10 Zero Downtime Migrationのトラブルシューティング
ここでは、移行ジョブ障害を処理する方法について説明します。
Zero Downtime Migrationのトラブルシューティングおよび現行リリースでの既知の問題の詳細は、Zero Downtime Migrationリリース・ノートを参照してください。
移行ジョブ障害の処理
移行ジョブが失敗した場合、次のログが問題の検出に役立つことがあります。
移行ジョブの出力ログ
移行ジョブでエラーが発生した場合は、移行ジョブの出力ログ、Zero Downtime Migrationサービスのログおよびそれぞれのソースまたはターゲットのデータベース・サーバーにあるサーバー固有の操作フェーズ・ログを参照してください。
移行ジョブで例外が発生(失敗)した場合、ログから障害の性質がわかることがあります。ソースおよびターゲットの環境で実行された移行プロシージャのログは、それぞれのソースおよびターゲットの環境のサーバーに格納されます。ZDMCLI
コマンドmigrate database
を使用して移行ジョブを実行すると、Zero Downtime Migrationのコマンド出力の場所が示されます。また、ZDMCLI
コマンドquery job -jobid job-id
の出力でログ・ファイルの場所(結果ファイルのパス
)を確認することもできます。
Zero Downtime Migrationサービス・ホストのログ
移行ジョブが失敗時にどの操作フェーズにあったか、フェーズがソースに属する(フェーズ名にSRC
が含まれる)のか、ターゲッに属するト(フェーズ名にTGT
が含まれる)のかを確認します。$ZDM_BASE/crsdata/zdm_service_host/rhp/zdmserver.log.0
でZero Downtime Migrationサービス・ホストのログを確認し、それぞれのソース・サーバーまたはターゲット・サーバーにアクセスして、$ORACLE_BASE/zdm/zdm_db_unique_name_job-id/zdm/log
で操作フェーズに関連付けられているログを確認します。
Zero Downtime Migrationサービスが開始しない場合は、プロセス起動エラーについてZero Downtime Migrationサービスのログを確認し、レポートされたエラーの原因を特定します。Zero Downtime Migrationサービスのログは、$ZDM_BASE/crsdata/zdm_service_host/rhp/zdmserver.log.0
にあります。
データ・ポンプ・ログ
共同管理ターゲット・データベースの論理移行ジョブについては、指定したDATA_PUMP_DIR
のデータ・ポンプ・ログを参照してください。Autonomous Databaseターゲットの場合、データ・ポンプ・ログは指定されたObject Storageバケットにアップロードされます。データ・バケットが指定されていない場合、Autonomous DatabaseからObject Storageにダンプをアップロードしてアクセスする必要があります。How To View Import Log Generated For ADW/ATP (ドキュメントID 2448060.1)を参照してください。
移行ジョブが失敗した場合は、失敗の原因を修正した後、ログで進行状況をモニターしながらジョブを再実行できます。