Verrazzano分析ツール
Verrazzanoは、環境における問題のトラブルシューティングに役立つツールを提供します:
k8s-dump-cluster.shverrazzano-analysis
ツールの設定
次のツールがLinuxおよびMacで使用できます: https://github.com/verrazzano/verrazzano/releases/。
k8s-dump-cluster.shツールの使用
k8s-dump-cluster.shツールは、クラスタに対して様々なkubectlおよびhelmコマンドを実行するシェル・スクリプトです。
このスクリプトで取得されるデータには機密情報が含まれる場合があります。このデータを共有するかどうかは慎重に選択します。
k8s-dump-cluster.shツールで、特定のクラスタ・ダンプ用に作成されたディレクトリ構造は次のようになります:
$ CAPTURE_DIR
cluster-dump
directory per namespace (a directory at this level is assumed to represent a namespace)
acme-orders.json
application-configurations.json
certificate-requests.json
cluster-role-bindings.json
cluster-roles.json
cluster-roles.json
coherence.json
components.json
{CONFIGNAME}.configmap (a file at this level for each configmap in the namespace)
daemonsets.json
deployments.json
events.json
gateways.json
ingress-traits.json
jobs.json
multicluster-application-configurations.json
multicluster-components.json
multicluster-config-maps.json
multicluster-logging-scopes.json
multicluster-secrets.json
namespace.json
persistent-volume-claims.json
persistent-volumes.json
pods.json
replicasets.json
replication-controllers.json
role-bindings.json
services.json
verrazzano-managed-clusters.json
verrazzano-projects.json
verrazzano_resources.json
virtualservices.json
weblogic-domains.json
directory per pod (a directory at this level is assumed to represent a specific pod)
logs.txt (includes logs for all containers and initContainers)
api-resources.out
application-configurations.json
cluster-issuers.txt
coherence.json
configmap_list.out
crd.json
es_indexes.out
gateways.json
helm-ls.json
helm-version.out
images-on-nodes.csv
ingress.json
ingress-traits.json
kubectl-version.json
namespace_list.out
network-policies.json
network-policies.txt
nodes.json
pv.json
verrazzano_resources.out
virtualservices.json
スクリプトでは、実行されるkubectlおよびhelmコマンドが表示されます。前述の基本的な構造は、コマンド$ kubectl cluster-info dump --all-namespacesの実行で形成され、そのディレクトリ構造に追加データが取得されます。
my-cluster-dumpという名前のディレクトリにクラスタのダンプを実行するには:
$ sh k8s-dump-cluster.sh -d my-cluster-dump
verrazzano-analysisツールの使用
verrazzano-analysisツールは、k8s-dump-cluster.shを使用して取得されたクラスタ・ダンプのデータを分析し、検出された問題を報告し、実行する関連アクションを示します。これらのツールは、取得される内容、問題とアクションのナレッジ・ベース、および実行できる分析のタイプに関して、継続的に進化しています。
ユーザー、開発者および継続的インテグレーション(CI)は、このツールを使用して、発生した問題の根本原因をすばやく特定し、軽減アクションを決定し、他のユーザーまたはツールとの共有可能なレポートを提供できます。
分析で調べるデータは、対応する取得ツールで作成された構造に従います。たとえば、k8s-dump-cluster.shは特定の構造にクラスタをダンプし、共有しないデータを含むことがあります。ツールはデータを分析し、レポートを提供します。このレポートは問題を特定し、実行するアクションを示します。
verrazzano-analysisツールは、指定されたルート・ディレクトリの下にあるすべてのクラスタ・ダンプ・ディレクトリを検出および分析します。これにより、ディレクトリを作成し、関連するクラスタのクラスタ・ダンプを、ツールが分析できるサブディレクトリに保持できます。
たとえば:
my-cluster-dumps
CAPTURE_DIR-1
cluster-dump
...
CAPTURE_DIR-2
cluster-dump
...
このツールは、検出された各クラスタ・ダンプ・ディレクトリを分析します。単一のルート・ディレクトリのみを指定する必要があります。
クラスタの分析を実行するには:
$ verrazzano-analysis my-cluster-dumps
使用方法
Usage: verrazzano-analysis [options] captured-data-directory
| パラメータ | 定義 | デフォルト |
|---|---|---|
-actions |
レポートに処理を含めます。 | true |
-help |
使用方法のヘルプを表示します。 | |
-info |
情報メッセージを含めます。 | true |
-minConfidence |
問題についてレポートする最小信頼度しきい値(0-10)。 | 0 |
-minImpact |
問題についてレポートする最小影響度しきい値(0-10)。 | 0 |
-reportFile |
レポート出力ファイルの名前。 | stdoutへの出力。 |
-support |
レポートにサポート・データを含めます。 | true |
-version |
ツールのバージョンを表示します。 |