13 リカバリ・アプライアンスのリカバリ
リカバリ・アプライアンスには、必要なEMエージェント、OSBカタログおよびリカバリ・アプライアンスのカタログ情報(バックアップ・メタデータ、保護されたデータベース/VPCユーザー、保護ポリシーなど)をバックアップするバックグラウンド・プロセスがあります。このプロセスは、計算ノード間で交互に2時間から8時間ごとに実行されます(リカバリ・アプライアンスのリリースおよびラックの数に応じて)。このプロセスは、2ノード・クラスタの場合は12時間ごとに、または4ノード・クラスタの場合は6時間ごとにcrontabから実行するようにスケジュールされています。
完全なシステム障害が発生した場合、このバックアップは、バックアップが作成された時点のすべてのユーザーおよびポリシーとともにリカバリ・アプライアンス・カタログをリカバリするために使用されます。
リカバリ・アプライアンス・バックアップ/リカバリ・プロセスの目標:
- 保護されたデータベースは、システムがオンラインに戻ったらすぐにバックアップを再開でき、データベース側の構成は変更されません。
- システムがオンラインに戻ったらすぐに、保護されたデータベースはリカバリ・アプライアンスのバックアップ(テープおよびレプリケートされたコピーを含む)にアクセスできる必要があります。
最新のエクスポート・バンドルは、リカバリ・アプライアンスから外部ディスクまたはテープの場所に定期的に(1日に1回または2回)コピーすることをお薦めします。これにより、将来のデータ・リカバリのために、エクスポート・バンドルがリカバリ・アプライアンスの外部で保持されます。
エクスポート・ファイルにはネーミング規則ra_backup.$date.$$.tar.gz
があり、$date = $year . $month . $day . '.' . $hour . $min
であり、$$
は実行中のプロセスのプロセスIDです。エクスポート・ファイルの場所は、/raacfs/raadmin/ra_export/
です。
例: /raacfs/raadmin/ra_export/ra_backup.2022630.051.47141.tar.gz
リカバリ・アプライアンスをリカバリするには、次のようにします。
-
リカバリ・アプライアンスの状態のワンタイム・エクスポートの場合、エクスポート・プロセスを開始します。
[root@<HOST>~]# /opt/oracle.RecoveryAppliance/bin/ra_export.sh --manual Created ZDLRA export /raacfs/raadmin/ra_export/ra_backup.2019313.1341.333165.tar.gz
これは、OSB、EMおよびリカバリ・アプライアンス・コンポーネント(デルタ・プール以外のバックアップ・メタデータ、保護されたデータベース・ユーザー、保護ポリシーなど)を対象としています
自動エクスポートは1日に複数回行われます。エクスポート・バンドルは、次の場所からオフサイトにコピーできます。
/raacfs/raadmin/ra_export/
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リカバリ・アプライアンスのリカバリを必要とするシステム停止後、最後にエクスポートされたバンドルを修正済または新しいリカバリ・アプライアンス上の
/opt/oracle.RecoveryAppliance/import/
にコピーします。 -
修正済または新規のリカバリ・アプライアンスにインストールを実行します。
[root@<HOST>~]# racli install appliance