カスケード・レポート構成の作成

Oracle GoldenGateでは、カスケード同期がサポートされます。この同期では、Oracle GoldenGateによってデータ変更がソース・データベースから2番目のデータベースに伝播され、次に3番目のデータベースに伝播されます。この構成では、次の処理が実行されます:

  • ソースのプライマリExtractは、取得データをローカル証跡に書き込み、データ・ポンプはそのデータをカスケード内の2番目のシステムにあるリモート証跡に送信します。

  • 2番目のシステムで、Replicatはデータをローカル・データベースに適用します。

  • 同じシステムの別のプライマリExtractが、ローカル・データベースからデータを取得してローカル証跡に書き込みます。

  • データ・ポンプは、データをカスケード内の3番目のシステムにあるリモート証跡に送信し、そのデータは別のReplicatによってローカル・データベースに適用されます。

    ノート:

    レプリケートされた変更を2番目のシステムのデータベースに適用する必要がない場合は、「中間システムでデータ・ポンプを使用するレポート構成の作成」を参照してください。

図10-4 カスケード構成

図10-4の説明が続きます
「図10-4 カスケード構成」の説明

この構成は、次の場合に使用します。

  • 1つ以上のターゲット・システムがソースに直接接続していないが、2番目のシステムが両方に接続できる場合。

  • ソース・システムからのネットワーク・アクティビティを制限する場合。

  • 地理的に非常に離れた場所にある2つ以上のサーバーにデータを送信する場合(たとえば、シカゴからロサンゼルスに送信し、次にロサンゼルスから中国全土のサーバーに送信する場合)。

このトポロジについて検討する際、次の点に注意してください。

  • この構成は、すべてのシステムの文字セットが同じ場合、データのフィルタリングや変換に使用できます。文字セットが異なる場合、データ・ポンプは文字セット間の変換を行えません。ターゲットで変換を行うようReplicatを構成する必要があります。

  • 2番目のシステムで、Replicatアクティビティを取得してローカル・ビジネス・アプリケーション・アクティビティを無視するようにExtractグループを構成する必要があります。この動作を制御するExtractパラメータは、IGNOREAPPLOPSおよびGETREPLICATESです。