenGateの資格証明ストアが使用されない場合に使用できます。次のように、データベースによって入力は異なります。
-
userid
-
データベース構成に応じて、データベース・ユーザーまたはスキーマの名前を指定します。任意のデータベースに接続するには、TNS接続識別子(別名)を使用します。
Oracleマルチテナント・コンテナ・データベースのPDBにログインするには、
userid
を接続文字列として指定します(gguser@DBEAST
など)。ルート・コンテナにログインするには、c##
接頭辞を含むuserid
を共通ユーザーとして指定します(c##ggadmin@DBEAST
など)。 -
/
-
(Oracle)データベース・ユーザー・ログインではなく、Oracle用のオペレーティングシステム・ログインを使用するようにOracle GoldenGateに指示します。この引数は、データベースによってオペレーティングシステム・レベルでの認証が許可されている場合にのみ使用します。このオプションを使用するには、Oracle
OS_AUTHENT_PREFIX
初期化パラメータの値との関連で、正しいユーザー名がデータベースに存在している必要があります。詳細は、USERID | NOUSERID
パラメータを参照してください。 -
NOPASSWORD | PASSWORD
password
-
Kerberos認証を使用するなどの外部認証ではパスワードは必要ないため、外部認証を使用する場合は、
NOPASSWORD
オプションがPASSWORD
オプションのかわりになります。Kerberos認証の構成 を参照してください。データベース・ユーザーのパスワードを指定するために認証が必要な場合に使用します。パスワードが
ENCRYPT PASSWORD
コマンドによって暗号化されている場合は、暗号化されたパスワードを指定します。それ以外の場合は、クリアテキストのパスワードを指定します。パスワードに大/小文字の区別がある場合は、そのように入力してください。PASSWORD
句を省略すると、パスワードの入力が求められ、パスワードはエコーされません。PostgreSQLの場合、ログイン・パスワードにセミコロンが含まれていると、
DBLOGIN
は失敗します。 -
algorithm
-
ENCRYPT PASSWORD
コマンドを使用してパスワードが暗号化された場合、使用した暗号化アルゴリズムを次の中から指定します。AES128
AES192
AES256
-
ENCRYPTKEY {
keyname
| DEFAULT}
-
ENCRYPT PASSWORD
コマンドで指定された暗号化キーを指定します。次のいずれかを使用します。
-
-
USERIDALIAS
alias
[DOMAIN
domain
]
-
必要に応じてデータベース・ログイン別名を指定します。必要な権限を持つ資格証明を含むローカルOracle GoldenGate資格証明ストアがある場合に、
USERID
オプションのかわりに使用できます。-
alias
-
Oracle GoldenGateの資格証明ストアに格納されているデータベース・ユーザー資格証明の別名を指定します。Oracleマルチテナント・コンテナ・データベースのプラガブル・データベースにログインするには、ユーザーは接続文字列として格納されている必要があります(
gguser@DBEAST
など)。ルート・コンテナにログインするには、ユーザーはc##
接頭辞を含む共通ユーザーとして格納されている必要があります(c##ggadmin@DBEAST
など)。 -
DOMAIN
domain
-
指定した別名の資格証明ストアのドメインを指定します。有効なドメイン・エントリが指定した別名に対する資格証明ストアに存在する必要があります。
-
-
SYSDBA
-
(Oracle)ユーザーが
sysdba
としてログインするように指定します。このオプションは、USERID
およびUSERIDALIAS
に使用できます。 -
SQLID
sqlid
-
(z/OS上のDb2)
USERID
のログインが(該当する場合はPASSWORD
を使用して)完了した後に、SQLコマンドSET CURRENT SQLID = 'sqlid'
を発行します。SET
コマンドが失敗すると、DBLOGIN
コマンド全体がユニットとして失敗します。 -
SESSIONCHARSET
character-set
-
(TeradataおよびMySQL) GGSCIをデータベースに接続するために、データベース・セッションの文字セットを設定します。後続のすべてのコマンドは、指定したセッションの文字セットを使用します。このコマンド・オプションは、
GLOBALS
ファイルで指定されるすべてのSESSIONCHARSET
より優先されます。
例
- (Oracle、SYSDBAを使用した場合)
-
DBLOGIN USERID ggadmin@dc1 SYSDBA password AACAAAAAAAAAAAJAUEUGODSCVGJEEIUGKJDJTFNDKEJFFFTC AES128, ENCRYPTKEY securekey1
- (MySQL)
-
DBLOGIN SOURCEDB ggadmin@host1:3305, USERIDALIAS ggeast
- (MySQL)
-
DBLOGIN SOURCEDB database USERIDALIAS ggeast
- (SQL Server、統合Windows認証を使用)
-
DBLOGIN SOURCEDB systemdsn
- (SQL Server認証を使用したSQL Server)
-
DBLOGIN SOURCEDB systemdsn USERIDALIAS ggeast