INFO REPLICAT

INFO REPLICATでは、Replicatグループの処理履歴を取得します。このコマンド出力には次の情報が含まれます。

  • Replicatのステータス(「STARTING」「RUNNING」「STOPPED」または「ABENDED」)。STARTINGは、プロセスは開始していますが、処理用のチェックポイント・ファイルはまだロックされていないことを示します。

  • (Oracle Database) Replicatモード: 非統合または統合。

  • Replicatが調整モードであるかどうか。調整モードの場合、現在使用しているスレッドの数。

  • おおよそのReplicatラグ。

  • Replicatが読み取るトレイル

  • トレイル内のチェックポイントを含むReplicat実行履歴

  • Replicat環境に関する情報

基本コマンドでは、オンライン(継続的な) Replicatグループの情報のみを表示します。タスクは除外されます。

INFO REPLICATを発行すると、Replicatは停止または実行中になります。実行中のプロセスの場合、RUNNINGのステータスは、次のいずれかを意味します。

  • Active: 実行中および処理中(または処理可能な)データ。これは、プロセス開始後のプロセスの通常の状態です。

  • Suspended: プロセスは実行中ですが、EVENTACTIONS SUSPENDアクションにより一時停止しました。一時停止状態では、プロセスはアクティブではなく、データを処理できませんが、現在の実行の状態は保持され、RESUMEコマンドを発行すると続行できます。INFOコマンドでのRBAは、一時停止アクションの前の最新のチェックポイント位置を表します。状態がアクティブか一時停止かを確認するには、SEND REPLICATコマンドをSTATUSオプションとともに発行します。

ラグについて

Checkpoint Lagは、最終チェックポイントがチェックポイント・ファイルに書き込まれた時点のラグ(秒)です。たとえば、次を考えてみます。

  • 現在の時刻 = 15:00:00

  • 最新のチェックポイント = 14:59:00

  • 最新の処理レコードのタイムスタンプ = 14:58:00

これらの値の場合、ラグは00:01:00 (1分、14:58と14:59の差異)とレポートされます。

UNKNOWNというラグ値は、Replicatは実行しているがレコードをまだ処理していないか、(タイム・ゾーンの差ではなくクロックが正確でないために)ソース・システムのクロックがターゲット・システムのクロックよりも進んでいることを示します。より正確なラグ情報を表示するにはLAG REPLICATを使用します(LAG REPLICATを参照してください)。完全なエンドツーエンドのラグには、ハートビート表機能を使用します。ADD HEARTBEATTABLEを参照してください。

GGSCI構文

INFO REPLICAT group_name[threadID]
[, SHOWCH [checkpoint_number]]
[, DETAIL]
[, TASKS | ALLPROCESSES]
group_name[threadID]

次のものの名前。

  • 1つのReplicatグループ、または複数のグループを指定するワイルドカード(*)。たとえば、T*と指定すると、名前がTから始まるすべてのReplicatグループの情報が表示されます。

  • 完全名で識別される、調整Replicatのスレッド。たとえば、fin003では、finグループのスレッド3の情報のみが表示されます。

SHOWCH [checkpoint_number]

チェックポイント・ファイルに記録済のチェックポイント、チェックポイント表に記録済のチェックポイント、使用中のチェックポイントなど、現在のチェックポイントの詳細を表示します。データベース・チェックポイントの表示には、表名、ハッシュ・キー(一意の識別子)、作成時のタイムスタンプが含まれます。checkpoints-numberの値を指定すると、指定した過去のチェックポイントの番号と現在の番号を含めることができます。

DETAIL

詳細情報を表示します。Oracleターゲットの場合、DETAILでは、Replicatが統合モードであるときのインバウンド・サーバーの名前が表示されます。

Replicatが調整モードの場合、DETAILではアクティブなスレッドのみが表示されます。たとえば、CRという名前のReplicatが最大15スレッドで作成されていても、実行中のスレッドが7-9のみの場合、DETAILを指定したINFO REPLICAT group_nameでは、調整スレッド(CR)、CR007CR008およびCR009のみが表示されます。チェックポイントは別のスレッドに存在しますが、コマンドの出力には表示されません。

LOGBSN情報をDETAIL出力で表示するには、INFO REPLICATを発行する前に、DBLOGINコマンドを発行します。調整Replicatの特定のスレッドIDに対してコマンドを発行した場合、そのスレッドのLOGBSNのみが表示されます。そうでない場合、すべてのスレッドのLOGBSNが表示されます。LOGBSNを使用してExtractをリカバリする方法の詳細は、システム障害または破損後のプライマリExtractの再開に関する項を参照してください。

TASKS

Replicatタスクのみを表示します。ワイルドカード引数で指定したタスクは、INFO REPLICATでは表示されません。

ALLPROCESSES

タスクを含むすべてのReplicatグループを表示します。

INFO REPLICAT *, DETAIL, ALLPROCESSES
INFO REPLICAT *, TASKS
INFO REPLICAT repe, SHOWCH
次の例では、Admin Clientからコマンドを実行します。
INFO REPLICAT repe

出力:


REPLICAT   REPE  Initialized   2019-11-20 23:54   Status STOPPED
Description          demo replicat
Checkpoint Lag       00:00:00 (updated 00:00:14 ago)
Log Read Checkpoint  File ea000000000
                     First Record  RBA 0
Settings Profile     default_security
Encryption Profile   LocalWallet