OUTPUTFORMAT
適用対象
Extract
説明
OUTPUTFORMAT
パラメータを使用して、text、SQLおよびXMLフォーマットでデータを出力します。
デフォルト
なし
構文
OUTPUTFORMAT format_type [, option] [, ...]
OUTPUTFORMAT TEXT
TEXT
format_type
では、デフォルトのOracle GoldenGate正規フォーマットではなく、外部textフォーマットでデータを出力します。大半のデータベース・ロード・ユーティリティおよびASCII入力を必要とするその他のプログラムと互換性を持つように出力をフォーマットできます。このパラメータは、File-to-Database-Utility による初期ロード方式を使用するときに必要です。
このタイプの文は、パラメータ・ファイル内のこの文以降のすべての抽出ファイルまたはトレイルに影響します。パラメータ・ファイル内の文の相対的な順序は重要です。ファイルまたはトレイルの指定の後に指定すると、OUTPUTFORMAT TEXT
は効力がありません。
option
には、次のいずれかを指定できます。
-
INCLUDE (HEARTBEAT)
-
ハートビート表のレコードを含みます。デフォルトではハートビート表のレコードは無視されます。
-
BCP
-
SQL ServerのBulk Copy Programや他のバルク・ロード・ユーティリティとの互換性を保つように出力をフォーマットします。
BCP
オプションを指定すると、次のオプションは無視されます。-
NAMES | NONAMES
— 列名を含めるかどうかを指定します。デフォルトはNAMES
です。 -
NULLISSPACE
— NULL列を空の列として出力します。NULLISSPACE
を指定しない場合、NULL列はNULLとして出力されます。 -
PLACEHOLDERS
— 紛失した列のかわりにプレースホルダを出力します。 -
NOHDRFIELDS
— ビフォアおよびアフター・インジケータやトランザクション情報としてメタデータを含めません。列データのみを出力します。 -
DELIMITER 'delimiter'
— フィールド・デリミタ文字を指定します。タブ区切りを指定するにはTAB
を使用します。デフォルトはカンマ(,
)です。 -
OP | _NOOP
— 操作タイプ・インジケータ(I、D、U、V)を含めるかどうかを指定します。デフォルトはOP
です。 -
IND | _NOIND
— ビフォア・イメージとアフター・イメージのインジケータ(BまたはA)を含めるかどうかを指定します。デフォルトはIND
です。 -
_TRANSTMTS | _NOTRANSTMTS
— トランザクション情報を含めるかどうかを指定します。デフォルトは_TRANSTMTS
です。 -
_WHOLEFILE
— スキーマ名を含む完全修飾されたオブジェクト名を含めます。 -
_FILE
— オブジェクト名のみを含めます。
-
-
SQLLOADER
-
Oracle SQL*LoaderユーティリティまたはIBMロード・ユーティリティと互換性を持つ固定長textフォーマット・ファイルを生成します。
-
DATE | TIME | TS
-
出力するレコード・タイムスタンプの精度を指定します。デフォルトでは、このパラメータではレコードのタイムスタンプは出力されません。次のいずれかを使用できます。
-
DATE
は日付を出力します(年から日)。 -
TIME
は時間を出力します(年から秒)。 -
TS
はトランザクションのタイムスタンプを出力します(年からマイクロ秒)。
-
-
SQLLOADER
-
Oracle SQL*LoaderユーティリティまたはIBM Load Utilityプログラムと互換性を持つ固定長ASCIIフォーマット・ファイルを生成します。
OUTPUTFORMAT SQL
OUTPUTFORMAT SQL
パラメータでは、デフォルトのOracle GoldenGate正規フォーマットではなく、外部SQLフォーマットでデータを出力します。OUTPUTFORMAT SQL
は、Oracle GoldenGate Replicat以外のユーティリティでSQL表に適用可能な、SQL文(INSERT
、UPDATE
およびDELETE
)を生成します。
-
