8 Oracle GoldenGate Marketplaceイメージのアップグレード

この章は、OCIスタック・アプローチを使用して、既存の(または旧バージョンの) Oracle GoldenGate Marketplaceスタックを最新のリリースにアップグレードするのに役立ちます。

ノート:

19cスタックから21cリリースへのアップグレードは許可されていません。
アップグレードの前に、次を実行してください。
  1. VMインスタンス内のすべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します。
  2. 将来アップグレード/更新に失敗して元に戻す必要がある場合に備えて、すべてのブロック・ストレージをバックアップします。

トピック:

スタック

スタックは、最新のTerraformコード・ベースを含むzipファイルです。これらのスタックにより、新しいコンピュート・ノードのプロビジョニングおよび既存のブロック・ストレージのアタッチが可能になります。このアプローチにより、Oracle GoldenGateで、環境に存在する関連データが失われることがなくなります。

スタックの取得

Oracle GoldenGate Marketplaceをアップグレードする前に、最新のスタックを取得する必要があります。スタックを取得するには、次の手順を実行します。

  1. Oracle Cloudインタフェース(OCI)にログインします。
  2. ホーム・ページで、左上隅に移動してコンテキスト・メニューを選択します。
  3. 「マーケットプレイス」 -> 「すべてのアプリケーション」を選択します。
  4. Oracle GoldenGate for Oracleを検索します。
  5. ダウンロードしたzipファイルをダウンロードし、アップグレードを実行します。

アップグレードするスタックのTerraformバージョンの識別

アップグレードするスタックのTerraformバージョンを識別するには:
  1. Oracle Cloud Interface (OCI)コンソールにログインします。
  2. ホーム・ページの「開発者サービス」で、「リソース・マネージャ」をクリックし、「スタック」をクリックします。
  3. Terraformバージョンを識別する既存のスタックを選択します。

    「スタック情報」「Terrafomバージョン」フィールドには、スタックで使用されるTerraformバージョンがリストされます。

Oracle Cloud Marketplaceイメージのアップグレード

アップグレード・プロセスは、同じメジャー・バージョン内のアップグレードまたはパッチ適用に対してのみ有効です(たとえば、v21cからv21c、または23aiからV23ai)。現在のマーケットプレイスでは、イメージ更新によるメジャー・バージョン・アップグレードはサポートされていません。

既存のOracle GoldenGate Marketplaceイメージをアップグレードするには、次のタスクを実行します。

ノート:

これらのステップは、Terraform v .14から1.0.xに更新されるOracle GoldenGate Marketplaceでのみ適用可能です。
  1. スタックの正しいバージョンをダウンロードします。
  2. Oracle Cloud Interface (OCI)コンソールにログインします。
  3. ホーム・ページで、左上隅のナビゲーション・メニューをクリックし、「開発者サービス」「リソース・マネージャ」をクリックし、「スタック」をクリックします。
  4. アップグレードする既存のスタックを選択します。
  5. トップ・メニューで「編集」をクリックします。
  6. 「参照」をクリックして、ダウンロードしたスタックを選択します。
  7. 新しい.zipファイルをアップロードします。
  8. スタックのterraformバージョンを1.0.xに更新し、「次」をクリックします。
  9. 事前入力された詳細が正確であることを確認し、「変更の保存」をクリックします。
  10. Oracle GoldenGateインスタンスにログインし、実行中のすべてのOracle GoldenGateプロセスを停止します。サービス・マネージャを含むすべてのMicroservices (管理サービス、分散サービス、レシーバ・サービスおよびパフォーマンス・メトリック・サービス)を停止してください。
  11. 「計算」に移動して、「インスタンス」を選択します。
  12. アップグレードする必要がある既存のコンピュート・インスタンスを終了します。
  13. アタッチされたブート・ボリュームを完全に削除オプションが選択されていることを確認します。
  14. インスタンスの終了後、左側のナビゲーション・ペインで開発者サービスを選択し、リソース・マネージャをクリックして、「スタック」をクリックします。
  15. アップグレードのために、ステップ6で編集した「スタック」を選択します。
  16. ジョブの適用をクリックします。

    ジョブが完了するまで待機し、コンピュート・ノードが稼働しているかどうかを確認します。

  17. アップグレード後、~/.ssh/known_hosts ファイルからそのコンピュート・インスタンスのIPアドレスを削除します。それにより、コンピュート・ノードにログインしてすべてのOracle GoldenGateプロセスを開始できるようになります。