START EXTRACT
START EXTRACT
では、Extractプロセスを起動します。Extractが起動したことを確認するには、INFO EXTRACT
またはSTATUS EXTRACT
コマンドを使用します。Extractは、通常の開始位置(初期または現在のチェックポイント)またはデータ・ソース内の別のユーザー指定の位置から開始できます。
通常の開始位置
オプションを指定しない場合、START EXTRACT
はプライマリExtractおよびデータ・ポンプExtractに対して、データ・ソース内の次のいずれかの位置で処理を開始してデータ整合性を維持するように指示します。
-
正常または異常終了後: 前回の実行で処理されなかった最初のトランザクション(現在のチェックポイントが示す位置)
-
グループ作成後の最初の起動時:
ADD EXTRACT
コマンドで指定された開始位置。
別の開始位置
ATCSN
またはAFTERCSN
を使用してExtractを開始する前に、次のいずれかのコマンドで物理的な開始位置を設定する必要があります。
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BEGIN
オプションがATCSN
またはAFTERCSN
で指定されたCSN値より前のタイムスタンプに設定されたADD EXTRACT
。タイムスタンプを含むトランザクション・ログと、それ以降のすべてのログは、Extractを起動する前にシステムで使用可能になっている必要があります。 -
ATCSN
またはAFTERCSN
で指定されたCSNを含むログの順序番号に対するALTER EXTRACT
。
構文
START EXTRACT group_name
[ATCSN csn
| AFTERCSN csn
]
[BRoptions]
-
group_name
-
1つのExtractグループ名、または複数のグループを指定するワイルドカード(*)。たとえば、
T*
と指定すると、名前がTから始まるすべてのExtractグループが起動されます。 -
ATCSN
csn
| AFTERCSN
csn
-
別の開始位置を指定します。
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ATCSN
-
Extractに、指定したCSNを持つ最初のトランザクションに開始位置を配置するように指示します。指定したCSNより小さいCSN値を持つデータ・ソース内のトランザクションはすべてスキップされます。
-
AFTERCSN
-
Extractに、指定したCSNを持つトランザクションの後の最初のトランザクションの先頭に開始位置を配置するように指示します。指定したCSN以下のCSN値が含まれているデータ・ソース内のトランザクションは、すべてスキップされます。
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csn
-
CSN値を指定します。データベースに有効な形式でCSN値を入力します。形式が無効な場合、Extractは異常終了し、レポート・ファイルにメッセージを書き込みます。初期ロードの完了後に指定するCSNを判別するには、ロード・ユーティリティ完了時のシリアルIDを使用します。それ以外の場合は、Extractの開始時期を決定するための初期ロード手順の指示に従います。
ATCSN
とAFTERCSN
を使用する場合に従う追加のガイドラインを次に示します。-
CSNはファイル・ヘッダーに格納されます。そのため、ダウンストリーム・プロセスで使用できるようになります。
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CSNで指定されたレコードが見つかった場合、Extractはチェックポイントを発行します。チェックポイントは、後続のExtractの起動が、要求されたCSNの前の位置からではなく、要求された位置から開始するようにします。
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ATCSN
またはAFTERCSN
を使用する前に、ADD EXTRACT
またはALTER EXTRACT
でExtractのトランザクション・ログまたはトレイルに物理的な開始位置を設定する必要があります。これらのオプションは、Extractがデータ・ソース内の物理的な位置に配置された後でさらにフィルタ処理することを目的としています。
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-
BRoptions
- BRオプションを使用してExtractを起動できます。次に、BRオプションの例を示します:
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START EXTRACT BROFF
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START EXTRACT BRRESET
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START EXTRACT BRInterval # BRKEEPSTALEFILES
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START EXTRACT BRKEEPSTALEFILES
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START EXTRACT BRFSOPTION
詳細は、Oracle GoldenGateリファレンスの
BR
を参照してください。 -