INCLUDE (HEARTBEAT)
-
ハートビート表のレコードを含みます。デフォルトではハートビート表のレコードは無視されます。
-
ENCODING encoding
-
指定したエンコーディングのSQLフォーマット・ファイルを出力します。Oracle GoldenGateの文字セット名がサポートされます。デフォルトはオペレーティング・システムの現在の文字セットです。デフォルト文字セットの場合、列での文字セットの変換は実行されません。
次のオプションを使用して特別な出力フォーマットを指定します。各オプションは排他的であるため、同時に指定することはできません。
-
ORACLE
-
日付および時刻列をSQL*Plusが受け付けるフォーマットに変換し、Oracle Databaseと互換性を持つようにレコードをフォーマットします。
-
SQLPLUS
-
日付および時刻列をSQL*Plusが受け付けるフォーマットに変換し、Oracle Databaseと互換性を持つようにレコードをフォーマットします。
-
SQLLOADER
-
Oracle SQL*LoaderユーティリティまたはIBMロード・ユーティリティ・プログラムと互換性を持つ固定長textフォーマット・ファイルを生成します。
これは推奨の
OUTPUTFORMAT TEXT SQLLOADER
とまったく同じです。 -
_TRANSTMTS | _NOTRANSTMTS
-
SQLトランザクション情報をコメントとして含めます。
_NOTRANSTMTS
がデフォルトです。たとえば:
—B, 2016-07-09:09:9:21.000000,1357991461,627
-
WHOLEFILE
-
スキーマ名を含む完全修飾されたオブジェクト名を含めます。
-
FILE
-
オブジェクト名のみを含めます。
-
-
NOPKUPDATES
-
PKUPDATE
操作とUNIFIED UPDATE
操作を、DELETE
操作とINSERT
操作のペアとしてフォーマットします。このオプションが指定されない場合、PKUPDATE
操作とUNIFIED UPDATE
操作はUPDATE
操作としてフォーマットします。SQLLOADER
オプションが使用されると、このオプションは無視されます。
OUTPUTFORMAT XML
OUTPUTFORMAT XML
パラメータでは、デフォルトのOracle GoldenGate正規フォーマットではなく、XMLフォーマットでデータを出力します。OUTPUTFORMAT XML
文は、それ以降に定義されているすべてのExtractファイルまたはトレイルに影響します。デフォルトでは、XMLはローカル・オペレーティング・システムの文字セットで出力されます。
CLOBまたはBLOBとして格納されるXMLは4000バイトまで出力されます。BLOBまたはCLOBとして格納されている、これよりも大きなXMLを含めるには、ENCODING
オプションを使用します。
CLOBとして格納されているXMLは、サイズにかかわらず常にCDATA
セクションに出力されます。これは、予約文字(<
、>
および&
など)を適切なXML表現に変換するオーバーヘッドを回避するためです。
BLOBを含むバイナリ・データはBase64としてエンコーディングされます。これはバイナリ・データをASCII文字列形式で表示し、XMLへの出力が可能です。
XML、データベース・オブジェクト名(表名や列名)およびCHAR
データやVARCHAR
データは、UTF-8で出力するようにENCODING
オプションが使用されないかぎり、オペレーティング・システムのデフォルトの文字セットで書込みが行われます。
-
INCLUDE (HEARTBEAT | LOB | USERTOKEN)
-
ハートビート表のレコードを含みます。また、4000バイトを超えるLOBおよびOracle GoldenGateユーザー・トークンも含めます。
デフォルトでは、ハートビート表のレコードは無視され、4000バイトを超えるLOBとユーザー・トークンは含まれません。
4000バイトを超えるBLOBはBase64でエンコーディングされ、4000バイトを超えるCLOBは
CDATA
セクションでフォーマットされます。 -
INLINEPROPERTIES | NOINLINEPROPERTIES
-
XMLタグ内にプロパティを含めるか、別に書き込むかどうかを制御します。デフォルトは
