16.1 Log4jロギングの構成

デフォルトのlog4jロギング構成ファイルは、/etc/oracle/graph/log4j2-server.xmlにあります。この構成ファイルには、/var/log/oracle/graph/のログのターゲットの場所が含まれています。さらに、この構成ファイルにはローリング・ファイル追加機能も定義されています。

ノート:

  • Log4jは、ログ・サイズ(250MB)と日付の両方に基づいてログ・ファイルをロールするように構成されています。
  • ログ・ファイルは、サブディレクトリ(1か月当たり1ディレクトリ)に圧縮形式で自動的に保存されます。特定の日に複数のファイルが存在する可能性があります。
  • また、グラフ・サーバー(PGX)が起動するたびに、新しいログ・ファイルがトリガーされます。

log4j構成ファイルは、グラフ・サーバー(PGX)によって自動的に選択されます。javaアプリケーションでこの構成を使用するには、JVMの起動時にlog4j.configurationFileシステム変数を設定できます。

java -Dlog4j.configurationFile=$PGX_HOME/conf/log4j2.xml ...

JShellセッション中のロギング・レベルの変更

JShellを使用してグラフ・サーバーに接続すると、loglevel(String loggerName, String levelName)関数を使用して、任意のロガーのロギング・レベルをすばやく変更できます。次に例を示します。

loglevel("oracle.pgx", "debug")
loglevel("ROOT", "info")
loglevel("org.apache.hadoop", "off")

Slf4j実装の変更

$PGX_HOME/third-partyのlog4j JARは、独自のslf4j実装に置き換えることができます。JARファイルは$PGX_HOME/third-partyにのみ配置する必要があり、グラフ・シェル・クライアントの起動時にワイルドカードが含められます。

Webアプリケーション・サーバーへのログイン

oracle-graph-webapps-<version>.zipダウンロード・パッケージのgraph-server-<version>-pgx<version>.warファイルには、log4j2.xmlが含まれています。このファイルは、選択したアプリケーション・サーバーで実行されているWebアプリケーションに何を記録するかを決定します。ファイルは、graph-server-<version>-pgx<version>.warファイルのフォルダWEB-INF/classesにあります。デフォルトでは、エラーのみが記録されます。ただし、Webサーバーにさらにログインする場合は、このファイルを変更できます。変更を有効にするには、ファイルを変更した後にWebサーバーを再起動する必要があります。