INLINEPROPERTIES
です。 -
TRANS | NOTRANS
-
トランザクション境界およびコミットのタイムスタンプをXML出力に含めるかどうかを制御します。
TRANS
はデフォルトです。 -
CLOSETRANS | NOCLOSETRANS
-
開いたトランザクション境界を強制的に閉じ、ロールオーバー時にタイムスタンプをコミットします。ロールオーバー後に同じトランザクション境界とコミット・タイムスタンプ・タグが次のXMLファイルに追加されます。
TRANS
オプションが指定されないと、このオプションは無視されます。 -
ENCODING xml_encoding
-
指定したエンコーディングのXMLファイルを出力します。デフォルトはUTF-8です。次のMIMEエンコーディング名がサポートされます。
UTF-8 ISO-10646 UTF-8、サロゲート・ペアは1文字当たり4バイト
UTF-16 ISO-10646 UTF-16
windows-1250 Windows中央ヨーロッパ
windows-1251 Windowsキリル文字
windows-1252 Windows Latin-1
windows-1253 Windowsギリシャ語
windows-1254 Windowsトルコ語
windows-1255 Windowsヘブライ語
windows-1256 Windowsアラビア語
windows-1257 Windowsバルト語
windows-1258 Windowsベトナム語
windows-874 Windowsタイ語
IBM437 DOS Latin-1
IBM775 DOS 775、バルト語
IBM850 DOSマルチリンガル
cp851 DOS Greek-1
IBM852 DOS Latin-2
IBM855 DOSキリル文字
IBM857 DOSトルコ語
IBM00858 DOSマルチリンガル(ユーロ記号を含む)
IBM860 DOSポルトガル語
IBM861 DOSアイスランド語
IBM862 DOSヘブライ語
IBM863 DOSフランス語
IBM864 DOSアラビア語
IBM865 DOS北欧
IBM866 DOSキリル文字/GOST 19768-87
IBM868 DOSウルドゥー語
IBM869 DOS Greek-2
ISO-8859-1 ISO-8859-1 Latin-1/西ヨーロッパ
SO-8859-2 ISO-8859-2 Latin-2/東ヨーロッパ
ISO-8859-3 ISO-8859-3 Latin-3/南ヨーロッパ
ISO-8859-4 ISO-8859-4 Latin-4/北ヨーロッパ
ISO-8859-5 ISO-8859-5 Latin/キリル文字
ISO-8859-6 ISO-8859-6 Latin/アラビア語
ISO-8859-7 ISO-8859-7 Latin/ギリシャ語
ISO-8859-8 ISO-8859-8 Latin/ヘブライ語
ISO-8859-9 ISO-8859-9 Latin-5/トルコ語
ISO-8859-10 ISO-8859-10 Latin-6/北欧
ISO-8859-13 ISO-8859-13 Latin-7/バルト語
ISO-8859-14 ISO-8859-14 Latin-8/ケルト語
ISO-8859-15 ISO-8859-15 Latin-9/西ヨーロッパ
ISO-8859-16 ISO-8859-16, Latin-10、東南ヨーロッパ
KOI8-R KOI8-R、ロシア語
KOI8U KOI8-U、ウクライナ語
TIS-620 タイ工業規格620-2533
DEC-MCS DECマルチリンガル
hp-roman8 HP Latin-1 Roman8
Shift_JIS Shift_JIS、Windows-932
GBK GBK、Windows-936
KSC_5601 KSC-5601、Windows-949
Big5 Big-5繁体字中国語、Windows-950
EUC-JP EUC日本語
GB2312 GB-2312-1980
EUC-KR EUC韓国語
GB18030 GB-18030
HZ-GB-2312 HZ GB-2312
Big5-HKSCS Big-5、香港拡張
例
OUTPUTFORMATXML NOINLINEPROPERTIES, NOTRANS